アランと一緒に四国遍路。

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10月1日 焼山寺 三
PM12:35 一本杉出発。

雨に濡れた土が滑りやすい急な坂道を上っていく。
前の台風でやられたのか、大きな木が倒れていた。
木の上に乗って跨いだり、道を塞いだ木の下を潜って上った。
PM12:52

荷物がだん々重くなり足も遅くなっていく。
息が上がり、呼吸が苦しくなる。
PM1:00

雨が強くなっていた。
PM1:08

30分ほど上って視界が開けた。
山の向こうにもう一つ高い山が見えた。そこが焼山寺の山。
山と山に挟まれた谷に左右内(さうち)の集落が見えた。
PM1:19

PM1:44
急な下り坂でレオンさんが何度も滑って転んだ。
Nさん、Sさんが先に行き姿が見えなくなった。
レオンさん、大丈夫ですか?もう少しだから頑張って!
ダイジョウブジャナイデス。。。

左右内の集落に出ると、村の中の道路を通り渓谷へ入る道へ続いている。
「車6km、歩き3km」の標識があった。
レオンさん、道路に座り込んで立ち上がれない。
レオンさん、頑張って!先に行くからね。

遍路道へ降りて行くと川が流れていた。
再び急な上り坂。
「遍路ころがし」の名のとおりだった。
レオンさんのオレンジ色の雨具が、木々の間から見え隠れしていたが、上っていくうちにそれも見えなくなり、前にも後ろにも誰の姿も見えなくなった。
PM1:44

PM2:35
山道を抜け、車道が見えた。
車道の下が山越えをしてきた道。
PM2:35

ここから参道。
PM2:39

PM2:44
山門が見えた。
PM2:44

砂利を敷いた参道に灯篭が並ぶ道になっている。
PM2:50

PM2:56

PM3:05
12番 焼山寺 山門。
PM3:05

12番 焼山寺。
12番焼山寺

PM3:15
焼山寺 本堂。
12番焼山寺 本堂


雨の中、焼山寺の山越え。

険しい山道に何度も立ち止り、なかなか次の足が上がらない。
歯を食いしばり金剛杖を頼りに、やっと足を上げる。
山の斜面へ滑り落ちそうなり側の木につかまる。
振り向いてもレオンさんのオレンジ色の雨具が見えない。
上を見上げても薄暗い木々の中、山頂も空も見えなかった。

誰の姿も見えなかったのに、顔を上げるとお兄さんが立ち休憩をしていた。
足を痛めてしまって。先に行ってください。
荷物を降ろし、休んでいた。
私だってそんなに早く上がれないんです。
もう直ぐだから、頑張って。

立ち止まっていても誰も助けてやることは出来ないんだ。
声は掛けてくれるが自分で歩いていくしかないんだ。
この山道、どこまで続いているんだろう。
どんなに上っても険しい山道が続いているだけ。

背中の荷物がどん々重くなっていた。
背負った荷物、こんなもの投げ出して捨ててしまいたい。
荷物がなくなれば、どんなに体が軽くなるだろう。
もっと速く歩けのに。
立ち止まり、休んでいてもそれだけ雨に濡れ、体が冷えていくだけ。

12.9kmの焼山寺の山越え、約8時間。

本堂の下のベンチにSさんが疲れきった顔で休んでいた。
参拝と納経を済ませSさんの隣に腰を降ろす。
ずぶ濡れになり寒さと疲れで放心状態。

「haruねぇさん、Sさんここの宿坊に泊まるつもりだったけど、団体さんで一杯でダメなんだって。
オレ、Sさんと相部屋でいいから宿に頼んでもらえませんか。」
Sさん、今夜の宿がなくて困っていた。

宿に連絡をしてみた。
焼山寺に着いたんですが、ここからどの位か掛かりますか?
それと相部屋でもいいからもう一人お願いします。

相部屋でもいいなら、こっちは構わないけど、焼山寺から三時間半くらい掛かるよ。
今、車がないので迎えに行くことは出来ないけど。

雨の中、疲れきった足で3時間半。
私はもう歩けないよ。。
3時半過ぎにずぶ濡れになったレオンさんが到着した。
レオンさんもSさんも私も、歩く元気はなかった。
Nさんだけは未だ歩けると言ったが、タクシーを呼んで一緒に宿まで行くことにした。

4時少し過ぎ、タクシーで宿に向かう。
雨の中、足を痛め立ち休憩をしていたお兄さんが歩いていた。
みんな足を痛め疲れているのに、私たちだけタクシーに乗って申し訳ない気持ちで一杯だった。

あのお兄さん、Nさんの見ている前で転んで足を傷めたそうだ。
ひどい転び方だったからね。オレだって滑って転びそうだったから助けてやることも出来なかった。
Nさんがその時のことを思い出したように言っていた。

歩けば3時間半掛かる距離が車で1時間も掛からず植村旅館に到着した。
新聞紙を貰い、濡れた靴の中に詰めた。
洗濯をしたいけど、乾燥機はないと言われた。
乾燥機がなければ、明日までに乾かないかもしれない。
洗濯は止めよう。
ズボンは泥だらけになっていたけど、しょうがない。

夕食は6時からだから、早くにお風呂へ入って。と言われた。
レオンさんが下の部屋。
急な狭い階段を上がると右と左に部屋があった。
私は上がって左の部屋。
NさんとSさんが右の部屋。

お風呂、haruねぇさん先に入っていいよ。
夕食の時間に間に合わないと悪いから。

Nさんの言葉に甘えて先にお風呂へ入らせてもらった。

狭くて急な階段の上がり降りが辛かった。

髪を洗い、浴衣に着替えた。
お先に頂きました。Nさんたちに声を掛け部屋で荷物の整理。
広い部屋の片側に布団が3組たたまれていた。
部屋には洗濯ロープが張ってあり、古い小さなテレビと机と場違いな新しいクーラーが壁にあった。

ザックの中身を出して驚いた。
中のTシャッツ、靴下、ジーンズ、全部濡れてずしりと重くなっていた。。。
山越えのとき、荷物がだん々重くなってきたと感じていたのは気のせいなんかじゃなかった。
ザックカバーをしていないから、中身が雨に濡れていたんだ。
重くなって当たり前だった。

部屋の洗濯ロープに濡れた衣類、下着、靴下を掛けた。
ドライにして、一晩中着けておけば明日までに乾くということに期待した。

食事を済ませてー!
下から声を掛けられた。
布団の上で眠れる、熱いお風呂を頂き、暖かいご飯を頂いたけど。。。
それだけでありがたいと思わなければいけないのだけど、愛想もなく部屋は汚い。感じの悪い宿に思えた…
疲れ果て、感謝の気持ちが湧かないのだろうか。

下の部屋、レオンさんの部屋の隣で夕食。
レオンさんも疲れきった顔をして言葉も少なかった。
ご馳走様でしたと声を掛け、部屋へ戻った。

本家に連絡し、携帯とカメラの充電。
布団を敷いて横になった。
隣の部屋から、NさんSさんの話し声が聞こえた。
足がジンジンと火照る感じがしていた。
左の小指と薬指にマメができていた。
針をライターの火であぶり、消毒液に浸しマメを破き水を抜いた。
痛くもなかった。水抜きした後、テープでぐるぐる巻いた。

使っていない布団を丸め、高くし足を上げて寝た。
夜中に目が覚め、階段をそろそろ降りてお風呂場の隣のトイレへ。
部屋へ戻る時、薄暗い廊下の壁際でサワサワと音がして、黒っぽいものが通って行った。
何も見ていない。何も見えない。
はいつくばって階段を上り布団の中へ潜り込んだ。

11番AM6:50出発→12番到着PM2:50
11番から12番 12.9km
歩き慣れた人で6時間と言われている→8時間(実時間)

焼山寺から植村旅館10.2km→タクシー

Comment

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焼山寺で思い出しましたが・・・
私のネット知り合いの香川の方が最近登山を始められて、ホームページに写真をアップされてました。どうもいきなり石鎚山に登って大山・焼山寺・剣山のようです。
登山で登る位だから大変だったでしょう。
http://asuka.pupu.jp/
昔は命がけだったと云うことなんですね。
| URL | 2006/11/18/Sat 22:30[EDIT]
石鎚山
光さん
石鎚山へはいつか登りたいと思っているんです。
神の山。石鎚山には神がおられる。

光さんのお友達のHP見せてもらってきました。
私でも登れるかな。。
四国の友達と一緒に登る計画を立てたのですが私の歩き遍路が先になってしまい回り終えたらってことになっています。

ホントに昔は命がけの山越えだったでしょうね。
焼山寺で私は息が上がりました^_^;

HAL | URL | 2006/11/22/Wed 14:23[EDIT]
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