アランと一緒に四国遍路。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

高瀬・ほ志川旅館
10月16日  


              70番 本山寺 → 高瀬・ほ志川旅館

                      5.5km 1時間30分



おじさんの後から山門を出て歩道の直ぐ脇を車が通っている国道11号に出た。
「足は大丈夫かね?早くはないかね?もっとゆっくり歩こうか?」
おじさんが気を使ってくれる。
ありがとうございます、大丈夫です。

高瀬まで行きまた戻ってこなくてはいけない、おじさんのほうこそ大丈夫ですか?
戻ると6時頃になるのではないですか?
お家の方が心配なさるのではないですか?
私なら大丈夫ですから、もう引き返してください。
「なにを言ってるんだね、お遍路さんが気を使うことはないよ。いつものことと家のものは心配などしていないよ。」

おじさんは時々振り返りながらずっと話をしていた。
車の騒音と後から着いて行くのでおじさんの声ははっきり聞き取れなかったので私は「そうですね」と「はい」と「そうですか」だけを繰り返していた。

「お遍路さんは香川は47都道府県の中で一番面積が小さいって知っていたかね?四国を歩いてきて徳島、高知、愛媛のどこよりも香川の道路が立派に整備されていると思わないかね?香川は道路整備に行政がしっかりと取り組んでいるんだ。それに香川はどこよりも温暖な気候風土で後余生を過ごすには最適な県のひとつとされているんだよ。全国でも県民の貯蓄率が高く堅実な気質なのだ。」

おじさんは延々と語る。
「寛永通宝の銭形砂絵は見てきたかね?素晴らしいだろう。うどんは食べたかね?金比羅さんは行ったことがあるかね?
コシがしっかりとした讃岐うどんを食べなければうどんは語れないよ。
それに江戸時代には讃岐の国では塩・砂糖・木綿が特産で、讃岐三白と呼ばれていたんだよ。砂糖は幕府への献上品としていたんだ。」
おじさん、香川が大好きなんですね。

「私は新潟のお遍路さんと話ができて良い思い出になった。お遍路さんも新潟に帰り私の話したことを思い出すことがあるだろう。何かの折に香川にこういう人がいたと思い出してくれればそれでいい。私はね、お遍路さんが知っていることも始めて聞いたと言って私の話を聞いていてくれたことが嬉しかったよ。」
本当に知らないことばかりです・・・

高瀬消防署を過ぎると次の交差点に高瀬駅の←が出ていた。
そこから二つ交差点を渡り国道から左に入った奥まったところにほ志川旅館の看板があった。
休憩なしでほ志川旅館まで歩きとおした。

おじさんは旅館の前まで私を送ると来た道を引き返していった。
一緒に歩いてくれてありがとうございました。

16:40
16:40 ほ志川旅館
外は広い駐車場になっている。
玄関脇に犬舎がありイエローラブと猟犬がいた。
猟犬は犬舎の中か出てこなかったがラブワンコが尻尾を振って側に来てくれた。

玄関に入ると女将さんがお疲れさまと出迎えてくれ2階の部屋へ案内してくれた。
お風呂は1階、洗濯乾燥は玄関脇にある。
洗濯洗剤は無料、乾燥代200-。

浴衣に着替え洗濯物を袋に入れお風呂に行くと外で車を洗っていたおじさんが階段の手摺に洗濯物を干していた。
6時から1階の広間で広島の歩き遍路のおじさんと岡山から出張で来たおじさん(洗濯物を干していた)と一緒に夕食を頂いた。
岡山のおじさんは陽気な人で3日間ほ志川旅館に泊まっていると言っていた。

岡山のおじさん、持込の焼酎を飲んでいて広島のおじさんと私に振舞ってくれた。
私はビールを頼んだので焼酎を1杯頂いた。

食事の前に洗濯が終わっていたので乾燥機に入れ200-入れたが動かない。
お手伝いのおばさんに乾燥機が回らないのですがと言うと見てくれた動かないのでもう1台の乾燥機の方を使わせてくれた。
乾燥機の側のコイン入れから200-戻ってこなかったのでお金はいいと言ってくれた。

食事の時、乾燥機の話になって岡山のおじさんが
「お遍路さんが汚れも払わずそのままなんでも一緒に洗濯機や乾燥機に入れてしまうのでよく故障するんだ。この前なんか家にいたら洗濯なんかしたこともないおじさんなんだろう、ありったけ洗剤を入れたんだろうね洗濯機が動かなくなっちまってさ、乾燥機には石まで入ってたよなぁ女将さん。あの洗濯機だめになったんだろう?」
離れたテーブルでお茶を飲んで話を聞いていた女将さんとお手伝いのおばさんが頷きながら苦笑いしていた。

「私は出張でこっちに来るといつも此処に泊まるんだけどいろんなお遍路さんがいるよ。宴会をやってんのか夜中まで騒いでいたり廊下をバタバタ歩いたり、客は自分らだけじゃないって言うのにさ。それに見てるとゴミなんかそこら中に平気でポイ捨てをするしね。いや、おたくらのことを言ってるんじゃないのよ。」
耳が痛い話だった。

「そうですね、そういう話はよく耳にします。私は気をつけているつもりですがどこかで迷惑を掛けているのでしょうねぇ。これからはもっとよく気をつけることにします。」
私もそうします。
「いや、いやそういうつもりで言ったんじゃなんだからね。ま、みんなが気をつければ良いこととして。ところで、ねぇさんと一緒に歩いて来た人は誰?」
あ~、本山寺で声を掛けて頂いて此処まで連れて来てくれた親切な方です。
地元の方だそうです。
「ねぇさんを送ってまた戻ったの?」
そう仰ってました。
「親切な人がいるものだね。私は前にお遍路さんに乗せてあげようと声を掛けたけど断わられちゃってさ。折角こっちは親切に言ってるのになんだか嫌な気分になってそれからはお遍路さんを見ても声は掛けないよ。」
「歩きの場合、断る人が多いですよね。私は喜んで乗せてもらってますよ(笑)」
「そうそう、そういうお遍路さんはいいよね。」

岡山のおじさんと広島のおじさんは焼酎を飲みながら盛り上がっていた。
私はビールで疲れが一気に出たので食事を済ませ女将さんに朝食の時間を6時半にお願いして清算をしてもらい部屋に戻った。



         ほ志川旅館
               1泊2食 ¥6,500-
               ビール  ¥500-
               乾燥機代 ¥200-


               民宿・青空屋 → 高瀬・ほ志川旅館

                    24km 46,350歩



Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。