アランと一緒に四国遍路。

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月山神社から安岡旅館
10月19日

     月山神社から姫ノ井郵便局→(車)→安岡旅館

        7.2km 2時間30分→(車)6km


月山神社から舗装された道をしばらく進むと遍路道の立て札が立っていた。
車道から見える遍路道は下草がボーボーと生えて人の通った足跡も見えない。

「前に通ったときも下草は刈っていなかった。地元の人が草を刈ってくれてるかもしれないが道も悪いし国道を行った方が良い。」
竜串のとさやさんのご主人の言ってたことを思い出す。
地図を出して見ると、展望台とトイレのマークがある。
展望台で休憩とトイレだ。
下草の生え茂る遍路道へ入った。

草を掻き分け進んで行ったら顔に蜘蛛の巣が引っ掛かった。。(;一_一)
金剛杖を振り回しながら進んだが…
人の通った跡もないし蜘蛛の巣が掛かっているということは、誰も通っていないのだ。
草ボーボーのところでもしかしてニョロが潜んでいるかもしれない。
うっかり踏んでしまったら。。。恐ろしい場面が頭を過ぎった(涙)

恐い想像をしたら進むことはできなくなった。
急いで車道に引き返した。

PM1:00
PM1:00

車道に戻り揺る坂を上って行くと小さな集落があった。
人の姿は全々見当たらない。

姫ノ井まで4kmの手書きの立て札。
PM1:10
PM1:10

舗装されたクネクネ山道を上って行く。
肩が痛くなり時計を見ると月山神社から1時間歩いていた。
道端にビニール袋を敷きザックを降ろし休憩。
車1台も通ってこない。

少し休んでザックを背負いクネクネ山道を歩き出す。
聞こえてくるのは鳥の声だけ。
休憩から1時間歩くと山の頂上のような平場に出た。
どっちを向いても山ばかり。

道が枝分かれしている。
左へ降りて行く山道と平場を突っ切って山の中へ進む道があった。
クネクネ道を上って来たら方向感覚がおかしくなっていた。
左へ行く道は今、上って来た山道を戻る方向に感じる。
平場を突っ切って山の中に入る。
人が通った足跡があった。

山道を抜けると右に舗装された車道に出た。
右手の山の中に電柱がある。
電線を目で追って車道を降りて行く。
クネクネ道が下り坂になり遠くで金属音が聞こえた。

坂道を下り切ると田圃の畦道の先に道路が見えた。
畦道を通り広い道へ出た。
バイクが走ってきたので手を上げて止まってもらった。

すみません。ここは国道321号ですよね?
姫ノ井郵便局はここら辺ですか?

「ここは国道だけど、郵便局は知らないねぇ。何処から来たの?あの山を越えてきたの?」
はい、今朝竜串から山を越えて来ました。姫ノ井郵便局を探してるんです。
地図を見てもらった。
今ここの辺りですよね?この道を通ってここに出ると姫ノ井郵便局の所に出るはずなんです。。。
「あぁ。。わかったわかった。この小学校はこの先にあるから郵便局は未だ先だね。この道真っ直ぐだよ。」
ありがとうございました。

山を下りた頃から雨がポツポツ降り出していた。
バイクおばさんにお礼を言って歩き出す。
やがて左手の先に小学校が見えた。
山道、小学校の脇に出る道があったんだ。
随分手前の方で山道を降りてきたのだろう。

小学校を左に見て進むとガソリンスタンドと車の整備工場があった。
喉がカラカラに乾いていたしトイレも行きたかった。

工場の脇に自販機があったので冷たい水を買い入り口のドアを開けトイレを貸してくださいと声を掛けた。
事務所の中のトイレをお借りした。

新聞を読んでいたおばさんに姫ノ井郵便局はここから近くですかと聞くと20分くらい先にあると教えてくれた。
雨が本降りになってきたのでザックからポンチョを出し被った。
自販機で買った水を一気に飲んで空いたペットボトルをゴミ箱に入れ郵便局に向かった。

月山神社から2枚しか写真を撮っていなかった。。。(^_^;)

PM3:10
姫ノ井郵便局。

郵便局の表で安岡旅館に電話した。
優しげな声のおばさんがこれから迎えに行くから郵便局で待ってるように言ってくれた。

ポンチョを脱いで郵便局に入り少し休ませてくださいと女の人に声を掛けた。
ニコニコ笑顔の女子局員さんと若い男の局員さんがどーぞどーぞと言ってくれた。

「お餅、食べませんか?祭りなんですよ。」
若い男の局員さんが温かいお茶と柔らかいお餅を出してくれた。
ありがとうございます。頂きます。

「どちらからですか?40分くらい前にお遍路さんが休んで行かれましたよ。」
40分前に休んでいったお遍路さん、きっとあの足の早いおじさんだ。
あ~新潟から来ました。今朝竜串から月山神社に寄って山越えをしてきました。

「ひぇ。。新潟からですかぁ。随分遠くからご苦労さまです。竜串からどのくらいの距離があるんですか?」
23kmくらいでしょうか。
「23kmもあるんですかぁ。1日どのくらい歩くの?今日はどこまで行くんですか?」
早い人で1日40kmも歩く人もいるしいろいろです。私はせいぜい25kmから30kmが限度です。
今日は安岡旅館さんに泊まるんです。荷物を運んでくれるので先電話しました。ここで待ってるって言ったんです。
「40kmも歩く人がいるんだ。25kmも凄いよね。私なんてとてもそんなに歩けないわ。安岡旅館。。?あぁ弘見の安岡さんね、雨が降ってきたから一緒に乗せてもらったら良いですよ。ここから弘見まで歩いたら2、3時間掛かるんじゃないかな?あ~よかったらこれ使ってください。」
女の人が奥の部屋の段ボールをゴソゴソ開け、中からポケットテッシュを両手にいっぱい持って渡してくれた。
ポケットテッシュはとても助かる。ありがとうございます。

ザックからショウエイ観光の部長さんから頂いた芋けんぴを出した。
封は切っていないし一人では食べきれない。みんなで食べてもらった方が部長さんも喜んでくれるだろう。
これ、お接待で頂いたんですが皆さんで食べてください。
「あらぁ、お遍路さんにお接待していただいて恐縮です。ありがとうございました。これも持って言ってください。」
袋に粗品と書かれたタオルも頂いた。
「民営化になったでしょう、これもう使えない残り物だけど 笑)」
そっか、郵便局は民営化になったんだね。
局員さんの着ているユニフォームも郵便のマークーも変わっているのに気が着いた。

話をしていて荷物だけ運んでもらうつもりだったがこれから3時間近く歩くと聞くと少しうんざりしてきた…
PM3:10 姫ノ井郵便局

局長さんと(民営化になったから局長とは呼ばないのかも。。)一緒に記念撮影。
とても親切にして頂いた姫ノ井郵便局の皆さんです。
姫ノ井郵便局

3時10分過ぎ、表に軽トラが止まっておじいさんがニコニコ笑いながら郵便局に入ってきた。
安岡旅館のご主人だった。

郵便局の人たちにお礼を言って外へ出る。

安岡旅館のご主人、当然私も乗るものと思っていた。
「狭いけど我慢してくださいね。雨で大変だったでしょう。」

荷物だけのつもりだったが。。。私も一緒に乗り込んでいた(^_^;)
おじいさん、凄いスピードでグングン町の中を突っ走る。
軽トラの助手席で足を踏ん張りドアの取っ手にしがみついていた。

歩けば2,3時間と言ってたが20分ほど走ると集落の中に入った。
細い道に入り古い民家の中を通り表に安岡旅館と看板のある庭先に車を入れた。
旅館の看板の隣に「安岡時計」と書かれていた。
曇ったガラス窓の中に古びた柱時計があった。
昔は時計の修理屋さんもをしていたのかもしれない。

薄暗い土間に入ると、板場になっていて奥からおばさんが顔を出した。
おじいさんの奥さん?年の離れたご夫婦のようだった。

「ご苦労さま、お風呂沸いてますよ。食事ももう直ぐ出来るけどお風呂が先だね?」
お世話になります。
あのぉ、洗濯できますか?
雨と汗でTシャッツも白ズボンも湿っている。

「こっちに洗濯機があるから使って。」
おばさんに案内されて土間から外に出ると離れのような物置に新しい全自動洗濯機が置いてあった。
済みません、乾燥機は?
「あぁ、乾燥機は置いてないんだわ。直ぐのところにコインランドリーがあるよ。洗剤はここ。」
洗濯機の側に洗剤の箱があった。

離れの物置の入り口の辺りに流しや下駄箱があり奥へ板場が続いている。
宿として使っていたような造りになっていた。

おばさんと一緒に戻る。
板場から左にトイレ、板場の右の戸を開けてお風呂と洗面所。部屋は2階だった。

2階の階段を上がると2間続きの部屋になっていた。
おばさんが押入れから布団を出してくれた。
白ズボンを洗うと着替えがない。
おばさんにジャージが履くズボンがあったら貸してくださいと頼んだらこれでいい?と黒っぽい体操ズボンを持って来てくれた。
お借りします。

4時、お風呂に入って髪を洗う。
風呂を済ませ下着や着替えを洗濯機に入れ、2階に戻って今日のメモ。
本家、あーちゃんpapaに宿に着いたと連絡をしてると洗濯が終わったよ~と声を掛けられた。

ビニール袋と小銭を持って洗濯を取りに行く。
洗濯物をビニール袋に詰め、外にいたおじいさんにコインランドリーへ連れて行ってもらった。
宿の下駄を借りてカランカランと音を鳴らしながらおじさんと並んで歩く。
雨は宿に着いたら止んでいた。

民家の狭い道を通り少し行くと左手の角に民宿なかたの建物があった。
なかたさんの方が綺麗な建物だった。
ジャージを貸してもらった。迎えに来てもらい車に乗せてもらった。
古い宿だけど、おじいさんもおばさんも親切で優しい、これだけで充分。

民宿なかたから右の道へ行くと大きなコインランドリーがあった。
おじいさんが、なかたから真っ直ぐの広い道を指差し、この道を真っ直ぐ行くと宿毛だよと教えてくれた。

明日、6時出発予定。
朝早く出ますので朝食はいりません。明日はここから真っ直ぐ行けば良いんですね。
「国道にはコンビニがあるけど朝ご飯食べずに行くのかね?」
はい、いつも朝食は食べないんです。
コンビニがあるから大丈夫です。おばさんに言っておきます。
「いいよ、わしから言っておくから。明日はどこまで行くんだね?」
宿毛の岡本旅館に泊まろうと思ってます。
荷物を預け延光寺に行きます。
「岡本旅館かね、あそこは早く着けば荷物を置かせてくれる親切な宿だよ。」

月山神社に行ってきましたが誰もいませんでした。
「守口さんはいなかったかね?あの神社の宮司さんだよ。大きな屋敷があっただろう。守口さんは立派なお人だよ。わしも昔は集まりがあるとよく手伝いに行ってたんだけど年を取ってしまって中々思うように仕事が出来なくなったよ。」
そうなんですか。。。
私、一人で帰れますからおじさんは先にお帰りになってください。
「そうかね、1本道だから間違うこともないだろう。それじゃわしは先に戻るよ。」

中に入って洗濯物を乾燥機に入れ、外の自販機でお茶を買ってイスに座った。
車が止まり、大きなビニール袋を持った親子が大きな声を上げながらコインランドリーに入ってきた。
ペットボトルを持って宿に戻る。

PM5:30
夕食。

おばさんが食事を乗せたお膳を2階まで運んでくれた。
鳥の唐揚げはパス。

食べ終えてお膳を持って下に降りた。
お風呂場の隣のお勝手にいたおばさんにご馳走さまでしたとお膳を渡した。
済みません、私お肉が食べれないので。。。
折角揚げた唐揚げに手も着けてなく、おばさんはちょっとガッカリした顔をしていた。
ごめんなさい。
おじさんに話しておきましたが明日は6時に出ます。朝食はいりません。
朝早いので清算しておきます。

「ご飯いらないんだってね。おにぎりでも作っておこうかね?」
あ~大丈夫です。おじさんにコンビニアがあるって教えてもらいました。
お幾らですか?
「それじゃ、4,500円ね。」
え~。。。いくら古くてそんなに綺麗な宿じゃなくても、それって少し安過ぎる…
迎えにまで来てもらったのに。。。
まだ6時、おばさん、ビールありますか?寝酒に飲みたくなりました。
「ビールあるよ。じゃいま持ってくるね。」
ビールを入れて清算してください。
PM5:40 安岡旅館

おばさん、お盆にビールの大瓶とコップ、それから栗を一杯盛ったお皿を乗せて持ってきた。
わぁ、山栗ですね。ごちそうさまです。
「小さいけど山栗は甘いんだよ。昨日山で取ってきたんだ。つまみの代わりしてよね。」

コインランドリーに洗濯物を取りにいきTシャツやタオルをたたみザックに詰める。
明日の準備をして宿毛の岡本旅館に予約の電話した。
早く着いたら荷物を置いていってもいいし嫌いな食べ物があるか聞いてくれたので助かった。



民宿安岡旅館さん。
1泊夕食、ビール(大瓶)山栗付き ¥5,000-


   23.4km 42,574歩 車(姫ノ井郵便局から安岡旅館)6km



Comment

 秘密にする

ふぅぅぅーーぅv-15大瓶ですかぁv-275
全部飲めましたかぁ?
やさしいなぁ (^_^)v あまりに思ってたより安いので、もう少しとってもらいたいからってビールの注文よね。甘栗もつけてくれるとこが嬉しいですね。
ここんとこ空海さんのことを書いた本を図書館から借りてきて6冊も読み終えました。やっぱり謎だらけの御人だけどすっごい魅力とロマンを感じますね。
住んでた時は歩いてみたいなんて思いもしなかったけど、今、狂おしいほどに歩いてみたいんです。
頭を無にして足を引きずりながら、時には心の中で泣き叫びながら。

こうやってHALさんも思い出を打ち込みながら、あぁ・・ここにもあそこにも、もう一度あしを運びたいって思うてるでしょうね。
お月さん・・ももいろ珊瑚の話も興味深かったです。
れいこ | URL | 2008/01/15/Tue 22:59[EDIT]
もう一度。。。
れいこさん
もう一度1番阿波から歩きたいです!
今まで歩いてきた路、懐かしくて仕方ありません。
もう一度四国路を歩けたらどんなに素敵でしょうね。。。

>住んでた時は歩いてみたいなんて思いもしなかったけど、今、狂おしいほどに歩いてみたいんです。

私もれいこさんと同じ気持ちです!
何故こんなにも惹かれるのだろう。できることなら四国に住み毎日でも歩いていたい。
思い出すだけで気持ちが高まります。

大瓶…やっぱり飲めませんでした(^_^;)
食事の後で大瓶は無理ですよね(笑)
コップに2,3杯飲んでバタンキューでした。
安岡旅館、宿は古い民家でしたがとても優しいご夫婦でした。

空海さんのご本、読み出すとハマりますね。
私北大路欣也さんの空海さんのDVDを見ました。
北大路欣也さんが若い頃で古い映画なんでしょうね。
司馬遼太郎さんの「空海の道」も好きです。
HAL | URL | 2008/01/16/Wed 12:36[EDIT]
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