アランと一緒に四国遍路。

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8日目-9・高知屋
4月6日。


  高知屋さん。



3時、33番雪蹊寺門前前の高知屋さんへ。
玄関前に工事のトラックが止まっていた。
高知屋さんは改装増築されたばかりのとても綺麗なお宿。

玄関を入り声を掛けると出て来られた綺麗な女将さんが、お疲れさまでしたと迎えてくれた。
玄関前の受付で住所名前を記入。

「別館の方なんですよ。」
女将さん似の綺麗な若女将さん(今風の若女将、まだ20代ですね。)が先に歩いてお部屋へ案内してくれた。
「ここが、お風呂です。4時には入れます。お部屋の方へ連絡入れます。こちらが、食事の部屋です。」

ロビーから左へ曲がると左側に広間。廊下を挟んで右が厨房、お勝手。
受付と厨房の間を進むと鍵の掛かるお風呂場になっている。

広間を通って右へ曲がる。
階段があって少し行くと右に階段。ここから別館。
その階段を上ると廊下の右側に洗面所。
突き当りがトイレ。
洗面所のならびに部屋があって中へ入ると、20畳くらいの広さ。

「別館はカーテンが未だ間に合わなくて、今日が始めてのお客様なの。」
部屋の真ん中に襖。
「ここを閉めて鍵を掛ければこちらから開きません。」
手際よく、押入れから布団を出し襖の鍵を掛けてくれた。

高知屋


「じゃ、ごゆっくり休んでください。お風呂はあとで連絡します。お茶はここです。それじゃ、私は1階にいますから用があったらいつでも声を掛けてください。」

半分に仕切っても一人じゃ広すぎるようなお部屋。
お布団もシーツも枕も畳みも、壁も何もかも真新しい。
壁に冷房、テレビは液晶。どれもピカピカの新品。
窓は2箇所。その窓を開けて風を入れる。

廊下へ出てトイレを覗いてみた。
温水シャワーつきの腰掛トイレ。
別館へ客を入れたのは今日が始めてと言っていた。
綺麗に使わなくては。お部屋も散らかしちゃいけない。

テーブルを入り口の方にずらし、部屋の真ん中に布団を敷いた。
ザックから洗濯物や着替えを出し、遍路カバンの中身を整理しカメラと携帯の電池の充電。

布団の上に横になってテレビを着けた。
昼間からテレビを見るなんてとっても久しぶり。
今までは朝と夜、天気予報の確認でテレビをつけるくらいだった。
寝転んで、テレビのリモコンをいじりあちこちのチャンネルを出して遊んだ。

4時頃、コンコンとノック。
は~い。戸を開けると若女将。
「お風呂、入れますよ。今なら誰もいないし、この後だと混むから今のうちにゆっくり入ってください。それからお洗濯物、出しておいてください。家ではみなさんのお洗濯をさせて頂くの。一緒に洗濯、乾燥をかけたほうが早いでしょう。夕食後くらいに乾いてますから。」
え~洗濯物ですか。。。
高知屋さんでは、洗濯をしてくれ、乾かしたたんでくれると遍路サイトにも載っていた。
知っていたけど、自分の下着くらいお風呂で洗わなくては。
男の人にとってはそれはとても助かるのだろうが、下着を洗ってもらいなんて抵抗もあるし恥ずかしい。
いいですよ。私、お風呂で洗わせてもらいます。
「みんなそうしているの。女同士なんだから恥ずかしいことなんて無いですよ。」

一人一人洗濯機や乾燥機を使うより、一緒にまとめて洗って乾燥した方が電気代や洗剤も少なくて済む。
宿の方の都合もあるだろうし、遍路サイトの記事でも高知屋さんのお洗濯のお接待のことは載っている。
せっかくのご好意(抵抗あるけど…)を無理に押し切ることも出来ない。
白ズボンも転んで泥水が着いている。これも洗わなくてはいけない。

4時半、着替えを持って階段を降り本館のお風呂へ。
1番風呂。家庭用のお風呂より少し広め。
髪を洗い、石鹸でパンツだけは洗った。タオルで包んでおけば明日までに乾くはず。
手足を伸ばし湯船に浸かる。
疲れがジワジワ取れていくようで気持ちいい。
筋肉痛も気にならなくなっていた。

お風呂から上がり、浴衣に着替え洗濯物をビニール袋に入れ、受付にいた若女将にお願いしますと渡した。

お風呂場から出ると2,3人お遍路さんが入ってこられたようだ。
お疲れさまでした。
女将さんの声が聞こえる。

廊下を渡り階段を上り部屋へ戻った。
充電が終わっていたので携帯を取ると着信が入っていた。
のりこさんに電話を入れるのを忘れてた。番号見ると香川のOさんだった。

電話を掛けると懐かしいOさんの声。
「元気で歩いていた?今はどこ?」
Oさん~!元気です!
今、33番雪蹊寺前の高知屋さんです。お風呂に入ってました。
Oさんは、どちらですか?
「元気そうでよかった。足は大丈夫?私は高知に来てるのよ。明日足摺に行くの。今夜会いに行くわ!」
え~!!来てくれるんですか?
高知市内ですか?雪蹊寺まで近くなんですか?

「市内にいるんだから車で直ぐよ。何時頃がいい?」
私なら何時でも構いません。あ~夕食が6時からです。
「それじゃ、7時半頃そっちに着くように出るから。着いたら電話入れるね。じゃ後でね。」

思いがけないOさんとの再会。
今回は徳島から直ぐ日和佐へ行ったし、バスが遅れたりいろいろあってOさんに連絡を入れてなかった。
会えると思ってなかったOさんからの思いがけない電話はとっても嬉しかった。

いっぱい聞いてもらいたい事がある。
室戸への道、足を傷めバスに乗ってしまったこと。
一人でここまで来れたこと。
何から話していいのかわからないくらい、いろんなことがあった。
Oさんに会えると思うと嬉しさがこみ上げ鼻歌を口ずさんでいた。
5時過ぎ、仕切った隣の部屋に誰か入って来た。
若女将と男の人の声が聞こえる。

6時、夕食。
浴衣のまま、1階の広間へ行くと先達おじさんがいた。
あらー!お疲れさまでした。
「おぉ!足は大丈夫だったかね?」
ご機嫌な顔をしてビールを飲んでいた。
先達おじさんの向かいに見覚えのある女の人。先達おじさんグループの人だ。
こちらのテーブルは、10人くらい。
向かいのテーブルも同じくらいの人数。

女将さんがお給仕をしてくれる。
ニコニコ笑いながらみんなのお話を聞いたり聞かれたことに答えている。
カツオのたたき。珍しい野菜の煮物。サラダ。揚げ物。
美味しいご馳走が一杯並んだ夕食だった。

先達おじさんグループ。
お昼前に33番到着、高知屋さんに荷物を預け34番、35番へ。
35番前のホテルに3人泊まり。
鎌倉さんは高知市内のホテル。
明日、7時に35番近くの喫茶店でみんなと合流。
グループは35番を打ち終え、ホテル組みと別れ高知屋さんに泊まる女の人と先達おじさんは5時過ぎに戻ってきた。

35番まで打ち、また高知屋さんまで戻ってきたなんて凄い早さ。
荷物がなければそれくらい歩けるのかな。後で距離計算してみよう。
先達おじさん、日焼けで真っ黒になっていた。

「Mさん、いい色になりましたね。」
女将さんが先達おじさんに声を掛ける。
「あぁ。前も後ろもわからなくなっただろう。」
大きな声で笑いながら女将さんと楽しそうに話していた。

先達おじさん、お先です。
明日の朝食、6時にお願いしてご馳走様でしたを言って部屋へ引き上げた。

携帯を置いて食事に行ったので確かめるとOさんからの着信が少し前に入っていた。
急いで電話を入れる。

Oさん~、食事に行ってました。今どちらですか?
「表にいたよ~。」
え~!!今すぐ行きます!待っててください!!

大急ぎでパーカーとジーンに着替えバックを持って部屋に鍵を掛け1階にすっ飛んだ。
ロビーにいた若女将に断り表に飛び出す。
友達が会いに来てくれたのでちょっと出てきます。
「お気をつけて、行ってらっしゃい~。」

玄関を出ると、雪蹊寺前の駐車場に車が止まっていた。
ドアを開けて手を振ってるOさんがいた。

道路を渡り、車の外で待っていてくれたOさんに飛びついた。
Oさん~!会いたかったです!
ここまで一人で来れました!

「お茶でも飲めるところがあればいいけど、車の中でいいよね。」
車に乗って、袋一杯に入っているお菓子やお茶を出してくれた。
冷たいお茶を飲みながら、大阪でバスが遅れて徳島から各駅電車に乗ったこと。
予約してた薬王寺会館はキャンセルし千羽ホテルに泊まったこと。
日和佐から鯖大師まで順調に歩けたけどその後股関節を傷めたこと。
東洋町の役場前からバスに乗ったこと。
あっちへ飛んだりこっちへ飛びながらの私の話をOさんは、うんうんと聞いてくれた。

「haruちゃん、頑張ったね。よく一人でここまで来れた。えらいよ。本当にがんばったね。バスに乗ったって大丈夫。そんなこと何の問題もないよ。足はもう大丈夫なの?痛くないの?」
もう大丈夫!筋肉痛なんてヘイチャラですよ。
それにね、今回はマメが一個も出来ないんですよ!凄いでしょう。
「凄いね。歩き方が上手くなったのよ。haruちゃん、私なんかよりお四国に詳しくなったじゃない。立派なお遍路さんだよ。」
Oさんの言葉に、じわーっと涙が溢れた。

あんなに酷かった足の傷みのことが遠い昔の出来事になった。
歩いてきた道が、風景が頭の中で映像になってよみがえる。

「明日、高知駅前から8人のお遍路さんを連れて四万十、足摺を回るの。haruちゃんは?」
明日は、34番、35番。明後日36番へ行って須崎まで行こうと思ってる。
須崎まで行けたらこの次が楽でしょう。足摺は秋ですね。
須崎から岩本寺、四万十、足摺、私の足では10日以上掛かるのに車だとビューンと1日で行けるんですね。
「それが歩き遍路なのよ。それだけ修行を積むってことなの。ゆっくりでいいのだから。一歩づつ、自分の足で歩いていくことが大切なことなのよ。決して無理はしない。だめだと思ったら引き返す。
引き返したって次がある。お大師さまは待っててくださるのよ。」
そうだね。
早く着いても、遅くなってもお大師さまは待っててくださるって言われました。

「讃岐に入ったら家に泊まってね。一緒に食事をしょう。結願したら盛大にお祝いしょうね。」
結願はいつになるかなー。ゆっくり回ればそれだけ長くお四国にいられる。
結願しちゃったらもう、お四国に来れない。
「うふふ~。そしたら、もう一度回ったら。」
あ~!それいいですよね。私ね、区切りじゃなくて通しで回りたい。
八十八ヶ所回り終えたら、この次は通し打ち。もう一度1番から回りたいって思ってるんです。
Oさんも一緒に回りましょうよ。
「私は1200kmも歩けないよ。焼山寺の山越え、今度一緒に歩こうか。」
そうしましょう!!去年、井戸寺から恩山寺へ車に乗せてもらいましたよね。
あそこも今度は歩かなくちゃ。それと東洋町から室戸の道も。それから田井ノ浜も歩きたい。
絶対、一緒に歩こう。約束ですよ!

Oさんと車の中で1時間くらいおしゃべりしていた。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、Oさんは市内のホテルへ戻る時間。
帰り道、気をつけてね。
「haruちゃんも、明日からまた頑張って。何か困ったことがあったらいつでも電話するんだよ。」
電話入れます。今夜は会えてとっても嬉しかった。本当にありがとう。

Oさんの車を見送り、宿へ戻った。

「お帰りなさい。お洗濯ここに置きました。」
高知屋さんへ戻ると、若女将がビニール袋の上に洗濯物をたたんで置いててくれた。
ありがとうございました。
おやすみなさい。

静かに階段を上がり、部屋へ戻り浴衣に着替えた。
トイレに行って、洗面を済ませ鍵を掛けて布団に入った。
テレビのタイマーをいれ、音を絞り布団の中でOさんと交わした会話を思い出していた。
だん々瞼が重くなりいつの間にか眠っていた。













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| | 2007/06/27/Wed 17:11[EDIT]
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