アランと一緒に四国遍路。

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白鳥温泉
10月23日  



  
                    白鳥温泉



大窪寺山門前の茶店に行くと座敷の奥の方ででOさんがコーヒーを飲みながら待っていてくれた。
板場に腰を降ろし靴を脱いでいると「お疲れさま」の声。
振り向くと、入り口の近くのところに座って吉○さんと今治さんが向かい合ってお蕎麦を食べていた。
あ~。。お疲れさまでした。

吉○さんと今治さん、ここで別れたらよほどの偶然がない限り、二度と会えることはないだろう。
話したいことがあったはずなのに”お疲れさまでした”としか言葉が出なかった。

二人に挨拶をしてOさんの向かいに座る。
”遅くなってすみません。。納経所で待たされてしまって。。”
「そんなことは気にしなくていいし、haruさんが気が済むまでって言ったでしょう。それより、あの人、女体山で会った吉○さんだよね?そうじゃないかと思ったんだけど人違いしても悪いから声を掛けそびれたんだよね。やっぱり吉○さんだったんだね。連れの人は彼は覚えてないと思うけど志度寺で会ったお遍路さんだよ。」
”そう、吉○さん。一緒の彼は実家が今治なんだって。Oさんが志度寺で会ったお遍路さんってやっぱり今治さんだったんだね。”
それじゃ、私からコーヒーをお接待させてもらう、と言ってOさんはお店の人にあちらの二人にコーヒーを、と頼んでくれた。

しばらくすると、吉○さんと今治さんにコーヒーが運ばれ、あちらの人からというお店の人の声と「ご馳走様です!」二人の声が聞こえた。
どういたしましてとOさん笑顔で応えた。

このお店では、すぐに完売になってしまうのでOさんが朝のうちに二人前、予約してくれたマツタケ蕎麦が運ばれてきた。
結願おめでとう、とOさんが言ってくれた。
ありがとうございます。頂きます!
マツタケのとっても良い香りのお蕎麦をいただいた。

お蕎麦を食べながら、納経所でのことをOさんに話した。
なんかね、全々感動がないんですよ。。
本堂の前には機材を運び込んだテクテクのスタッフさんが大勢いたし、カメラやライト、邪魔でした・・・
私ね、大窪寺に着いたら感動のあまり泣き崩れるかもしれない、な~んて思ってたんですよ。
それが少しも感動しないし涙なんて流れもしませんでした。
本堂で般若心経唱えながら、なんで四元さんの到着時間が事前にわかるんだろう、なんてこと考えてたんですよ。。
少しも達成感はないし、虚脱感に襲われてました。。
「うん、うん、そうなのかもしれないね。やっとの思いで此処まで来たんだもの、そのことでまだ夢中なのよ。感動は後になってから押し寄せてくるんじゃない。」
そうなのかな…前に日和佐まで一緒だった人は今までのことが思い出されて泣きながら女体山登って大窪寺では号泣だったって。
私ってそういう感情が欠落してるのかもしれない。。
「そんなことないって。感極まって泣く人もいるのだろうけど泣かなければいけないなんて決まりはないのだから。みんなそれぞれ、自分の思うままでいいのよ。haruさんはよく頑張った!私、今だから言うけど、途中できっと帰っちゃうじゃないかなって思ったんだよ(笑)」
え~!ひどい!そんなことあるわけないじゃないですかぁ。
そりゃ、バスに乗ったり電車に乗ったりお接待で車に乗せてもらったことはあったけど絶対此処まで来るって決めたんだもの、何があるうと歩きますよ。
「そうだね、haruさんは一度決めたことをやり通す人だったね。2年前に始めて会ったとき、この人、又四国へ来るなってそう思った。」
先の話と違いますよ(笑)

お蕎麦を食べてコーヒーを飲んで足を投げ出しくつろいでいると、荷物を背負った吉○さんと今治さんが、
「コーヒーご馳走さまでした、それじゃお先に。私たちはこれから1番へ向かいますから。それではお二人ともお元気で。」
お世話になりました。
ありがとうございました。
吉○さんも今治さんもお元気で。

栄荘をあんなに暗いうちに出て長尾寺に向かったのは、吉○さん、今治さんに再会するため。
あれほど気が急いていたのは、二人にもう一度会い、女体山を一緒に登るためただった、と今になって気がついた。。
お世話になりました。
吉○さん、今治さんのような善い人に出会えたこと、心から感謝します。
いつかまた、四国のどこかでお会いできますように!

時計を見ると5時近くになっていた。
大変、こんな時間!
ここでタクシーを呼んでもらえますよね?私、此処から白鳥温泉までタクシーで行きます。
「なに言ってんのよ、私が送る。haruさんを送るのに此処で待っていたんだから。」
え~・・・そんな。。。
「haruさんの結願祝い、白鳥温泉でやろうよ。」
うっそ~!ホントですか!?良いんですか?じゃ、Oさんも白鳥温泉に泊まりましょうよ!
「泊まるのはいいのだけど空いてるのかな・・」
聞いてみます、もし、部屋が取れたらOさんも泊まって結願祝いやりましょう!

白鳥温泉に電話を入れ、予約している○○ですがもう一部屋取れますか聞くと、即OK。
先までの虚脱感や納経所でのうんざした出来事がパーッと吹き飛んでいくようだった。
Oさんがマツタケ蕎麦とコーヒーを「結願祝い・その一」と言ってご馳走してくれた。
私のザックを軽々と持ち、こっちだよと駐車場に向かうOさんの後を追った。

5時過ぎ、白鳥温泉へOさんの車で向かった。
国道377号線を川に沿って進み五名トンネルを抜けると道はほんの一瞬徳島県に入り、また香川県に戻った。
東かがわ市の標識を見て中尾峠を越えると大きな白鳥温泉の看板が立っていた。
しばらく国道を進むと白鳥温泉に到着。
大窪寺から約11kmの距離は車であっと言う間。

道路を挟んだ真向かいに黒川温泉。
白鳥温泉は市営の近代的な温泉施設で、入浴・食事だけで帰る客が多いようだとOさんが教えてくれた。
建物の前は広い駐車場。
車を止め、中に入るとすぐにフロント。
フロントの男の人に名前を言うと宿泊者カードを渡された。
並んでカードに記入し、料金を払う。

17:30
白鳥温泉
夕食を7時にしてもらい、お風呂と洗濯場を教えてもらった。
Oさんの部屋は私の隣の部屋。
私は洗濯物があるのでそれじゃ夕食で、と部屋の前で別れた。

浴衣に着替え、本家とあーちゃんpapaに結願を済ませ宿に着いたと連絡を入れる。
洗濯物を袋に詰め、シャンプー、化粧品を入れたビニール袋と小銭を持って洗濯場に行った。

この後・・・
思いがけないサプライズ第2弾が私を待っていた!


                                                                    
                      栄荘 → 88番 大窪寺    

                        19.5km 45,236歩


                    大窪寺 → 白鳥温泉 (約11km 車(20分))
                        
                
                 白鳥温泉 1泊2食付 ¥6,800-
                         洗濯乾燥 ¥300-

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88番 大窪寺
10月23日  



                      第八十八番札所 医王山(いおうざん) 大窪寺 




本堂に向かう。
大窪寺
石段を上がると参道に機材を運び込んでいる街道テクテクのスタッフさんたちの姿。
大窪寺
「明日、○○時に卓球の四元奈生美が大窪寺に到着します~」集まってる参拝客に説明しているテクテクのスタッフさんの声を聞き流し、本堂に向かった。
大窪寺
本堂。
本堂
参道沿いにならんでいる、お地蔵さま。
地蔵
大師堂。
大師堂
大師堂。
大師堂
大師堂隣の宝杖塔。
塔の前に奉納された沢山の金剛杖。
宝杖塔
納経所に行くと結願証を書いてもら人でごった返していた。
順番を待ち並んでいると、前の人に後ろから次々自分の名前を書いた紙が渡されていく。
幾ら待ってても私の番がこない。。。
それでもガマンして待っていたが同じツアーの人たちなのだろう、これも、これもと次から次へと名前を書いて渡している。
これじゃ幾ら待ってても私の番は来やしない。
その列を離れ一番端の列に着いた。

随分待ってようやく私の番。
納経帖の上に300-乗せてお願いしますと渡した。
御朱印を押すだけなのに30分待たされた。。。
納経所
どれほど感動し号泣するのかと思っていた…
本堂でも大師堂前に佇んでも感動が湧いてこなかった・・・

始めて1番霊山寺の前に立ったときのこと。
雨の中の焼山寺の山越え。
東洋町バス停。
真っ青の太平洋に驚きの声を上げ、見惚れながら歩いた土佐の路。
土佐清水のYさんに出会ったときのこと。
横峯寺の途中に寄った喫茶店。
土砂降りの中、滑って転んで泥だらけになってたどり着いた仙龍寺。
日本一大きなため池、満濃池のほとりで休んだときの心地よい風。
女体山を登りながら、今まで出会った人たちの顔を思い浮かべ、見てきた風景を頭の中で浮かべていた。

此処に来るまで2年も掛かり、此処に来るために、この場所にたどり着くために歩いていたきたというの。。。
体が空っぽになったような気持で山門を出た。

16:00
16:00




88番 大窪寺
10月23日  



                    女体山山頂 → 88番 大窪寺

                        1.4km 1時間20分



女体山山頂の東屋で5分ほど休憩した後、いよいよ最後の札所となる結願寺・大窪寺へ。

女体山下山路の石の鳥居。
14:16
14:16
階段を登る。

←女体山  0.2km  大窪寺  1.1km→
             大窪寺(奥之院経由)
14:20
14:20
少し階段を登ると後は尾根に沿って急坂を下る。

←女体山 0.4km    奥之院 0.5km→
←前山ダム 6.9km   休憩所 0.4km→
                大窪寺 0.8km→

14:28
14:28
先に急坂を下りていた吉○さんが立ち止まった。
前方から登ってくる人の姿が見える。
その人は遍路姿ではなく、普通の服装。

吉○さんが体を傾け道を譲る。
下を向きながら、大窪寺から登ってきた地元の人だろうか。。それとも観光客なのかな?
山頂まで行くのだろうか。。その後、あの岩場を降りるのだろうか。。
チラッとそんなことを考えていた時、思いがけない人の声が聞こえた。
「haruさん、お疲れさま。」
え~っ!!
まさか!?

吉○さんが振り返り、私の顔を見ながら”知ってる人?”と目で聞いている。

”Oさん!何で!?どうしたんですか!?どうして此処に!?”
「頂上で待っていようと登ってきたの。」
”Oさん、わざわざ登って来てくれたんですか!迎えに来てくれたんですか!?”

Oさんの顔を見た途端、思わず涙がこみ上げてきた。
立ちつくしている吉○さんに気付き、慌ててOさんを紹介した。
”この人は私の友人で讃岐市のOさんです。こちらは吉○さん。
昨日から同行していただいて、今日もご一緒に歩いてもらったんです。あの岩場、吉○さんに引っ張り上げてもらってやっと登れたんです。吉○さんが一緒じゃなかったら一人ではとても登れませんでした。”
「讃岐のOです。haruさんがいろいろお世話になってありがとうございました。haruさん、善い人とご一緒させてもらって本当に良かったね。」
「吉○です。私も良い人と同行できて楽しかったです。それでは私はここで。」
”吉○さん、ありがとうございました。本当にお世話になりました。どうぞお気をつけて。”
「ありがとう。それじゃ。」

Oさんと吉○さんの後姿を見送る。
14:35
14:35
「haruさん、本当によく頑張ったね。こんなに早く降りてくるとは思わなかったよ。もう少し行くと休憩できるところがあるからね。」

Oさんの後に着いて急坂を下りて行くとベンチが置いある見晴台のようなところに出た。
木々のすぐ下は崖、その先に谷あいの道路が見えた。
14:50
14:50
思いがけないサプライズ。
まさか、女体山でOさんに会えるとは夢にも思ってもいなかった。
ザックをベンチに降ろし、ビニール袋を広げOさんと並んで座る。

「大窪寺で待ってても気になって頂上まで行こうと登ってきたの。1時間くらい待つ計算だったのに、こんなに早く会えるとは思っていなかったよ。遍路サロンを出たのが11時頃だったよね、本当にharuさん、よく頑張ったよ。」
Oさんが持って来てくれたペットボトルの水を飲みながら、吉○さんと出会ったときのこと、長尾寺でテクテクの撮影とかぶり1時間も足留めに合ったこと、ここまでの道のりを思い出しながら話した。

Oさんは何度も頷きながら聞いてくれた。
「このすぐ下が大窪寺なんだよ。結願にそろそろ行こう。」
おおーっし!いよいよ結願。最後の一頑張りだぞーっと。

15分休んで腰を上げる。
Oさんがザックを担いでくれると言ってくれたがそんなことはさせられない。
大窪寺で待っていると言ってくれただけで嬉しかったのに。

14:55
14:55
「ほら、haruさんが登ってきた女体山だよ。」
Oさんに言われ振り返ると標高776mの女体山が聳え立っていた。

自分の足であの山を登ってきた・・・信じられない気持だった。
よくもまあ、あんなところに登ったものだ・・・

15:05
15:05
さらに下り始めると、すぐ下の方に大窪寺の屋根が見えてきた。
下るにつれ車のエンジン音やクラクションがはっきり聞こえるようになり人の話声もわずかに聞こえてくる。

突然、林の向こうにお堂と人影が見えた。
気が付いたら大窪寺に着いていた。。。

女体山遍路道から下ってくると大窪寺の階段の横に出て山門を通らずに直接境内に入ることになる。
15:15
15:15
「私が荷物を持って行くからharuさんは感動を味わい、ゆっくり参拝してきたらいいよ。」
山門前の茶店を指差し、あのお店で待っているからとOさんが言ってくれた。

Oさんと一緒に仁王門まで行き、ザックからロウソク線香を入れた巾着を出して手に持ち、納経帖を遍路カバンに詰め、お願いしますとOさんにザックとお杖を渡した。

最後の札所、88番大窪寺仁王門に一礼。
15:20
15:20 大窪寺仁王門





女体山
10月23日  


                    女体山山頂



吉○さんに、これから凄い岩場になるからね、最後の難所だよ。と言われた。
え~っ!これから岩場!?

上ってきた木の階段がなくなったその先に大きなむき出しの岩の塊がゴロゴロしている。。。
吉○さんがよじ登り始めた。
13:46
手と足を使い四つんばになって岩によじ登る。
岩場
次の岩に手が届かなくなる・・
先に登った吉○さんに杖を渡し、引っ張り上げてもらった。。
この岩場、絶対に一人では登れなかった・・・
吉○さんがいてくれたことがとても心強かった。

13:50
13:50
吉○さんに助けられ岩壁を登り上がると今度は崖崩れの跡のような場所。
危な気な木の板が渡されて片側にロープが張られ、「一人づつ渡ってください」の張紙が括り付けられている。

13:55
13:55
石の祠が祀っていた。
石造りの祠
山頂が近づいてきた。
見晴台のようになってるところで吉○さん立ち休憩。
見晴台
岩のところに石碑が建っていた。
石碑
サビの出た鉄の手摺を伝いながらさらに登る。
鉄の手摺
女体山山頂到着。

14:00
女体山山頂 2:00
東屋で休憩。

「晴れていれば真正面に屋島や五剣山の半島と志度湾、西の方には高松の市街とさらにその西には白峰寺や根香寺のある五色台が見えるんだよ。この天気では素晴らしい景色を楽しむことができなくて残念だったね。」
吉○さんが説明してくれた。
休憩所
朝、まだ暗い道をあんなに急いで長尾寺に向かったのは、この女体山越えのため・・・
一人ではあの岩場を登ることができなかっただろう。
吉○さんがいてくれたから。

急いていた気持ちの訳を・・・このときになって気付いた。
そして、
この後、素晴らしいサプライズが待っていたことを、まだ知るはずもなかった。





女体山
10月23日  


                  H500m → H776m



11:50
11:50
山道を登って行く途中に石の階段。

13:05
13:05
一旦林道と合流、「山頂 709m」「大窪寺 2.1km」の分岐に到着。

13:12
13:12
13:15
13:15
木の階段を上り、また下りる。

13:18
13:18
樹林が少し途切れたところから連なる山々が見えた。

13:20
13:20
道がだん々険しくなり上りがきつくなってくる。
13;22
13:35
11:35
一息つきながら、ここまでの山道、けっこうきつかったけど女体山って想像していたほど大したことはないじゃん~、などと思っていた。
それは大きな間違い!ここからが女体山越えの本番だった・・・





女体山へ
10月23日  /



                   前山おへんろ交流サロン → 女体山登リ口

                               4.6km 1時間45分



今治さん、吉○さんの後ろからおへんろ交流サロンを出発。

道路向かいに「道の駅ながお」。
道の駅ながお
揺る坂を下りて行く。

↑へんろ道
11:05
11:05
まばらに農家が点在する集落を過ぎ、谷川に沿って林道を上って行く。
先に歩いていた今治さんの後姿が小さくなっていった。

11:13
11:13
しばらく静かな林道が続く。
カーブするたび今治さんの後ろ姿が小さくなりやがて見えなくなった。

11:18
11:18
神社を通過。

11:20
11:20
吉○さんの後から山道に入る。

11:40
11:40
次第に上りがきつくなってくる。

11:50
11:50
12:12
12:12
登り切ると今度は急な下り坂。

12:25
12:25
滑りやすくなってるので慎重に下る。

12:28
12:28
←太郎兵衛館 昼寝城跡 1.5km 
                  女体山 1.4km 大窪寺 2.6km→

12:35
12:35
山道から車道に出た。

12:37
12:37
車道をしばらく進むと「女体山山頂まで1138m」の石碑のところに到着。
H500m地点。

12:45
12:45
現在地、標高500mから女体山山頂、標高776mを登る。
ザックを降ろし、吉○さんがタバコを吸い終るまで立ち休憩。





おへんろ交流サロン
10月23日  




                     87番 長尾寺 → おへんろ交流サロン

                             6km 2時間



長尾寺を出てしばらくすると止んでいた雨がまた降り出してきた。
先を歩いていた今治さんが吉○さんのことが心配だからちょっと待っています、と立ち止まる。

それじゃと川○さんの後に着いて田圃道を行く。
少し行くとベンチと木のテーブルに大きな傘が着いた休憩所のようなところがあった。
傘の下に川○さんと潜り込み荷物を降ろして雨具を出す。

ポンチョを被り泥はね避けのスパッツを装着。
二人を待っていますか?と川○さんに聞かれた。
私、少し待ってみます。
「それじゃ、僕は先に行きますね。」

川○さんが出発して雨宿りしながら待っているとしばらくして今治さんと吉○さんが追いついて来た。
今治さんが雨具を着るのを待って一緒に出発。
吉○さんはこのくらいの雨なら笠だけで大丈夫と言って濡れるのも構わず歩き出した。

写真、左下にチラッと見えてる雨具と足、川○さん。
8:35
8:35
先頭を歩いていた今治さんもそのうち姿が見えなくなった。
足が早いですね。
「若者の足は早いね(笑)」
昨夜はどちらだったんですか?駅で泊まられたんですか?
「志度寺の駅へ行ったんだけど泊るのはダメでした。長尾寺の近くまで来たら地元の人に良い場所を教えてもらったんで助かりました。」
それは良かったですね。

国道3号線から塚原で川沿いの遍路道へ。
道端に石仏や道祖神の石像もいくつもあった。
やがて右手に石柱の上に弘法大師像が立っている一心庵に到着。
ベンチに荷物を降ろし雨具を脱いで川○さん、今治さんが休んでいた。

二人の側の傘を差したおばさんが缶ジュースやお茶をお接待してくれていた。
「こちらの人にお接待してもらって休んでいます。」
私も雨具を脱いでザックを降ろす。

朝飯まだなんで此処で食べて行きます。と川○さんがコンビニで買ったおにぎりを食べ始めたので栄荘で作ってもらったおにぎりをザックから出して吉○さんと今治さんに食べませんかと勧めた。
おにぎりと一緒に作ってもらった玉子焼きを4人で食べた。

おにぎりも玉子焼きもとっても美味しく、あっと言う間に平らげた。
私はザックの中からカロリーメイトやお接待で頂いたお菓子を出し、荷物を軽くするのを手伝ってもらった(笑)
おばさんが飲み物が足りなかったら持ってきましょうと言ってくれたがもう沢山です、とみんなで断わった。

一心庵。
9:20一心庵
おばさんにトイレをお借りしたいのですがと尋ねると道路の向かいのお家へ頼んでくれた。
トイレから戻り、身支度。
ご馳走さまでした、お世話になりありがとうございました。
一心庵で25分休み、9時45分出発。
9:45一心庵
川○さん、今治さんの姿はとうに見えなくなった。
やがて遍路道は国道と合流、登り坂になると前方左手に前山ダムが見えてくる。

前山ダム・前山キャンプ場の案内。

10:10
10:10
前山ダムに架かる歩道は左側がダムになっていて断崖絶壁。
かなりの高所で路肩も狭く足が震えた。。。
近くに街道テクテクの撮影車が止まり撮影班の人が数人、ダムの撮影をしていた。
吉○さんが、「こうやってポイント毎に先に撮影を済ませそれを後で編集してるんだね。」と教えてくれた。

前山ダム。
10:20
10:20
ダムを過ぎた先、信号機のところに前山幼稚園と前山小学校の案内。
10:22
小学校を過ぎて道路が左に大きく回り込んだところに「おへんろ交流サロン」の看板。

10:25
10:25
おへんろ交流サロン到着。

10:30
10:30おへんろ交流サロン
雨具と菅笠脱ぎザックと一緒にを入り口のベンチに降ろす。
先に着いて中を見学していた川○さん、今治さんがお疲れさまと声を掛けてくれた。

職員さんがどうぞこちらで休んでくださいと奥のテーブルに案内してくれた。
すぐにお茶やお菓子を勧めてくれて、よかったら、これをお願いしますとアンケート用紙を渡された。
4人向かい合ってテーブルに座りそれぞれアンケートに記入。
住所氏名、年齢、お遍路についてどう思うか、何度目かとかいろいろな項目があった。
アンケートに記入し終えると係りの人が館長さんのところに持って行き、「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」に自分の名前を書いて渡してくれる。
「バッジもあるのですが切れてしまって注文中なんですよ。卓球の女の子が今日来ると言うのでその子の分1個だけは別に取ってあるのですが、みなさんのは無くて申し訳ないですね。」

渡された「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」のお礼を言って木村館長さんに持ってきた写真を渡した。
私、2年前にこちらに寄ったんです。
その時の館長さんのお写真です、お渡ししたくて持ってきました。
「おぉ。。これは、確かに私だ。わざわざこれを持って来てくれたんですね。思いがけないことで大変嬉しいですよ。ありがとう。」
女性の職員さんたちもわらわらと館長さんの側に集まり、あら、館長、若いですねぇ。などと写真を見ながらはやし立てていた。

おへんろ交流サロン・木村館長さん。
木村館長
「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」
遍路大使任命書
Oさんに遍路サロンに着き、これから女体山に向かうと電話を入れると、着いたのが早かったと驚いていた。
「雨が降って危ないからゆっく怪我をしないようね。大窪寺で待ってるからね。」

川○さん、今治さんが出発して行った。
吉○さんは私の身支度が終わるまで待っていてくれた。
雨具は山へ入れば邪魔になるし着てると蒸すから着ない方が良い、スパッツも滑って危ないから取った方が良いと言われたので雨具とスッパツをザックの背に括り付けた。

おへんろ交流サロン、11時出発。
女体山へ向かう。

11:00
11:00




87番 長尾寺
10月23日  



 
                   第八十七番札所 補陀落山(ふだらくざん) 長尾寺

長尾寺は行基が柳の木で聖観世音菩薩を刻み安置したのが開基、その後入唐前の弘法大師が訪れ唐での無事と成功を祈願し念頭七夜の護摩修行を行った。
帰国後、入唐の大願成就を感謝し大日経一字一石の供養塔を建立したと伝わる。
江戸時代に高松藩主・松平頼重の厚い帰依を受け、頼重の命により天台宗に改宗。
本尊の聖観世音菩薩は讃岐国七観音随一と称えられている。



雨が少し小降りになった。
土産物屋の前で四元さんの写真撮影が始まったのを見計らい、吉○さんに荷物番をお願いして
急いで本堂に向かった。

仁王門を入ると正面に本堂、右に大師堂、左に護摩堂が並ぶ。
正面に本堂
本堂。
本堂
本堂。
本堂
大師堂。
大師堂
参拝を済ませ土産物屋の中の納経所で御朱印を頂く。

トイレに寄ってベンチに戻り線香ロウソクの入った巾着、納経帖をザックに詰める。
雨具を出そうか迷ったがこのくらいの雨なら大丈夫だろうと着ないで行くことに。

身支度をしていると、カーゴパンツお遍路さんから納め札を頂いた。
私の納め札、カバンに入れてしまったので渡しそびれた。。。

カーゴパンツお遍路さん、福岡の川○さん。
今治さんの名前もお聞きしたのだが忘れてしまった・・・(^_^;)

吉○さん、少し体調が悪いらしくゆっくり後から行くからとと言うので今治さん、川○さんと一緒に仁王門を出た。

仁王門を出る今治さん(左)と川○さん(右)。
8:30
8:30 仁王門
栄荘から長尾寺まで7キロ。
約2時間で頑張ったのに長尾寺で足留め、出発したのが8時半になってしまった。。。
こんな時間になってしまうなら、栄荘を6時過ぎに出てもよかったのに…
真っ暗の中、頑張って歩いてきたのにと少し腹を立てながら、それにしても、なんであんなに急いだのだろうと不思議に思っていた。

吉○さん、川○さん、今治さんたちに会うため・・・
と、気付いたのはこの後になってからだった。





87番 長尾寺
10月23日  



                  
                     87番 長尾寺
 
                     街道テクテク撮影



仁王門から境内に入って驚いた。
撮影見学の人でごった返している。
参道の両脇に人だかり、境内に機材を持って歩き回る人、ライトを照らし大きなカメラを持ってる人。。。
NHK街道テクテクの撮影にぶつかってしまった。。。  

土産物屋の前のベンチに吉○さん、今治さん、カーゴパンツお遍路さんの姿が見えた。
吉○さんが私を見つけ手を振りながら呼んでいる。
人垣を別けながらベンチへ行った。

「おはよう、早かったね。」
おはようございます。撮影ですか?
「NHKの撮影だよ。何時に出てきたの?」
あ~。。。宿を5時半頃に出発したんです。
「すごいね、2時間で来たんだね。」

吉○さん、今治さん、カーゴパンツお遍路さん、私が早く着いたと驚いていた。
吉○さんが此処に荷物を置いたら良いよと隣に隙間を作ってくれた。

参拝は出来ないんですか?みなさんもまだなんですか?
「私たちは早くに済ませたけど、これが終わるまでダメだろうね。」
早く着いても参拝が出来ないなら急いだ意味がない・・・(-_-;)
「終わるまで諦めるより仕方がないよ。」

見学の人を参道に並べたり、ご住職に歩いてくる指示をスタッフの人が何度も説明している。
リハーサルと言うのだろうか、カメラの位置を直したりライトの方向を変えたり四元さんとご住職、見学の人たちに指示を出している。
そのうち雨になってきた。

リハーサルでは土産物屋の前で、ご住職が四元さんに説明だったのが本降りになってきたので急遽、土産物屋の中での撮影になった。
トイレに行こうと思ったら、土産物屋の中で撮影になったので中へは入れなくなった。。。

撮影スタッフさんの近くにいた今治さんとカーゴパンツお遍路さんが、
「僕たち映されたみたいだよ。」と興奮しながら戻ってきた。
え~。。撮られちゃったんですかー?
「多分ね。近くに行ったら良いよ。」
やだ。。テレビに映るなんて。。
「嫌なんですか?良い記念になりますよ。」

街道テクテクの車。
街道テクテク
リハーサル中。
街道テクテク
リハーサル中。
街道テクテク
ここで本番だったが雨が本降りになってきたので急遽、お土産屋の中へ移動になった。
街道テクテク
ようやく撮影が終わると四元さんが土産物屋の前に立ち撮影会。
見学客たちが一斉にデジカメや携帯を向ける。
スタッフの人が大声で「一人、2枚までです!2枚撮ったら後ろにいる人と交代してください~!」と叫んでいた。
今治さん、カーゴパンツお遍路さん、携帯を取り出し人だかりのところへ行った。
街道テクテク



長尾寺へ
10月23日 



                       栄荘 → 87番 長尾寺

                       7.1km  2時間10分



4時40分に携帯の目覚ましが鳴った。
緩々と布団から抜け出し窓のカーテンを開け外を見ると雨は降っていなかったが外は真っ暗だった。
足音をしのばせ廊下に出てトイレ、洗面。

部屋に戻り布団をたたみテレビを着け天気予報を探す。
今日の高松、曇りのち雨。
荷物を纏め、雨具を直ぐ出せるようザックの中身を入れ替える。

5時10分、身支度を済ませ静かに階下へ。
玄関に出るはずなのに廊下の先のお風呂場の隣の洗面所に入ってしまった。。
また間違えた・・・(^_^;)

気を取り直し引き返すと廊下の角で宿のおねえさんと鉢合せになった。
あ~おはようございます、お世話になりました。
「こんなに早く出発するの?!」
寝巻きのままのおねえさん、びっくりしながらちょっと待っててと言い、奥へ行った。
玄関に荷物を置き靴を履いてしばらく待っていた。
料金は早出なのでと夕食のときに支払いを済ませていたけど何だろうと思っていると、
おねえさんがビニール袋を持って戻ってきた。
「これ、おにぎりを入れておいたから持って行きなさい。」
おにぎり、玉子焼き、缶ウーロン茶が入っていた。

ありがとうございます、頂いていきます。
女将さんにもよろしくお伝えください。

おにぎりの入ったビニール袋をザックに入れ、5時20分栄荘出発。

栄荘から志度寺へ向かい仁王門の前から右へ、国道3号線を真っ直ぐ南下。
人も車も通ってなく暗い道をひたすら進む。
手が冷たくなってズボンのポケットに入れてた手袋をつける。

国道沿いに案内板が出ていたが暗くて見えない。
残されたお寺は後二つ。
そんなに急がなくても良いはずなのに、何故か気持ちが逸り足が勝手に速くなっていた。

左手に突然、オレンジ色の明かりが見えてきた。
駅のような建物とそこから一画がオレンジ色に包まれている。
「←オレンジタウン駅」と案内標識が読み取れた。
昼間に見たら別にどうってこともない景色なのだろうがその時は、まるでその部分だけ異次元の世界か宇宙ステーションのような感じの景色に見えた。
写真を撮ったがブレていた。。。

6時過ぎた頃から明るくなってきた。
栄荘を出て1時間、どこかに休み場所がないかと思っていたら国道脇に自販機が並び側にベンチが置かれているバス停のようなところがあった。
ベンチにザックを降ろし、ビニール袋を敷き腰を降ろし裸足になった。
栄荘で頂いたウーロン茶を飲んで10分休憩。

6:20
6:20
県道が一旦JR高徳線に近づいた後、また離れると遍路道は県道から左の旧道に分かれ田舎道を進む。

6:35
6:35
旧道に入るとすぐに八十七番奥の院番外霊場玉泉寺。
外から写真を撮って通過した。

6:40
6:40 玉泉寺
玉泉寺から遍路道を南下、広瀬橋のところで県道3号線を右へ。

6:47
6:47
川沿いの小道を進む。

6:55
6:55
川沿いの道を進んで行くと橋のたもとに休憩所があった。
最近建てられたようなまだ新しい休憩所。

7:00
7:00
ザックを降ろし靴を脱ぎ裸足になる。
ここまで来れば長尾寺まで後少し、10分休憩。

休憩所の中の案内板。
案内板
へんろ橋を渡る。

7:10
7:10 へんろ橋
田圃道。

←志度寺 5.8km 玉泉寺 1.5km
                      大窪寺 17.9km 長尾寺 1.3km→
7:12
7:12
真っ直ぐ南に向かって行くと路地のような狭い遍路道を右に曲がり87番長尾寺の横に出て右に回り込むと大きな草鞋が掛けられ門の中には鐘が吊された仁王門があった。

87番 長尾寺仁王門到着。
7:30
7:30 長尾寺




栄荘
10月22日


                   86番 志度寺 → 栄荘



志度寺門前。
86番門前
志度寺の前に長尾寺への案内が出ていたので明日の道順を確認。

←長尾寺 7.4km
長尾寺へ案内
自販機で水を買い、栄荘に戻る。

15:45
15:45栄荘
優しそうな女将さんが2階の部屋へ案内してくれた。

お風呂は直ぐ入れるそうなので浴衣に着替え洗濯物をビニール袋に詰め階下へ。
広い洗面所の隣がお風呂場。
洗面所にドライヤー、歯ブラシなどが置かれている。

洗濯乾燥機が設置され乾燥料金が¥200-。
洗濯洗剤無料。
小銭がなかったので宿泊料金と一緒にしてもらう。

広い湯船の一番風呂に浸かった。
髪を洗いお湯に浸かり手足を伸ばす。
思わず”ごくらく、ごくらく”と言っていた(笑)

お風呂から上がり少しドライヤーで髪を乾かし終わっていた洗濯物を乾燥機に入れて洗面所を出たのだが2階への階段が見つからない・・・
うろちょろしてたら女将さんが、こっちこっちと教えてくれた(^_^;)
表から見るとそんなでもなかったのに中は広く迷路のような造りのお宿だった。

部屋に戻り布団を敷き荷物の整理。
あーちゃんpapaに宿に着いたと連絡。
今日のメモを書き終えると眠くなってきた。
夕食まで布団の上で横になっていた。

6時から夕食。
1階の広間に長テーブルが並んでいる。
団体さんでもゆっくりできるような大広間。

この日の泊まりは3人。
背の高いメガネを掛けた男の歩き遍路さんと年配の車お遍路さんに囲まれて真ん中に座る。
端の方がいいです、と言ったのだけどここで良いわよと女将さんに言われてしまった。

女将さんがお給仕をしてくれた。
テーブルの上に大きな海老の姿焼き、煮物、天麩羅、お魚がメインの豪華な食事。
二人がお酒を頼んだので私もビールを注文。

歩き遍路さんが屋島の下り坂はきつかったと言い出したら女将さんが、
「みなさんは大丈夫でしたか?あそこで転げ落ちたお遍路さんがいたんですよ。」と言った。
え~!それは大変な怪我をしたでしょう、と歩き遍路さん。
「それがね、転び方が上手かったのか、かすり傷で済んだだけなんだけどザックの肩ベルトが木に引っ掛って宙吊り状態、自力では下りられず丁度下りてきたお遍路さんになんとか降ろしてもらったそうですよ。」という恐い話を聞かせてくれた。

食事の後、明日は5時頃出発予定にして朝食抜きで清算してもらう。

                   栄荘 
                    1泊夕食・ビール・乾燥機代込み¥6,780-


乾燥機から洗濯物を出し部屋に戻ると携帯にOさんからの着信が入っていた。
急いでOさんに電話を入れる。

食事で携帯を部屋に置いていっちゃってごめんなさい。
今日は86番まででお寺の近くの栄荘です。
「そうなんだ、それじゃいよいよ明日は結願だね。今日ね、私も志度寺に行ったんだよ」
え~!志度寺にいたんですか?!私、志度寺に着いたの3時過ぎでした。
「一国参りのツアーだったの。時間がなかったからゆっくり出来なかったけど志度寺で若い男のお遍路さん二人に会ったよ。」

”若い男のお遍路さん”と聞いて、その二人はきっとカーゴパンツお遍路さんと今治さんだと思った。

「明日は女体山を上るの?」
はい、それで明日は早出、ここを5時頃に出発します。
「そんなに早くに?」
明日は雨予報だし女体山でどのくらい時間が掛かるかわからないし88番から白鳥温泉まで9km以上あるんですよ。午前中に女体山に登れたら楽かなって思って・・・
「明日、休みを取ったから大窪寺で待っているよ。大窪寺の前の茶店でマツタケ蕎麦を予約してるんだよ。」
わぁ、マツタケ蕎麦ですか!それは豪華ですね。それにわざわざお休みまで取ってくれたなんて大丈夫なんですか?
「大丈夫大丈夫!ここんとこ休みも取らずに働き通しだったんだから。haruさんの結願祝いだよ。」
それならお言葉に甘えてマツタケ蕎麦を楽しみに頑張ります!
前山ダムのところに”へんろサロン”がありますよね、そこに着いたら電話を入れます。
「わかった、それじゃ待ってるよ。急がないくて良いのだから怪我をしないよう気をつけてね。」

トイレに行き洗面所で歯を磨て目覚ましを4時半にセットし布団に潜りこんだ。
洗面所に行く時、車遍路さんの部屋の前を通ると「明日は結願、88番から1番に廻ってから帰るよ。」と携帯電話をしている声が聞こえた。




                屋島ローヤルホテル → 志度 栄荘

                   20km  36,313歩
                
     
                   

86番 志度寺
10月22日  



                      第八十六番札所 補陀落山(ふだらくざん) 志度寺  


推古天皇の33年(625)、志度湾に漂着した霊木を薗子尼が草庵に持ち帰り、仏師に十一面観音像を彫らせて堂を建てたのが始まりとされる。 



志度寺門前より五重塔を望む。
仁王門と五重塔
境内。
境内
境内。
境内
五重塔。
五重塔
広い境内を歩いて行くとばったり今治さんに会った。

「吉○さんが駅で泊まれないか交渉に行ってるんです。僕は何処でもいいのでお任せしてこれから食料を仕入れ(笑)」
志度寺の駅に泊まるんですか?
「まだわからないけどね。ダメだったらもう少し先まで行くことになるかな。」
今日中に長尾寺まで行くのかと思っていました。
「僕は大丈夫だけど吉○さんの体調がちょっと良くないのでここら辺にしょうかなって。荷物は?」
私、今日のお宿は栄荘なんです。来る途中、荷物を置いてきました。
「そうなんだ。明日は女体山を行くの?」
そのつもり。今日は早めに宿で休んで明日早くに出ようと思ってるんです。
「明日は雨予報なんだよね。女体山、きびしいかもね。それじゃ、ゆっくり休んで明日は頑張って。」
はい、そうします。
吉○さんによろしくお伝えてください。
「言っておきます。それじゃ。」
気をつけて。
あ~。。お写真いいですか?

今治さんの後ろは護摩堂。
今治さん
今治さんと別れ本堂に向かう。

参道の正面に本堂。
境内と本堂
本堂。
本堂
本堂。
本堂
大師堂。
大師堂
大師堂。
大師堂
本堂と大師堂の間の渡り廊下のようなところにある納経所。
納経所
参拝を済ませ納経所で御朱印を頂き仁王門を出る。

15:35
15:35



志度寺へ
10月22日  



                     二ツ池親水公園 → 86番 志度寺

                            4.5km 1時間40分



二ツ池親水公園を見下ろしながらガードレールに寄りかかり待っていてくれたお遍路さんと並んで歩く。
私、新潟の○○です。足が遅いのでお急ぎでしたら先に行かれてください。
「私は奈良の吉○です。大丈夫ですよ、私もゆっくりですから。若者と同行になって一緒に野宿してるんですよ。八栗寺で大人しそうな若者に会ったでしょう?」
あ~。。タオルの若い男のお遍路さんですか?」
「そうそう、あの青年。彼はね、実家が今治なんだそうです。東京の方に勤めているけどなんだか急にお遍路に出たくなったとか言ってましたよ。気が合っていろいろ話をしてるうちに野宿の仲になったんですよ(笑)」

野宿しながらと聞いて少し驚いた。
吉○さんも見かけた若い男のお遍路さん(今治さん)もそんな感じじゃなかったけどな・・・

そんな感じってどんな感じ?と突っ込まれると返答に困るけど・・・
野宿って凄く大きな荷物を背負って日焼けして真っ黒になっている、そんなイメージを持っていた。
吉○さんの背負ってるザックは私とそう変わらないし背が高くスマートで長めのシルバーグレーの髪がウェーブしているのがいい感じでとても穏やかな優しい雰囲気をしている。
洒落たスーツが似合い会社では女性に人気があってにモテモテの感じなんだものね。

吉○さんは5巡目のお遍路。
今まで出会ったお遍路さんや宿のこと等いろんなエピソードを聞かせてくれた。

国道145号からしばらく行くと琴電、八栗新道駅に出て国道11号線に合流した。
「ここから車が多くなってきますから先に歩いてください。」
いえ、吉○さんが先に。私、後ろから着いていきます。
「私の速さで大丈夫ですか?まだ若者も来ませんし急ぎませんよ。」
あ~、あの人のことを待っていなくて良いのですか?
「構いません、そのうち追いついて来るでしょう。若者は元気パワーが余っていますから(笑)」


国道11号線を東に進んで行くと左手に道の駅・むれが見えてきた。
山田家さんでうどんは送ったが土産はそれだけと言う訳にもいかない、どこかで調達しなければと思っていたので丁度良かった。
道の駅なら名産品があるだろう。

私、土産を買わなくてはいけないので道の駅に寄って行きます。
「それじゃ、私もそこで彼を待ちますよ。」

道の駅・源平の里むれ
14:10。
14:10 道の駅・源平の里むれ
吉○さんと道の駅の入り口で別れ中に入り少し見学。
「源平合戦最中」と「おととせんべい」を選び発送してもらった。
建物の外に出ると休憩所に吉○さんと追いついた今治さんがベンチに腰を降ろし、その側に3人の男のお遍路さんが座っていた。
カーゴパンツお遍路さん以外、今まで全々お遍路さんには会わなかったのにどこにいたのだろうー?

空いてるベンチにザックを降ろし私も休憩。
吉○さんたちはタバコを吸い終えると腰を上げ荷物を背負い始めた。
「私たちそろそろ出発しますが一緒に行きますか?」
私、もう少し休んでからにします。
「そうですか、それでは一足先に行きますね。志度寺はここから真っ直ぐですよ。それじゃまた、どこかで。」
ありがとうございました。お気をつけて。
「あなたもね。それではお先に。」
吉○さん一行は今治さんを先頭に道の駅・むれを出発して国道11号線へ行った。

道の駅で20分休み2時30分出発。

看板。
「ようこそ 源平の里 さぬき市志度へ」
←平賀源内先生遺品館 30m左折

14:46
14:46
やがて右手にJR志度寺駅。
JR志度駅
国道11号線から左に入る。

↑86番志度寺 700m
門前町
左手に琴電志度寺駅。

14:57
14:57JR志度駅
志度寺への案内。

15:00
15:00
栄荘に到着し玄関に入って声を掛けると女の人が出て来られた。
予約した○○です。
「早かったですね、これから志度寺ですか?」
はい、これからです。荷物を置かせてもらっても良いですか?
「どうぞ置いて行ってください。ゆっくりお参りしてきたら良いですよ。」

ザックを板場の脇に置き、線香ロウソクの入った巾着と納経帖を出し遍路カバンに入れる。
それではお願いします。

空身になって志度寺に向かう。
栄荘
正面に志度寺。

15:10
15:10
仁王門の手前に志度寺の塔頭自性院常楽寺。
「平賀源内の墓所」の立て看板。
地蔵寺
86番・志度寺仁王門に到着。

15:10
15:10志度寺



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