アランと一緒に四国遍路。

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大月小才角・桃色珊瑚
10月19日

   叶崎から小才角休憩所

     2km 35分



AM9:45
AM9:45

国道へ出ると東屋があった。
東屋

AM9:48
叶崎小橋を渡る。
橋の魚はトビウオかなー?
AM9:48 叶崎小橋

叶崎大橋。
これはクジラー?カツオかなー?
叶崎大橋

西叶崎トンネル。
AM9:51 西叶崎トンネル

AM9:53
脇の川トンネル。
AM9:53 脇の川トンネル

AM10:08
大月町に入った。
AM10:08 大月町

大月の漁村を通る。
AM10:11

大きく右にカーブした揺る坂を上っていく途中、ふと見上げるとパラソルの下でワンコが寝そべっている。
見覚えるのある姿。。。
AM10:15 

カメラをズームにしてみた。
やっぱりハスキー犬だ。。。
暑さでヨレヨレになっていたアランの姿にそっくりだった。
叶崎でアランに会いたいと願っていたらダウンしていた頃の姿になって現れてくれたのか。。。

お~ぃハスキーさん、頑張れよ~!
こんなに暑い土地で暮らす君も難儀なことだね。
君は幾つなの?ちょっと年長さんに見えるけどアランよりは若いでしょう。
アランもね、2年前の今頃ちょうど今の君のようにヘロヘロになってダウンしていたよ。
暑くてだるいんだろうね。。
君はアランの分まで頑張っておくれ。。。

目が虚ろ、方耳がグチュグチュになっている。
このコも外耳炎なんだろうか。。。
アランのダウンしていた頃に重なりジワーっと涙が溢れてきた。
ハスキー犬

AM10:18
小才角休憩所。
右手の石段の上に東屋があったが上るのが面倒で案内板の下の木のイスにビニール袋を敷きザックを降ろした。
AM10:18 小才角休憩所

珊瑚を抱えた少女の像「さんご採取発祥記念像」と 「土佐サンゴ発祥の地」の説明板。
さんご採取発祥記念像

土佐サンゴ発祥の地説明板。

お月さん桃色

    お月さんももいろ
    だれんいうた 
    あまんいうた
    あまの口
    ひきさけ

大月町小才角は、珊瑚発祥の地として知られ、「お月さん桃色」の里謡が語り継がれている。
この里謡の『お月さん』は、月山霊場南照寺(現月山神社)を指すとされており、寺の近海を「お月灘」と呼び、この一帯で珊瑚が多く採れたことから、「お月灘の珊瑚を桃色と誰が言うた。海女が言うた。海女の口引き裂け」と解され、珊瑚漁禁制下で「珊瑚」を口にすることを戒めていたと考えられます。
ここ月灘沖を含めた渭南海岸には, 徳川時代から珊瑚のあることがわかっていました。
一人の漁師が桃色珊瑚を釣り上げた偶然が日本珊瑚史の始まりとされています。
明治維新後この禁令は解かれ、明治七年にこの付近の海域ではじめて珊瑚船による採取が行なわれその後は急速に発展し、明治三十年代には七百隻の採取船が出漁し、愛媛県からも多数の船が沖の島周辺に来て採取しました。
乱獲の結果資源が涸渇、ついに大正十二年頃にはほとんど中止の状態となりました。
その後、五島、台湾、奄美大島、小笠原諸島周辺やミッドウェー沖にて多くとれ、当地方では今もなお、その加工が盛んです。
最近また月灘沖の赤珊瑚が大変注目されています。
土佐サンゴ発祥の地 説明板

珊瑚を抱えた少女の像。
ここが坂東眞佐子さんの「桃色浄土」の舞台になった場所。
桃色浄土を読んだときから、四国へ来るのが夢になった。
お遍路になって物語の舞台となったこの場所へ、ようやくたどり着けた。
叶崎。。。また一つ願いがかなえられた。

「桃色浄土」
「遠い海の彼方から、波に乗ってやってきた異国からの贈り物」

大正中期、四国の隔絶された漁村に異国船が現れた。
かつては多くの者たちが求めて、海に潜ったという高価な桃色珊瑚を求めるために。
もう珊瑚は取り尽されたと諦めていた現地の人間たちの前で、一人の異国の男が深く海に潜り、桃色珊瑚を採ってしまった。
それに感化されるかのように、平和な漁村がざわつき出す。
異国の男に惹かれていく、村唯一の海女である少女。
小さな漁村から異国へと飛び出すことを願う少年。
異国人による珊瑚の乱獲が生んだ悲劇を未だに忘れられない老婆。
桃色珊瑚の欲望にとり憑かれた若者たち。
補陀落浄土を目指すと口先だけで言い続ける乞食坊主。
様々な思惑が入り乱れ、再び海が赤く染まる。
舞台が、たった一つの小さな漁村だけ。
物語はそこから外に一切出ることなく最後まで進んでいく。
ただ”海”というものが常に横にあるため、逆に広い世界観を感じさせており、狭さや窮屈さは全く感じない。
幸せな場所、平和な空間・・・・・・村の人々はそういった世界に憧れている。
それが浄土なのか、異国なのか。
本当に幸せで平和な場所はどこにあるのか。
一つの村だけにスポットを当てて描くことにより、そういった問いがより深く感じられた。

ラスト
波のない月の夜、一人舟を漕ぎ沖に出て行く少女の目には海の先の補陀落浄土が見えていたのだろう。



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叶崎(かなえざき)
10月19日

   貝ノ川ファミリーマートから叶崎

       2km 25分



ファミリーマートから直ぐに、貝ノ川トンネル。
トンネル抜けると、太平洋の空と海。

AM8:38  
AM8:38

少し行くと前方に橋が見えてきた。
もしかして。。。あの橋を渡るのか。。。(;一_一)
AM8:39

AM8:40
足摺サニーロード・大津。
だん々恐ろしげな橋に近づいてくる。
回り道はないか探したが、あの橋を行くしかないようだ。。。
AM8:40 大津

大津大橋。
嫌な予感は的中。下は海の大津大橋。
恐くて下は見れない。。。足がすくみ、車が来ないのを幸いに車道を歩く。
大津大橋

叶崎トンネル。
AM8:47 叶崎トンネル

AM8:50
叶崎に到着。
止んでいた雨がまたポツポツ当たってきた。
AM8:50 叶崎

叶崎灯台へ行くつもりで坂道へ降りて行ったが道は雨でぬかるみ油断するとツルーっと滑る。
この先は無理と引き返した。
ここまで来て灯台まで行かないのは残念だったが諦めた。

木の立て札の直ぐ下の小屋がトイレです。
坂道の所に立っていて、チラッと見ただけど床が傾いてるような感じ。
中までは見てないけど、多分ポットン便所だと思います。
勿論、使用する勇気はありません(^_^;)
叶崎

叶崎の碑の前で願いを。
アランにいつか巡り会えますように。
私のお友達が健康で幸せな日々を過ごせますように。
家族が穏やかに平和で暮らせますように。

ここでの願いごとは必ず叶えられるとYさんは言っていた。
きっと願いは、かなう。
叶崎

叶崎

叶崎休憩所。
叶崎休憩所

休憩所に荷物を降ろし休憩。
叶崎に着いたと、あーちゃんpapaとずっとメールで応援、励ましてくれているお友達に写メールを送った。
叶崎

マイクロバスが止まって中から5,6人のお遍路さんが降りてきた。
「ここが叶崎です。10分休憩します~。灯台はこの先ですが道が滑りやすくなってますので行かれる方は気をつけてください。トイレはそこです。」
車からぞろぞろとお遍路さんたちが降りてきて、先頭に立った男の人が説明している声が聞こえた。

女の人たち2,3人が坂道を降りて行くのが見えた。
叶崎

お遍路さんたちが休憩所にいる私を見ながら何か話していた。

お遍路さんに説明していた男の人が、おはようございますと声を掛けてくれた。
おはようございます。
「どちらからですか?ここは晴れていたら素晴らしい景色なんですがお天気が悪くて残念ですね。」
遍路カバンからお札を出して渡した。
新潟から来ました○○です。
叶崎は素晴らしい景色だと聞いてました。
お天気が悪くても、来れてよかったです。

「あ~ご丁寧にありがとうございます。遠くからご苦労さまです。私は広島からみなさんをお連れして札所を回っているんです。広島のショウエイ観光の部長をやってます。部長と言っても運転手から宿の手配から何でもやってるんですけどね(笑)」
お札、お札。。。とカバンの中を探しながら、会社名と広島の住所、電話番号、部長の肩書きの着いた名刺とお札を戴いた。

「今日は大月までですか?」
月山神社に行ってそれから大月へ行きます。
「月山神社も行かれるんですか。それはそれはご苦労さまです。あ~ちょっと待っててください。」
ショウエイ観光の部長さん、バスに戻って芋けんぴの大きな袋を持ってきた。
「これは私からのお接待です。どうぞ。」
土佐高知の名産、芋けんぴを戴いた。

「私は広島からみなさんをお連れして何度も八十八ヶ所を廻っていますので宿も道も詳しく知っています。宿のことや何か困ったことがあったらいつでも携帯に電話してください。それでは道中お気をつけて。」

部長さん、ありがとうございました。芋けんぴごちそうさまです。
ショウエイ観光部長さん

部長さん、バスに戻りお遍路さんたちに私のことを話している。
「え~一人で歩いて廻ってるの~」
「新潟からぁ~」
「女のお遍路さんが一人で~」
そんな声が聞こえた。
バスの窓からお遍路さんたちが手を振ってくれた。
「気をつけてね~!」
「頑張ってね~!」

私も立ち上がり手を振ってバスを見送った。
部長さんもみなさんもお気をつけて。
善いお遍路を。

気が着いたら叶崎で1時間近く休んでいた。



再会
10月19日

    片粕トンネルから貝ノ川ファミリーマート

        2.8km 40分


 
AM7:50
貝ノ川ファミリーマート。 

トンネルを二つ越えると貝ノ川のファミリーマートが見えた。
ようやく雨が小降りになってきた。

ファミリーマートの隣に喫茶店があったけど、濡れた雨具を着たまま入るのも気が引けた。
喫茶店は諦め、お店の前のベンチに雨具を脱いで休憩。
外にトイレがあったのでお借りした。

自販機で暖かいお茶を買った。
お茶と、とさやさんで作ってもらったおにぎりの朝食休憩。
貝ノ川ファミリーマート

AM8:10
おにぎりを食べ終わった頃、雨は止んでいた。
雨具をサッとタオルで拭き、ザックに入れ直し身支度をしていた。

クラクションが鳴った。
振り向いて驚いた。
昨日、お世話になった万次郎茶屋のYさんが車の中から手を振っている。
わぁ!なんでYさんがここにいるんだろう!?

ファミリーマートの駐車場に車を入れ、Yさんが降りてきた。
「haruさん~。。会えてよかったわぁ。朝ごはんは?」
今とさやさんで作ってもらったおにぎりを食べたところです。
「あらぁ。。済んだのね。haruさんに食べてもらおうと今朝5時に起きて栗おこわを炊いて持ってきたのよ。とさやさんって言ってたからどこかで会えると思ってずっと見ながら走ってきたの。
あ~、主人よ。私は車の運転できないから主人に頼んで一緒に来てもらったの。」

背の高い優しいお顔のご主人が側でニコニコ笑っている。
始めまして。haruです。昨日奥様にとってもお世話になりました。
まさか今日また会えるとは思ってもいませんでした。

「始めましてYです。お一人で歩いておられるそうですね。家内から聞きました。こちらこそいろいろお話を聞かせてくれてありがとう。
これがどうしても朝食を届けると言って。。追っかけたりしたら迷惑になるからと言ったんですが私の言うことなど聞かないもので(笑)」
迷惑だなんてとんでもないです。
お会いできて本当に嬉しいです!

「とさやさんからずっと見ながら走ってきたけど、お遍路さんは歩いてないし、もしかしてharuさんを追い越したのか別の道を行ったかしらと心配だったけどここで会えて本当に良かった。雨で大変だったでしょう。朝食、間に合わなくてごめんなさいね。」

車の中から取り出した風呂敷包みを渡してくれた。
持つと、とっても重い!
コンビニに売っている幕の内お弁当を4,5個合わせたくらいの重さと大きさの風呂敷包み。

朝5時に起き、私のために栗おこわを焚いてくれた。
土佐清水中之浜の万次郎茶屋から貝ノ川まで、約23km。
車でならわずかな時間かもしれないけれど、通りすがりのお遍路に、ここまでしてくださる人がいるなんて。
Yさんの気持ちがありがたく、思わず涙が出そうになった。

「今日のお宿は決まったの?車で送るから家に戻らない?明日叶崎、月山神社へ一緒に車で行きましょうよ。ねぇ、そうしましょうよ。。。」
ありがとうございます。
お気持ちはとっても嬉しいし、本当に感謝してます。
でも。。。
「そんなことを言ったら迷惑だって昨夜も言い聞かせたんですが聞きわけがなくって。。。済みませんねぇ。」
ご主人が謝っている。
謝るのは私なのに…済みません。。本当にありがとうございます。いつか必ず会いに来ますから。
「本当に約束してね。」

貝ノ川ファミリーマートの前、Yさんご夫妻。
土佐清水のYさんご夫妻

土佐清水のYさんご夫妻

AM8:25
叶崎へ出発。
振り返るとYさんが見送ってくれていた。

もし、ファミリーマートのベンチに休まず、喫茶店に入っていたらYさんには会えなかっただろう。
再会出来たことは偶然だったのだろうかー。。。

いつか必ず、Yさんに会いに行こう。
土佐清水中之浜の万次郎茶屋に行こう。
いつか必ず!
土佐清水のYさんご夫妻

Yさん、栗おこわありがとうございました。
会いに来てくださってありがとうございました!

Yさんの作ってくれた栗おこわ、持ち歩くと手が塞がるのでザックの中に入れた。
優しさがいっぱい詰まったお弁当。
ザックがずしりと重かった。


民宿とさやから片粕トンネル
10月19日

    民宿とさやさんから片粕トンネル

        4.4km 1時間10分



5時にセットした目覚ましのベルが鳴った。
布団の中から布団の側に置いたテレビのリモコンを探し、スイッチを入れた。
チャンネルを押してるとNHKが四国の天気予報をやっていた。
高知県南部、午前中雨。

トイレ洗面化粧を済ませ、部屋に戻り荷物を纏める。
雨具を直ぐ出せるように荷物の一番上に入れた。
布団をたたみゴミを纏める。
身支度をして1階に降りていくと女将さんが食堂の入り口で待っててくれた。

「気をつけてね。この道、国道を真っ直ぐだから。郵便局に着いたら忘れずに電話するのよ。おにぎり持って行って、ミカンも入れておいたから。」
お世話になりました。
おにぎり、ありがとうございました。
ご主人によろしくお伝えください。

AM6:00
民宿とさや女将さん。
AM6:00 民宿とさや

とさやさんを過ぎると右手の方にホテルや民宿の看板が見えた。
春にのりこさんが泊まった「竜串」の建物が見えた。

国道321号沿い、左手に高知県立足摺海洋館と海底館の標識。
AM6:08

海洋館。
県立海洋館

海底館入り口。
県立海底館

AM6:30
AM6:30

AM6:35
下川口トンネル。
AM6:35 下川口トンネル

AM6:38
信号から右→国道28号 宿毛。真っ直ぐ↑国道321号 大月 宿毛。
AM6:38

AM6:43
AM6:43

AM7:00
ポツポツだった雨が大降りになってきた。
大きな南国の木の下で雨宿り。
少し待てば止むか小降りになるかと思ったが、だん々酷い雨になってくる。
ザックから雨具を出してると昨日、土佐清水の小学校の裏手で休んでる時に声を掛けてくれたお遍路さんが歩いてきた。
「早いね、宿はどこだった?」
とさやさんです。雨、止みそうにありませんよ。
「ボクは竜串。雨具を出すのは面倒だからこのまま行くよ。」
おじさんお遍路さん、雨の中スタスタ歩いて行った。
AM7:00

AM7:10
片粕トンネル。

雨は本降り。
かなり前に歩いて行くおじさんお遍路さん、ずぶ濡れになってるだろう。
トンネルに入ると車が通るたび、菅笠が煽られ吹き飛ばされそうになる。
片手で笠を押さえもう片方の手でポンチョの裾を掴んでいた。
煽られたポンチョが車に引っ掛かったら、とんでもないことになる。

おじさんお遍路さんの姿はとうに見えなくなっていた。
AM7:10 片粕トンネル



竜串
10月18日


     落窪海岸から竜串とさやさん

         7km 3時間20分



PM2:19
落窪海岸から橋を渡ると国道321号は内陸に入った。
「足摺海洋館・足摺海中公園」まで6kmの標識。
喉がカラカラになっていた。水が飲みたい。。。
標識の先にコカコーラの車が見えた。
土佐清水の町中を出てから自販機がなく、水補給もできなかったので喉が引っ付きそうになっていた。
PM2:19

PM2:22
車屋さんの広い駐車場、道路脇のコンクリートに荷物を降ろし休憩。
コカコーラの車が出てから自販機でペットボトルの水を買った。
地図を置いた所に腰を降ろし、冷たい水を一気飲み。
車屋さんはシャッターが下りていた。
10分休んで出発。
PM2:22

PM2:58
道の駅めじかの里・土佐清水まで1.5km標識。
PM2:58

PM3:17
PM3:17

道の駅めじかの里。
道の駅めじかの里

道の駅めじかの里。
広い駐車場に観光客の車もなく、お土産を見てる人もいない、ひなびた感じの道の駅。

汚れたベンチにザックを降ろし、遍路カバンを持ってトイレ。
トイレは綺麗だった。
自販機で冷たい茶を買ってカロリーメイトを食べた。
国道を走っている車は素通りして行く。
20分休んで出発。
道の駅めじかの里

道の駅を出て少し歩いたら自転車に乗った地元のおばさんが通り過ぎて、引き返してきた。
お遍路さん、これ持って行って。と籠の中のビニール袋から何か出して渡してくれた。
何だろうー?
見ると真空パックのお餅だった。
ありがとうございます。でも…硬いお餅、どうやって食べたらいいんだろう(^_^;)
「祭りがあってね。貰ってきたの。」
真空パックに紅白の「祭り」の文字が書かれていた。
ここら辺の集落、秋祭りのようだ。
せっかく自転車を止めて渡してくれたお餅、お礼を言ってビニールの袋に入れてもらった。
ありがとうございます。ご馳走様です。

PM4:05
案内標識。「ようこそ竜串へ」
PM4:05 竜串

竜串橋
竜串橋

PM4:10
「宿毛39km・大月26km」標識。
PM4:10

10分ほど歩くと赤い屋根の建物、とさやさんが見えた。

PM4:20
民宿とさやさん到着。
1階が広い食堂。
中に入ると、おじいさんとおじさんがテレビを見ていた。
PM4:20 竜串とさや

はっとさんからお願いした○○です。
「お疲れさま。お部屋は2階です。ここに名前と住所書いてください。」
ランニング姿の大柄なとさやさんのご主人がノートを持ってきた。
イスに荷物を降ろし、住所名前を記入。

下駄箱に靴を入れ、ご主人の後に着いて二階へ。
階段を上がると、大きな広間があり廊下の先に部屋が続いている。
突き当たりの角の部屋に案内された。

部屋を出てたところに洗面所と洗濯機と乾燥機が置いてある。
廊下伝いにトイレ、お風呂場が並んでいる。
部屋の反対側がソファーとテーブルが置かれたロビー。

部屋に荷物を並べ、Tシャッツやタオル、洗い物を洗濯機に入れ、まずはお風呂。
夕食は6時からにしてもらった。

脱衣所は広かったけど中に入ると家庭のユニット風呂。
石鹸もタオルもなかった。
脱衣所の壁に「タオル(200円)、石鹸、シャンプーは1階の受付に」と書かれた張紙があった。
シャンプーと石鹸は持っていたけどタオルは洗濯機の中へ入れてしまった。
お湯を張り、部屋に引き返し石鹸を取に行き1階に降りてご主人に清算の時に一緒に払いますのでとタオルをお願いした。

髪を洗ってお風呂を出ると、洗濯が終わっていたので乾燥機に入れる。
洗濯、乾燥¥300-。

ドライヤーを借りてチャッチャと乾かし、部屋へ戻り本家とあーちゃんpapaに宿に着いたと連絡。
お布団を敷いて、カメラ、携帯の電池の充電。

PM6:00
1階の食堂へ行くとテーブルに夕食が用意されていた。
PM6:00 とさや夕食


明日は6時出発予定。
朝食は断り、清算をしてもらった。

民宿とさやさん。
1泊夕食付き ¥7,000-

明日は何処までとご主人に聞かれたので、
叶崎に泊まるつもりなんですと言ったら、
「それは勿体無い。叶崎まで3時間も掛からないよ。」

叶崎に寄って翌日に月山神社に行くつもりでいた。
叶崎に民宿が1軒、後はその先の大月まで宿がない。

「それなら、大月に宿を取ったほうがいいかな。」
2日掛けるつもりでいたが大月まで行けるかー?
竜串から30km近くある。
遍路道を行くとそれより距離は多くなる。

地図を見ながらご主人がここがいいかなーと安岡旅館を指差した。
「ここならちょっと知ってるから安岡旅館に電話してやるよ。山道はキツイし下草も刈ってないから危ないよ。国道を行った方が良いよ。もし途中で歩けなくなると困るから迎えに来てくれるよう頼んでやるよ。」

「あ~竜串のとさやだけど。いつもど~も。
明日なんですけどね、女のお遍路さん一人お願いできますか?それでね、叶崎や月山神社に寄って行きたいんでちょっと遅くなりそうなんだよね。お接待ってことで何処かまで迎えに来てくれると助かるんだけどねぇ。」
安岡旅館さんに頼んでくれたら快く承諾してくれた様子。

「じゃ、場所を決めておくよ。姫ノ井の郵便局に着いたら安岡旅館さんに電話するってことにしましょう。時間がわからないからとにかく姫ノ井の郵便局に着いたらってことにしてくれませんか。それじゃ、宜しくお願いしますわ。」

大月の姫ノ井郵便局まで竜串から約23km。
叶崎、月山神社に寄って行くと何時頃に着けるのかわからない。
「郵便局ならなくなる心配がないし、場所も決まっている。ここは山道を通ってきても国道を通ってきても、ここに出る。」
地図を指差しながら説明してくれた。

遍路道から国道321号に出たところに姫ノ井郵便局がある。
「ここなら間違うこともないし、目印になって丁度いい。郵便局に着いたら旅館に電話するんだよ。」

待ち合わせ場所が決まった。
叶崎、月山神社にゆっくりして、どんなに遅くなっても郵便局が閉まるまでにはたどり着けるだろう。

晴れいたら素晴らしい景色が見れるよ。と言ってくれたけど。。。
明日の天気は雨予報だった。



     27.5km 46,893歩


落窪海岸・化石蓮痕
10月18日

    加久見橋から落窪海岸・化石蓮痕(かせきれんこん)

        3km 1時間



PM1:00
加久見橋の歩道橋を渡ると石屋さんがあった。
犬やアヒルやカエルの彫り物が墓石、お地蔵さまと一緒に並べられていた。
PM1:00

PM1:10
国道321号、左に太平洋を見ながら西へ進む。
バイクお遍路さんが行った。
PM1:10

PM1:18
海の駅あしずりの看板。
喫茶やお土産、ジョン万次郎群像の展示もあるようだ。
寄って行こうと思ったが、建物は国道から左にかなり入ったところ。
行って、またここまで戻らなくてはいけない。
海の駅まで行く元気はないけど休憩したかった。。。(^_^;)
PM1:18

案内標識の下、側溝の脇にビニール袋を敷いて裸足になって10分休憩。
PM1:30

PM1:53
サニーロード・松崎海岸。
PM1:53 松崎海岸

松崎海岸

松崎海岸

PM1:58
落窪海岸・化石蓮痕。
足摺宇和海国立公園の代表的景観の一つ、化石蓮痕(かせきれんこん)。

【化石蓮痕は、波や水流の影響で水中の堆積物の表面に作られた凸凹が、そのまま地表面に残されたものをいい、昭和21年の南海地震により隆起した落窪海岸から爪白海岸にかけての海食台に豊富に見ることができる。
特に千尋岬・竜串を中心とする地域の化石漣痕は昭和28年10月天然記念物に指定されている】

レンコンの「こん」の字が根ではなく「痕」になっている。
PM1:58 化石蓮痕

落窪海岸 化石蓮痕

PM2:01
橋を渡る。
PM2:01



東渡船場から加久見橋
10月18日

   東渡船場から加久見橋

       6km 2時間



AM11:15
清水港付近。
AM11:15

AM11:17
AM11:17

AM11:18
AM11:18

AM11:20
国道27号。
竜串13km。宿毛51kmの標識。
AM11:20

AM11:35
足摺黒潮市場。
少し早いけど昼食休憩。
市場の中は魚介類やお土産が売られていた。
奥が食堂になっている。
AM11:35 足摺黒潮市場

昼食は押し寿司セットを注文。¥700-。
AM11:45 昼食

PM12:15
トイレに行き、40分休んで出発。
PM12:15

PM12:20
信号右→国道321号。高知・四万十市。
ここから右へ行くと以布利に出る。
信号真っ直ぐ↑国道321号。宿毛・竜串。
角に足摺病院の建物があった。
PM12:20

PM12:25
国道321号、足摺サニーロード。
大月37km。竜串12km。足摺港3km。
PM12:25

PM12:35
清水漁港。
信号右→宿毛竜串へ。
左←土佐清水合同庁舎へ。
PM12:35

高知西南交通清水出張所の先から工事中。
「歩行者、自転車はこちらから」立て札の前の誘導員さんが旗を振り、迂回路に案内してくれた。
国道から反れ、清水高校のグランドを見ながら大きく迂回して国道に出た。

PM12:52
加久見橋
橋の右側に歩行者用の歩道橋があった。
「○○さん~」誰かが呼んでいる。私?
振り返って驚いた。なんといさりびさんのご主人が車を止めて走ってきた。
え~!!なんでここにいさりびさんのご主人がいるんだろうー?

「やっぱり○○さんだったね。市場の駐車場で見かけたんですよ。」
あれぇ。。どうしてこちらにいらっしゃるんですか?
「魚を仕入れに来たんですよ。」
いさりびさんから歩いて足摺岬を周ってここまで来れば2日も掛かる距離も車で国道を走ればすぐなんだ。
久百々いさりびさん(国道27号)→以布利→321号→土佐清水市まで11kmから13kmだけど、まさかここでいさりびさんに会うとは思いもしなかった。

宿では寡黙だったご主人、ニコニコ笑っている。
「はっと、どうでした?」
お礼を言うのを忘れていた。
本当にありがとうございました。はっとさん、とってもよくしていただきました。
ご主人、いさりびさんとこのように綺麗なじゃないなんておっしゃったけど、トイレ洗面所付きの綺麗な2階のお部屋に泊めてくださって、料金をいさりびさんと同じにしてくれました。
「そんなことを言ったんだ、あのオヤジは(笑)さっぱりしたいいオヤジさんですよ。私もいろいろ世話になったり釣りのときは一緒に出たりするんですよ。」
とっても親切にして頂きました。
あ~、おにぎり、とっても美味しかったです!!
お礼を言えなくて、帰ってからお手紙を出そうと思ってたんです。
奥さまに、ありがとうございましたとお伝えください。
「言っておきますよ。それじゃ、気をつけて。」
PM12:52 加久見橋

いさりびさんのご主人は車をユータンさせ港の方へ戻って行った。
車が見えなくなるまで見送った。

なんていい人たちに巡り会うのだろう。
二度と会うこともない一晩だけの泊り客。
通りすがりのお遍路にまで気に掛けてくれる情けがありがたかった。

黒潮市場で見かけても、そのまま行ってしまうこともできるのに見かけたからと後を追い、声を掛けてくれる。
こんなに優しい人たちに私は助けられ、後押しされながら歩いていた。



臼碆(うすばえ)竜神神社から東渡船場
10月18日

     臼碆(うすばえ)竜神神社から東渡船場

          6km 1時間40分



岬に沿ったクネクネ道路は次第に緩やかな下り坂になり、30分ほど歩くと平場の道になった。
右手に山の方へ入る道があった。
松尾郵便局からの遍路道はここに出るわけだと地図を見て納得。

AM8:45
国道27号大浜。
AM8:45

足摺サニーロード。
AM8:47 大浜

AM8:52
国道右へ行くとトンネル。
AM8:52

右に曲がらず遍路標識を目印に真っ直ぐ進む。
遍路道

AM9:10
10分ほど進むと国道に出た。
国道「↑」清水港への標識が出ているが地図の遍路道は又、右に入る。
集落の中に入ると遍路標識が全々見当たらない。
たばこ屋さんの前に2,3人の主婦が立ち話をしている。
すみません、と声を掛けると何も聞かないうちに、私の姿を見て遍路道を教えてくれた。
「この先の橋を渡って右に行って階段を上って行く遍路道があるよ。」
ありがとうございました。
お礼を言ってタバコ屋さんの前の路地を進むと小さな橋があった。
橋を渡り、右へ行く。
階段ー?が、ない。。。
もう少し先かと路地を行くが行き止まりになっていた。
引き返し路地の右に入った。
民家の細い路地を入ると坂道の先に石段があった。
ここかなー?
畑の中の石段を上っていくと、出たところは又畑だった。
その先は木の柵で行き止まり。
畑の石段を降りて、来た道を引き返す。
迷路のような民家の路地。
海の方向へ進んでいくとわりと広い道に出た。

曲がり角からおじさん歩いてきたので、道を尋ねた。
「私はボランティアで遍路標識の案内を着けてるんだよ。昨日も橋と階段に着けてきたばかりだけど見落としたんだね。この道を真っ直ぐ行くと広い道路に出るから、そこを左に曲がり二つ目の橋を渡ったら右に行くと階段があるよ。」
ありがとうございました。

教えてもらった広い道へ出て左に曲がる。
タバコ屋さんの通りの道に出た。

タバコ屋さんまで行かない手前の小さな橋を渡り真っ直ぐ進むと石段があった。
石段の手摺のところに遍路標識があった。
AM9:10

石段を上り左へ行く。
AM9:13

AM9:15
しばらく進むと小学校の校庭の裏側辺りに石段があった。
肩が痛くなっていたので石段にビニール袋を敷いて休憩。

あーちゃんpapaに今日の予定のメールを送る。

メールを打っていると、「おはよう~、足が痛むの?」顔を上げるとおじさんお遍路さんが立っていた。
朝から一人もお遍路さんに会ってなかったので、ビックリした。

おはようございます。ちょっと、肩が痛くなったので休憩です。
「ここら辺の道は標識がないからわかり難いね。今日は何処まで?」
あ~、竜串です。
「竜串なら同じだ。じゃ頑張って。お先に~。」
おじさん、スタスタ歩いて行った。
しばらくすると、もう一人お遍路さんが歩いてきた。
おはようございます。
「おはよう。」
チラッと私の顔を見て直ぐに歩いて行った。

20分休んで出発。
AM9:15

AM9:45
中ノ浜。
海側の歩道を歩いて行くと、「ジョン万次郎生誕の地」の銅像と碑が建っていた。
そのまま行こうとすると、「おへんろさん~」呼ぶ声が聞こえた。
AM9:45 中浜ジョン万次郎生誕の地

ジョン万次郎の碑の向こう、お店の前に女の人がニコニコ笑いながら手招きしている。
「少し休んでいってください。」
トイレへ行きたくなっていたし、お言葉に甘えて寄らせてもらった。

お店は喫茶店だった。
すみません、トイレをお借りしたいんですが。。
「どーぞ、ぞーぞ。中にもあるけど靴を脱ぐのは面倒でしょう?外にもあるからそちらを使ってください。」

荷物をイスに降ろしトイレをお借りした。
外のトイレ、綺麗に掃除が行き届き洗面所に小さなお花が飾ってあった。

アイスコーヒーお願いします。
「どちらこら来られたんですか?」
新潟です。
靴を脱いで裸足になるとサンダルを持って来てくれた。

「まぁ。。新潟からお一人で?偉いわぁ。これ、よかったら食べてください。今ねこちらのおばさんから戴いたの。足が痛いでしょう。大丈夫?これからどちらまで行かれるの?」
大丈夫ですよ。休憩のとき靴を脱いでるからマメも出来ないんですよ。
今日は竜串のとさやさんまで。明日叶崎、月山神社に行くんです。

「叶崎はとっても良いところよ。あ~”かのうざき”じゃなくて、”かなえざき”って言うのよ。ここでの願いことは何でも叶えられるのよ。」
”かなえざき”って言うんですか。ずっとかのうざき”だと思ってました。
願いがかなう。。。いいですねぇ。お願いすることいっぱいあって困りました(笑)
「いっぱいお願いして。きっと、願いは叶えられるわ。」

アイスコーヒーと一緒に小皿に乗せたおはぎを頂いた。
隣のイスに座っているおばさんがニコニコ笑っている。
ごちそうさまです。頂きます。
甘いおはぎは、とても美味しかった。
おばさんにもジュースを持ってきてママさんもイスに腰を降ろした。
「うちはもうジュースは飲んだき帰ろうと思ったんけど、おへんろさんにおうたしもう少しゆっくりさせてもらおうかね。」
「そうよ、せっかくおへんろさんにお会いしたんだから、ゆっくりしていきなさいよ。このおばさんね毎日、私の顔を見に来てくれるのよねぇ。」

「おへんろさんは、ずっと一人で歩いてるの?」
はい、春と秋に歩かせてもらってます。
13日に須崎から歩いて来ました。
「まぁ。。遠くから本当に偉いわねぇ。あら、おはぎならお茶よね。今、お茶を入れますね。Nさんもお茶ね。」

ジョン万次郎茶屋・Yさんの名前と住所電話番号、裏に携帯の番号を書いた名刺を戴いた。
私も遍路カバンからお札を出し、携帯の番号を書いてYさんとおばさんに渡した。
「ありがとうね、ご利益を戴いて長生きが出来そうじゃ。」
「ホントよ。Nさんこれからも元気で長生きしなくちゃ。ねぇharuさん。あ~haruさんって呼んでいいかしら?若い人とお話してると元気を貰えるわ。」
構いませんよ。
「あのね、こちらNさんって言うの。」

「私はね、お遍路さんからいろんなお話をお聞きしたくて休憩所を作りたかったのね。でも許可やなんか面倒な手続きがあるようで喫茶店にしたの。。ここに住んでいても私たちはよう廻れないのに遠くからこうやって歩いて廻っておられる。私たちの代わりにお参りしていただいて本当にありがたいことだと思っているわ。」
「うちなんて足が弱って歩くのも大変やき、どっこも行けんがやろ。家と医者とママさんとこしか来れんがよ(笑)そんならおへんろさんの手を触らせてもらってもいいがやろか?」
おばさんの節くれだった太い指の大きな手が私の手を撫でた。
おばさん、働き者だったんですねぇ。

「幾つに見える?おばさんは87だよ。この年までずっと働いて働いて子供らを育ててきたんよ。子供らは大きゅうなったらみんな町に出ていってしもうたけど、そんでもちっともさびしゅうない。ここには昔っからの知り合いもおるしみんなうちのこと心配してくれる。ここんのママさんもいっつも心配してくれるんよ。うちの大の仲良しや。」
「そうや、Nさんとは大の仲良しやけんね(笑)」
二人の話は気持ちがホワンとしてとても心地がよかった。

Yさん、綺麗な言葉ですね。
土佐弁は使わないんですか?
「綺麗な言葉なんかじゃないけど、私は他所から来た人なの。長いこと東京にいたからこっちの言葉じゃないのね。中々お友達も出来なかったけど今はいっぱいお友達がいるわ。住めば都よね。」
私、四国って大好きです。帰りたくない、ここに住みたいっていつも思いながら歩いているんですよ。
「ほなら、ここにおったらいいがよ。うちんとこに来たらいい。おばさん一人っきり、なんも気ぃつかうこともないきに。おへんろさん、泊まっていったらいいがよ。ずっとおったらいいがよ。」

「そうよ、そうよ、それがいいわ。haruさん今日はゆっくりお話していって。竜串の宿は断って家に泊まったらいいいわ。叶崎も月山神社も私と主人と車で送って行くから。家も主人と二人だから好きなだけここにいて欲しいの。ねぇ、こうやって出会ってのはきっと何かの縁よ。私たちもしかして前世は親子だったかもしれないわねぇ。」

話さなかったけど、今日は母の月命日。
母がこの人たちに引き会わせてくれた、そんな気がしていた。。
Yさんが表に出ていなければそのまま通り過ぎていた。
一生出会うこともなかった人たちと昔からの知り合いのように笑いながら話をしている。
四国に来なければ出会いなかった人たち。
もし、金剛福寺から打ち戻っていたら会うことができなかった。
西コースを歩いてきたのは偶然なんかじゃなかった。
この人たちに出会うために歩いてきた。

表に賑やかな声がした。
お客様がいらした。
「ほなら、うち帰るがよ。ママさんごちさうさん。おへんろさん、また会えるがやろか。。。」
また会えますよ!
私、絶対にまたここに来ますから!そのときはおばさんんちに泊めてくださいね。
「絶対じゃきにね。ほなら指きりしょう。忘れたらいけんよ。ほら、あそこに見えるん家がおばさんの家なんよ。」
指きりげんまん。ウソついたら針千本のーます!指切ったぁ!!
子供のように大声を上げ、おばさんの太い指に私の子指を絡ませた。
何度も何度もおばさんは私の手をさすり、撫でてくれた。

おばさん、写真を1枚撮らせてください。

手押し車に掴まりながら歩いて行くおばさんをYさんと見送り、もう一度トイレを借りて身支度をした。
ごちそうさまでした。
それでは私、そろそろ行きます。
コーヒー代を受け取らないので、トイレの帰りこそりと表のベンチに500玉を置いてきた。

「本当に行っちゃうの。。。どうしても泊まることはできないの?」
Yさんのお友達が笑っている。
「ダメでしょう、お遍路さんを引き止めちゃ。」
それじゃ、記念にみなさんのお写真を撮らせてください。
「あのね、この人、新潟から一人で歩いているのよ。私たちのために廻ってくれているのよ。本当に絶対にまた来てくれるわよね?困ったことがあったらいつでも電話してね、直ぐに向かいに行くから。約束よ。」

Yさん…
そんなに優しい言葉を掛けられたら、ここから動けなくなりますよ。。。
いつか絶対にここにまた来ます。
約束します。。。
お写真、帰ったら送りますね。
万次郎茶屋 Yさんとお友達

Yさんが表に出て見送ってくれた。
振り返ると、ずっと表に立っているYさんの姿が見えた。

AM10:20
AM10:20

AM10:35
国道から遍路道へ入る。
AM10:35

AM10:50
15分ほど歩くと国道に出た。
AM10:50

清水の名水。
湧き水が出ていた。
清水の名水

清水港まで7.5km標識。
AM10:55

東渡船場

Yさんやおばさんに、またいつか会えそうな気がしていた。
電車やバスを乗り継いでジョン万次郎の碑の前の、Yさんのお店のイスに座っている私を想像していた。

「haruさん、久し振りだったわねぇ。Nさんも待っていたわよ。」
本当にお久し振りでした。
お元気でしたか?Yさんもおばさんはお変わりなかったですか?
やっぱりこっちは温いですね!

コーヒーを飲みながら他愛ものない話をしてる私たち。
きっといつか。。。



民宿はっとさんから臼碆・竜宮神社
10月18日

      民宿はっとさんから臼碆(うすばえ)竜宮神社

          5.5km 1時間35分



5時起床。
トイレ洗面を済ませちゃっちゃと化粧をし身支度。
ゴミをまとめ忘れ物がないか確認して部屋を出た。
1階に降りていくと奥さんがおにぎりの袋を持って待っててくれた。
「気をつけてね。右の道を真っ直ぐだから。」
外はまだ薄暗かった。

はっとさんの2階を見上げると、私の泊まった部屋の反対左側の部屋の窓から、昨夜の車お遍路さんが手を振ってくれた。

AM5:58
民宿はっとさん。
お世話になりました。
おにぎり、ありがとうございます。
AM5:58

通っている車もなく、コツコツと杖の音だけが響いてた。
AM6:17

AM6:18
AM6:18

AM6:25
広い「トンボ公園」の中に遍路休憩所、ヘンロ小屋・足摺20号があった。
少し早いけど荷物を降ろし、自販機から暖かいお茶を買って朝食休憩。
休憩所のベンチに座り、靴を脱いで裸足になっておにぎりを食べた。
AM6:25

案内板を見るとトンボ公園と「トオルマ」の説明が書かれていた。

【日本列島を太平洋に沿って北上する黒潮が最初に接岸する松尾地区の臼碆(うすばえ)。
年に2度、春分の日と秋分の日の前後数日、太陽が真西に傾くとき、その瞬間長さ約80m、幅約4mの海蝕洞門を臼碆(うすばえ)の岬に沈む夕日が海面に反射し、黄金の光が寸分もくるわず洞をくぐります。
松尾地区の「トオルマ」に入り足摺岬地区側の「サカマ」に抜けて黄金色の1条の光に染める神秘的な現象が起きますが、その不思議な光景を見れる場所がここ大戸(おおど)です。
大戸地区には今、絶滅の危機にある「ミナミヤンマ」の生息地として知られており、鹿児島県屋久島に分布する大変貴重なトンボです。】

20分休んで出発。
AM6:28

AM6:48
国道27号、大戸。
AM6:48

AM7:00
足摺岬から4.8km。
遍路道の坂道を降りて行く。
AM7:00

左下に海が見えた。
AM7:01

AM7:05
集落の中、何度も曲がりながら細い石段を登って行く。
AM7:05

細い道は段々になっていて両側に民家の窓や庭が見える。
突き当たりの石段を上がると舗装された道路に出た。
左の坂道の先に広い道路になっている。
海の方へ向かって緩い坂道を下りて行くと、歩いてきたおじさんに「足摺へ行くのかい?」と声を掛けられた。
いえ、竜串に行きます。
「この道を行くと足摺に戻るよ。竜串ならあの道を左だよ。」
降りてきた道の方を指差している。
あ~足摺へ戻るところだった。ありがとうございました、お礼を言って引き返す。
坂道をまた上り広い道へ出ると、右角に松尾郵便局があった。
左へ曲がる。
AM7:12

途中で何かおかしいと気が着いた。国道を歩いている。
地図を見ると先の松尾郵便局のところから国道を突っ切るように遍路道があったのだ。
ショートカットで行けたのに、遍路道を見落とし大回りをしていた。

AM7:33
岬に沿ってクネクネと曲がる国道27号を歩いていると、建物と広い駐車場があった。
トイレもあったので建物の石段に荷物を降ろし休憩。
自販機で冷たい水を買った。
トイレに行き、石段のところにビニール袋を敷いて靴を脱ぎ裸足になった。
AM7:33

AM7:50
乗用車や運送会社の車が止まり、トイレに寄ったり自販機で飲み物を買っては出て行く。
AM7:50

そのうち1台、2台と駐車場に車が止まり、中から釣り道具を降ろし長靴に履き替えた人たちが脇の道へ降りて行った。
脇道の入り口に竜宮神社への案内標識があった。

【足摺岬から西へ続くリアス式の海岸線。
その半島西端の突き出た高台から海岸美が一望できる。
竜宮神社は、西の岬・臼碆(うすばえ)海岸に位置し、ウバメガシ樹海を抜けると黒潮の香りが充満する中腹からも良く見える荒磯に建てられている朱色社殿である。】

せっかくここまで来たのだから、朱塗りの竜宮神社を見てきたかったけど「荒磯に建てられた・突き出た高台」は私には無理(^_^;)
AM7:53

竜宮神社の鳥居だけ撮影。
竜宮神社

黒潮接岸地と書かれた看板。
(宿泊所か開店前の食堂ー?)

黒潮が直接ぶつかる全国でも珍しい場所で、海食によって崖や洞が発達し変化に富んだ地形が続く。
沖臼と呼ばれる突端の岩礁地帯は、黒潮が高知県で一番最初に激突する場所。
AM8:15

40分休んで8時15分出発。

足摺岬から民宿はっと
10月17日

     足摺岬から民宿はっとさん

          2.1km 40分



金剛福寺を出ると、通りに土産物屋さんを兼ねた食事のお店が並んでいた。
灯台に行く前に休憩。
表にノラニャンコが遊んでいるお店に寄った。

白衣を着たご主人がカウンターに座ってテレビを見ている。
奥さんは座敷で伝票の整理。
いいですか?
声を掛けアイスコーヒーを注文。

座敷の窓から海が見える。
座敷に上がってください。ご主人が言ってくれたので靴を脱いで上がらせてもらった。

ずっと応援、励ましメールを送ってくれたお友達とあーちゃんpapaに足摺岬に着いたと写真と一緒にメールを送った。
一息ついて、灯台を見て帰りに寄りますからと荷物を置かせてもらった。
ご夫妻にいってらっしゃい、と見送られ足摺岬灯台へ。

PM4:10
金剛福寺から岬の広場、ジョン万次郎の像があるところへ行く途中に池があった。
沢山の鯉が泳いでいた。
池の真ん中辺りに碑が建っている。

渡海僧の碑。
かって、たくさんの修行者がこの岬から観音浄土をめざし数日間の食料しか持たずに小船に乗って海を渡った「補陀落渡海」。
その後も補陀洛渡海を夢みて人々が集まり、のちに身を投げる者も少なからずあった。
金剛福寺の若住職さんの構想で建設された碑だそうです。
PM4:10 渡海僧の碑

足摺岬の広場。
足摺岬

通ってきた木のトンネルの道。
通ってきた木のトンネルの道

ジョン万次郎像。
綺麗に撮るには午前中。午後からは逆光になってしまいます(^_^;)
ジョン万次郎像

足摺岬

足摺岬展望台。
四国最南端。昨年春にも同じ場所を撮影していた。
足摺岬展望台

天狗の鼻と足摺岬灯台。
足摺岬灯台

PM4;30
喫茶店に戻った。
荷物ありがとうございました。
お写真をお願いしたら、並んでくださったお店のご主人と奥さん。
PM4:30 喫茶店

PM4:35
金剛福寺に向かって左、西へ行く。
PM4:35

白山同門。
降りて行きたかったが少し疲れていたので寄らずに真っ直ぐ進む。
PM4:30 白山同門

PM4:35
PM4:35

坂道を降りていくと、はっとさんの看板が見えてきた。
PM4:43

PM4:50
民宿はっとさん到着。
PM4:50 民宿はっと

はっとさんの玄関に入ると、威勢のいいご主人が
「そろそろ着く頃だと思っていたよ。いいペースだったね。」
金剛杖を受け取り声を掛けてくれた。
中に入ると左にテーブル席、奥に座敷がある広い食堂になっていた。
「ここに名前と住所を書いて。えーとね、部屋は2階だよ。いさりびさんは綺麗だっただろう。うちはいさりびさんとこのように綺麗じゃねぇよ(笑)お風呂はこっち、洗濯をするなら裏に洗濯機と乾燥機があるから使っていいよ。場所は後で教えるよ。」

「ほぉ。。新潟から来たのかい。そうかそうか、遠くからご苦労さんだね。」
書いた住所を見ながら、ご主人は一人で頷いていた。
「お風呂、いま空いてるから入ったらいいよ。」

鍵を渡され、2階の○○号室と教えてくれた。

階段を上がると右と左に分かれている。
部屋は左。
ご主人はいさりびさんより汚い、なんて言ったけど、とんでもない。
新しい畳に部屋にトイレ洗面所が着いた綺麗な部屋だった。
窓から歩いてきた道路が見える。

とりあえずお風呂だ。
着替えと洗濯物を持って1階に行くとご主人の姿が見えない。
食堂の厨房の方から女の人が出てきたので、済みません、洗濯をしたいのですが。。。
場所を聞くと、表にダンナがいるから教えてもらって、と言われた。
洗濯物を持って外に出ると、ご主人が水撒きをしていた。

「お~、洗濯かい?こっちだよ。」
ご主人の後に着いて建物の裏に行く。
食堂の裏口、厨房の入り口辺りにノラニャンコがいっぱいいた。
人が通っても知らん顔をして逃げる気配もない。人に慣れている。
残飯や魚のエサを貰っているんだろうね。

奥に、洗濯機と乾燥機が並んでいた。
「洗剤はここにあるから使っていいよ。」
お金は?
「金なんていらねぇよ。乾燥は1時間くらい掛かるんじゃねぇかな。」

汗をかいたTシャッツ、白ズボン、タオル、下着を洗濯機に入れた。
戻ったら足に3箇所も蚊に刺されていた。
お風呂頂きます。

1階のお風呂場は広くて綺麗、タオルも置いてあった。

髪を洗ってお風呂から上がり、部屋に戻り洗面所に置いてあるドライヤーで乾かす。
ささっと、乾かし外の洗濯機場へ。
洗濯は終わっていたので今度は蚊に刺されないよう急いで乾燥機に入れてきた。

戻ると、夕食だよ。と1階のテーブルでお客さんと話をしていたご主人に声を掛けてくれた。
部屋に戻らず、そのまま奥の座敷に用意された食事を戴いた。

奥に中学生と小学生くらいの男の子二人と両親が食事をしていた。
船盛のお刺身がテーブルにデンと乗っている。
私の食事も豪華。
カツオのたたき、焼き魚、煮物、サラダ、玉子焼き、漬物。
「魚は生きがいいから旨いよ。ねぇさん一杯食べなよ、いくらでもお代わりをしていんだよ。おぃ、そっちの兄ちゃん、ごはんお代わりしなよ。食べ盛りなんだからいくらでも食えるだろう。腹が減って寝れないと困るからな。」
わはっはは~、豪快に笑いながら大きな声でご主人が言っている。

食事を済ませ、お客さんと話が一段落した様子のご主人に、明日は早く出発したいので清算をしてもらう。
「朝飯は食べないのかい?うちは早くてもいいんだよ。明日の宿は決まってるのかい?」
朝食は断った。宿はまだ決めてないと言うと、
「竜串に知ってるいい宿があるから聞いてやるよ。」
電話を持って、ちゃっちゃと掛けてくれた。
「明日、女遍路さん頼むわ。一人旅で新潟から歩いてんだからよくしてやってくれよ。」
指でOKマークを作り、釣りの話をしていた。

話が終わって、
「竜串のとさやさんって宿に話を通しておいたよ。明日は何時に出るんだい?」
6時に出発します。
「それじゃ、おにぎりを作っておくから持って行きな。本当は1階の方の部屋だったけど料金はいさりびさんと同じでいいや。」
おーい、と言って厨房の方に声を掛け奥さんを呼んだ。

奥さんに清算をしてもらっていると、10人くらいの団体さんが到着。
「お~○○さん、お疲れさま。直ぐ食事にするかい?先にお風呂かい?部屋は2階の。。。」
ご主人、大きな声で何か言いながら団体さんのところへ行った。

「まったく、忙しい人で困ったものですよ。少しは落ち着きってのがないのかしらねぇ。。あ~おにぎり作って、ここに置いておきますからね。何時でもいいですよ。え~と、」
奥さんは呆れ返った顔をしながらブツブツご主人の文句を言っていた。
後で気が着いたけど、2階のトイレ洗面所つきの部屋は高い料金だった。
それを、いさりびさんと同じ料金にしてくれた。

民宿はっとさん。
1泊夕食つき。¥6,500-
翌日のおにぎり、お接待していただきました。

洗濯場に行き、乾燥が終わっていた洗濯物を持って部屋に戻った。
部屋に電気香取りが置いてあったので助かった。
カメラと携帯の電池の充電をして、洗濯物をたたみ明日の荷造りをして布団に入った。


      23.2km 39,689歩



38番金剛福寺
10月17日

     38番 金剛福寺



八十八ヶ所石像。
八十八ヶ所石像

大師堂。
大師堂

香台。
大師堂の香台

正面に多宝堂。
境内 正面多宝塔

境内。
境内

境内。
境内

護摩堂。
護摩堂

納経所。
納経所

3時過ぎた時間のせいか、観光客や団体さんも少なく、ゆっくり境内を見て回れた。
ザックから朱印帖を出し、納経所に行き御朱印を戴いた。
「長い道のりご苦労さま。ここで半分歩きましたね。これからも、いいお遍路を。」
ご住職が声を掛けてくださった。

歩き遍路さんにだけ。そう言って携帯ストラップと手ぬぐいをくださった。
携帯ストラップ、可愛いお遍路さんのお人形とお札。
お札に「人生のあゆみ守り・今日も旅・明日もまた旅・遍路道」と、書かれていた。
ありがとうございました。

私も金剛福寺のお守りを買った。
渡したい友達がいる。
健康のことや日々の幸せ、いつも願っているこの想いを伝えたくて。

                       

38番 金剛福寺
10月17日

    38番 金剛福寺



蹉蛇山(ふださん)補陀洛院(ふだらくいん)金剛福寺。
37番岩本寺から80kmを超す距離。
札所と札所間の距離が八十八ヶ所中1番長い。
この地を観世音の理想の聖地とした弘法大師、自ら千手観音を刻んで安置した。
日本最南端に位置し、補陀洛(理想郷)に最も近い地とされ嵯峨天皇より「補陀洛東門」の勅額を賜った。
平安時代後期には都にも聞こえるほどの信仰を集めた。
源氏一門との縁も深く、多宝塔をはじめ諸堂が寄進され、中世には土佐最大の寺院として栄えた。
38番金剛福寺

仁王門。
金剛福寺 仁王門

仁王門

大師亀。
大亀の頭を撫でて念ずれば幸運が訪れといわれている。
大亀 大師亀

仁王門から入ると正面に本堂。
四国有数の広さを誇る境内。
境内と本堂

境内

本堂。
本堂

本堂

愛染堂。
愛染堂

権現堂。
熊野三社権現が祀られている。
権現堂

境内

ミニ八十八箇所の石像が並んでいる。
八十八ヶ所の石像

八十八箇所の石像

37番岩本寺から3日目にたどり着いた最南端の札所。

本堂、大師堂を参拝後、境内をゆっくり見て回りました。
昨年春に訪れたときに見た風景、忘れていた一つ一つの場所が懐かしく思い出されました。


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