10月21日
松尾峠予土国境
1.3km 30分
AM8:10
小休憩から最後の急坂を上る。
H300mの頂上、松尾峠大師堂に着いた。
大師堂でお参りをしてベンチに腰を下ろす。
茶屋跡。
昔は2軒の茶屋があり、昭和4年(1929)に下の道路が開通するまで、この峠道は伊予と土佐を結ぶただ一つの街道だった。
山間から宿毛湾が見渡せるベンチに座りローソンで買ってきたおにぎりを食べる。
ここに今でも茶屋があったらどんなに良いだろう。
お遍路さんも随分助かるだろうに等と昭和初期のお遍路さんを思いながら朝食休憩。


大師堂。


標高300mの伊予と土佐の国境にある松尾峠。


予土国境松尾峠。

「従是西伊豫國宇和島藩支配地」の石標。


松尾峠の境界石標。

春から歩いてきた土佐路を思い出していた。
沢山の人たちとの出会いがあった。
日和佐から海を見ながら歩いた国道55号。
阿波から土佐に入り、室戸へ向かう途中の東洋町で足を傷めバスに乗った時…。
神戸さんや追い越して行ったお遍路さんの歩いてる姿をバスの窓から涙を堪え見ていた。
津照寺山門の下の酒屋さんのおばさん。
「早く着いても遅く着いてもお大師さまは待っててくださるよ。」
この言葉がいつも私を励ましてくれた。
金剛頂寺宿坊で神戸さんに再会できた。
先達おじさんと何度もすれ違った。
高知市内を歩き、国道32号線沿いのビジネスホテル高須で再会したのりこさんと夜遅くまで語り明かした。
翌朝早くに上った五台山竹林寺。牧野植物園の中も見ることが出来た。
禅師峰寺境内の山頂から見た桂浜。
京都さんたちと渡船に乗って雪蹊時。
あの夜はOさんが会いに来てくれたっけ。
翌朝、心臓の大手術をしたと言ってた仙台のおじさんと雨の中、種間寺まで同行。
それから一人旅なって土砂降りの雨の中で渡った仁淀川。
清瀧寺からの帰りに寄った、たこ焼き屋さんでお札を交わしたイケメンお遍路さん武内さん。
あの日お世話になった喜久屋のおばさんは元気でおられるだろうか。
喜久屋さんからのりこさんと一緒に青龍寺へ向かった道中は本当に楽しかった。
多ノ郷での別れは切なく、のりこさんと出来ることならいつまでも一緒に旅を続けていたかった。。。
秋になり高知竜馬空港へ降り立った時、私は感動で胸が震えた。
空港からバスに乗り、高知市内を通り歩いてきた懐かしい道を目で追っていた。
五台山が見えた時、ここで降りてもう一度上ろうかとさえ思ったりした。
のりこさんと別れた多ノ郷から秋遍路。
10月13日に土佐に入って9日目に県境の松尾峠にたどり着いた。
阿波から土佐を歩き終え、1300キロも残り半分。
いろんな人と出会い、沢山の優しさに感謝しながら歩いてきた長い道のり。
これから出会う人たちと風景に思いをはせながら、伊予から讃岐へ続く私の巡礼の旅。
別れた大切な人たちとアランにいつか巡り会える刻を祈りながら願いながら。。。
松尾峠予土国境
1.3km 30分
AM8:10
小休憩から最後の急坂を上る。
H300mの頂上、松尾峠大師堂に着いた。
大師堂でお参りをしてベンチに腰を下ろす。
茶屋跡。
昔は2軒の茶屋があり、昭和4年(1929)に下の道路が開通するまで、この峠道は伊予と土佐を結ぶただ一つの街道だった。
山間から宿毛湾が見渡せるベンチに座りローソンで買ってきたおにぎりを食べる。
ここに今でも茶屋があったらどんなに良いだろう。
お遍路さんも随分助かるだろうに等と昭和初期のお遍路さんを思いながら朝食休憩。


大師堂。


標高300mの伊予と土佐の国境にある松尾峠。


予土国境松尾峠。

「従是西伊豫國宇和島藩支配地」の石標。


松尾峠の境界石標。

春から歩いてきた土佐路を思い出していた。
沢山の人たちとの出会いがあった。
日和佐から海を見ながら歩いた国道55号。
阿波から土佐に入り、室戸へ向かう途中の東洋町で足を傷めバスに乗った時…。
神戸さんや追い越して行ったお遍路さんの歩いてる姿をバスの窓から涙を堪え見ていた。
津照寺山門の下の酒屋さんのおばさん。
「早く着いても遅く着いてもお大師さまは待っててくださるよ。」
この言葉がいつも私を励ましてくれた。
金剛頂寺宿坊で神戸さんに再会できた。
先達おじさんと何度もすれ違った。
高知市内を歩き、国道32号線沿いのビジネスホテル高須で再会したのりこさんと夜遅くまで語り明かした。
翌朝早くに上った五台山竹林寺。牧野植物園の中も見ることが出来た。
禅師峰寺境内の山頂から見た桂浜。
京都さんたちと渡船に乗って雪蹊時。
あの夜はOさんが会いに来てくれたっけ。
翌朝、心臓の大手術をしたと言ってた仙台のおじさんと雨の中、種間寺まで同行。
それから一人旅なって土砂降りの雨の中で渡った仁淀川。
清瀧寺からの帰りに寄った、たこ焼き屋さんでお札を交わしたイケメンお遍路さん武内さん。
あの日お世話になった喜久屋のおばさんは元気でおられるだろうか。
喜久屋さんからのりこさんと一緒に青龍寺へ向かった道中は本当に楽しかった。
多ノ郷での別れは切なく、のりこさんと出来ることならいつまでも一緒に旅を続けていたかった。。。
秋になり高知竜馬空港へ降り立った時、私は感動で胸が震えた。
空港からバスに乗り、高知市内を通り歩いてきた懐かしい道を目で追っていた。
五台山が見えた時、ここで降りてもう一度上ろうかとさえ思ったりした。
のりこさんと別れた多ノ郷から秋遍路。
10月13日に土佐に入って9日目に県境の松尾峠にたどり着いた。
阿波から土佐を歩き終え、1300キロも残り半分。
いろんな人と出会い、沢山の優しさに感謝しながら歩いてきた長い道のり。
これから出会う人たちと風景に思いをはせながら、伊予から讃岐へ続く私の巡礼の旅。
別れた大切な人たちとアランにいつか巡り会える刻を祈りながら願いながら。。。
10月21日
番所跡から1.3km小休憩
1.3km 40分
AM7:13
大深浦の集落を抜ける。

AM7:15
松尾峠まで1.7km。

M7:18
急坂へ上る手間に「→地蔵堂。へんろさんひとやすみしませんか。」と書かれた立て札。
休憩には未だ早い。もう少し頑張ろう。

AM7:20

松並木の跡の立て札。
松尾峠の街道全体に松並木があったが戦時中、軍部の指導により船の用材にするためすべての並木松が伐採され、その根は掘られて松根油(しょうこんゆ)の原料とされた。
その堀跡が街道の各所に残っている。

AM7:33

街道の石畳の立て札。

AM7:40

松尾峠まで0.6km。

AM7:50
急坂を上り息が上がっていた。
木のイスが置かれている平場で小休憩。
ザックを降ろしペットボトルの茶をカラカラに乾いた喉に流し込む。

10分休んで出発。

AM8:00

番所跡から1.3km小休憩
1.3km 40分
AM7:13
大深浦の集落を抜ける。

AM7:15
松尾峠まで1.7km。

M7:18
急坂へ上る手間に「→地蔵堂。へんろさんひとやすみしませんか。」と書かれた立て札。
休憩には未だ早い。もう少し頑張ろう。

AM7:20

松並木の跡の立て札。
松尾峠の街道全体に松並木があったが戦時中、軍部の指導により船の用材にするためすべての並木松が伐採され、その根は掘られて松根油(しょうこんゆ)の原料とされた。
その堀跡が街道の各所に残っている。

AM7:33

街道の石畳の立て札。

AM7:40

松尾峠まで0.6km。

AM7:50
急坂を上り息が上がっていた。
木のイスが置かれている平場で小休憩。
ザックを降ろしペットボトルの茶をカラカラに乾いた喉に流し込む。

10分休んで出発。

AM8:00

10月21日
岡本旅館から松尾坂番所跡
3.5km 1時間10分
AM5:55
岡本旅館出発。
「気をつけてね」
女将さんが表まで見送ってくれた。
お世話になりました。ありがとうございました。

宿を出て人も車も通っていない町並みを手書きの地図を見ながら松尾峠に向かう。
信号を一つ、二つ目の信号から右の道路へ渡る。
角にローソンがあった。ローソンの脇、渡ってきた広い道路が国道56号。
ローソンでおにぎり1個とペットボトルのお茶を買った。

AM6:20
住宅地の一角に、国史跡宿毛貝塚跡。
縄文中後期のもので、四国で最大規模のもの。

AM6:20
住宅地を通る。

住宅地の外れから坂道を上って行く。

AM6:30

薄暗い山道。

山間からの宿毛湾や宿毛の市街地。

AM6:37
道脇に未だ青い色をした文旦が実をつけていた。

AM6:44
舗装が途切れた道から錦集落へ。

AM6:55
山道を上り下りして両側に池のある小深浦集落。
集落の間を抜けて車道に出る。

AM6:58
朝陽を浴びながらまた山道へ入る。

AM7:05
遍路標識脇に竹の変わった飾り物(?)が置かれていた。

AM7:07
大深浦、松尾坂口番所跡。
東の番所、甲浦とともに土佐への出入りの監視所で当時は1日に2〜300人の旅人で賑わったという。
番所跡の説明板。
松尾坂は伊予と土佐を結ぶ重要な街道であったため、その麓にあったこの番所(関所のこと)はすでに長宗我部の戦国末期から設置されていた。
慶長六年(1601年)山内氏入国後もこの場所は特別に重視され、四国遍路もここと甲浦以外の土佐への出入りは許されなかった。
そのため多くの旅人でにぎわい多い日で三百人、普通の日で二百人の旅人があったと古書に記録されている。
この旅人を調べ、不法な出入国者を取り締まったのが番所で関守は長田氏であり子孫は今も此処に居住している。

岡本旅館から松尾坂番所跡
3.5km 1時間10分
AM5:55
岡本旅館出発。
「気をつけてね」
女将さんが表まで見送ってくれた。
お世話になりました。ありがとうございました。

宿を出て人も車も通っていない町並みを手書きの地図を見ながら松尾峠に向かう。
信号を一つ、二つ目の信号から右の道路へ渡る。
角にローソンがあった。ローソンの脇、渡ってきた広い道路が国道56号。
ローソンでおにぎり1個とペットボトルのお茶を買った。

AM6:20
住宅地の一角に、国史跡宿毛貝塚跡。
縄文中後期のもので、四国で最大規模のもの。

AM6:20
住宅地を通る。

住宅地の外れから坂道を上って行く。

AM6:30

薄暗い山道。

山間からの宿毛湾や宿毛の市街地。

AM6:37
道脇に未だ青い色をした文旦が実をつけていた。

AM6:44
舗装が途切れた道から錦集落へ。

AM6:55
山道を上り下りして両側に池のある小深浦集落。
集落の間を抜けて車道に出る。

AM6:58
朝陽を浴びながらまた山道へ入る。

AM7:05
遍路標識脇に竹の変わった飾り物(?)が置かれていた。

AM7:07
大深浦、松尾坂口番所跡。
東の番所、甲浦とともに土佐への出入りの監視所で当時は1日に2〜300人の旅人で賑わったという。
番所跡の説明板。
松尾坂は伊予と土佐を結ぶ重要な街道であったため、その麓にあったこの番所(関所のこと)はすでに長宗我部の戦国末期から設置されていた。
慶長六年(1601年)山内氏入国後もこの場所は特別に重視され、四国遍路もここと甲浦以外の土佐への出入りは許されなかった。
そのため多くの旅人でにぎわい多い日で三百人、普通の日で二百人の旅人があったと古書に記録されている。
この旅人を調べ、不法な出入国者を取り締まったのが番所で関守は長田氏であり子孫は今も此処に居住している。

10月20日
延光寺から岡本旅館
7km 2時間10分
PM12:35
延光寺を後に来た道を引き返す。

左に入る道に赤いペイントの矢印が描かれ、民宿へんくつ屋さんが見えた。
道路を挟んで右手に民宿嶋屋さん。
へんくつ屋さんの開け放された窓から屋根に布団や毛布が干されてる。
宿の周りに廃物や拾得物などを利用した手作りのいろいろ造形物を配置した一風変わった雰囲気の民宿で風呂も名物の手作りの石風呂だと聞いている。
宿の名前からもご主人の気性を容易に想像できる。

PM1:30
国道56号へ出て少し行き遍路道へ入る。
遍路道と国道が平行に並んでいる。
国道沿いのドライブインの看板が見えてきたので脇道から国道へ出る。
ドライブイン鶴亀で昼休憩。
広いテーブル席に着き新聞紙を借りて靴を脱ぎ裸足になる。
カキフライ定食とアイスコーヒー。¥950−

PM2:10
40分休んで出発。

PM2:37
新宿毛大橋を渡る。

宿毛歴史館を見てこようと思っていたが暑さのせいでバテていたし早く宿で休みたかったので止めた。

宿の手前のお饅頭屋さんの看板。
なんじゃこれ〜。。。思わず笑ってしまった。


PM2:45
岡本旅館到着。
品の良い女将さんがご苦労さまと出迎えてくれた。
ここにお名前と住所をと宿泊者カードを渡された。
「夕食は何時にしますか?」
6時半頃にお願いします。
「それじゃ6時半にこちらにいらしてください。食事はここです。お風呂とトイレは今案内しますね。お風呂は3時過ぎになったら入れます。」
女将さんの後に着いて2階へ上がると左側に部屋が並んでいる。
階段を上がって2つ目の部屋に案内された。
廊下を伝って反対側に回ると男子トイレと女子トイレ、その隣に洗面所。
お風呂は階段を下りた先。
私の部屋の一部屋隣のドアの前に揃えたスリッパがあった。
山○さんの部屋かなー?

部屋の中にザックが置かれていた。
金剛杖を床の間に置いて靴下を脱ぐ。足が火照っていた。
Tシャッツは汗ビッショリ。
洗濯物を纏め浴衣に着替える。
明日着るTシャッツや白衣、輪袈裟をハンガーに掛け荷物の整理。
テーブルの上を片付け今日のメモ。
本家とあーちゃんpapaに宿に着いたと連絡を入れる。
カメラと携帯の電池の充電をして押入れから布団を出し、テーブルを脇にどけ布団を部屋の真ん中に敷き横になる。
テレビを見てると睡魔に襲われてきた。
お風呂ですよ、と部屋のドアをノックされるまで眠っていた。
3時半、洗濯物を持ってお風呂。
脱衣所の洗濯機を借りて洗濯物を入れる。乾燥機が隣に置いてあった。
髪を洗って湯船に入り手足を伸ばす。
部屋に戻りテレビを見ながら1時間くらい又布団の上で横になっていた。
6時半になったので下の食堂へ行く。
玄関ホールの右奥が食堂。
6人くらい座れるカウンターになっていて、浴衣を着たおじさんが一人座っていた。
女将さんが奥の厨房とカウンターの中を行ったり来たりしながら食事を運んでくれた。
夕食は握り寿司だった。
この魚は○○で此処の名物、これは□□です、と女将さんが魚や煮物の説明をしてくれた。
隣のおじさんは女将さんお薦めの地酒を飲んでいた。
女将さんに明日は6時に出ますので朝食抜きで清算してくださいとお願いした。
松尾峠の道を尋ねると、宿から松尾峠の道が詳しく書かれた手書きの地図を持って来てくれた。
手書きの地図に道順がマーカーで記されている。
宿を出て真っ直ぐ→二つ目の信号から右→右に曲がって一つ目の信号のところにローソンがあるからそこで水や食べ物を買わないと1本松まで自販機も店もないからと説明してくれた。
食事を済ませ部屋に戻る。
階段を上がった直ぐの右隣の部屋のドアの前に4,5足のスリッパが脱ぎ散らかっていた。
中から子供たちの甲高い声が聞こえてくる。
家族連れの宿泊客のようだ。
携帯を見ると土佐清水のYさんから着信が入っていた。
食事に言ってるとき何度も電話をくれたようだ。
急いでYさんに電話をする。
「あ〜haruさん、無事ですか?」
ごめんなさい、何度もお電話頂いたんですね。
無事宿毛の宿に着いて今夕食を済ませてきたところです。
連絡もしないで済みませんでした。
「そんなことは良いのよ。私が勝手に心配してたんだから (笑) 延光寺さんへ行ってきましたか?私、宿毛に知り合いもいるので良い宿を紹介しょうかなって思ってたのよ。」
今日10時頃に宿毛の町中の岡本旅館に着いたんです。宿に荷物を置かせてもらって軽々と延光寺に行ってきました。
「良いお宿なの?」
はい、親切な女将さんで良いお宿です。
「それなら良かった。明日はどうするの?」
明日は早めに宿を出て松尾峠を越えて伊予に入ります。松尾峠から1本松を通って城辺の先かな?40番の観自在寺まで行き近くの宿に泊まろうと思ってます。
「宿毛から1本松、城辺を通るのね。」
あ〜ちょっと待って下さい、今地図を見ます。
地図を出し明日のコースの頁を開いた。
そうです、松尾峠を越えると1本松に出ますね、それから城辺です。
観自在寺へは松尾峠から1本松→右と左に国道56号と遍路道が分かれている。
「あのね、明日はお店が休みだから私、お弁当を作ってharuさんに会いに行こうと思ってるの。城辺にいる知り合いにharuさんのことを話したら是非お会いしたいって言ってるよ。それから車で送るから明日は家に泊まってharuさんの行きたいところまで後で送るってことにしない?」
ありがとうございます。
今回は宇和島まで行くつもりなんです。Yさんにはいつか必ず会いに行きます。
「そうなの。。。宇和島まで行かれるのね。宇和島まで車で送っても良いのに。。。haruさんの予定も考えずにごめんなさいね。明日、1本松か城辺でお昼を一緒に食べましょうね。」
あ。。でも何時頃1本松に着けるかわからないし。。。
「大丈夫よ、私たち早めに出て1本松で待ってるから。」
電話、荷物の中に入れてるので連絡は休憩の時しか出来ないんですよ。。。
「いいわよ、私が勝手に押しかけて行くのだからharuさんは気にしないでね。」
電話を切って地図を見直した。
土佐清水から321号→大月→宿毛から国道56号へ出て1本松→城辺なのだろうかー?
土佐清水から56号へ出る別の道もあるのかもしれないが、どのくらいの時間が掛かるか見当もつかない。
どの道を走ってもも56号に出れば1本松を通るが、Yさんとどこで会うのか場所も時間も決めてない。
ふぅー。。。なんとかなるか…
甲高い子供の声と騒ぐ音が壁伝いに夜遅くまで聞こえていた。
岡本旅館さん。
1泊夕食付き ¥6,500−
27km 43,517歩
延光寺から岡本旅館
7km 2時間10分
PM12:35
延光寺を後に来た道を引き返す。

左に入る道に赤いペイントの矢印が描かれ、民宿へんくつ屋さんが見えた。
道路を挟んで右手に民宿嶋屋さん。
へんくつ屋さんの開け放された窓から屋根に布団や毛布が干されてる。
宿の周りに廃物や拾得物などを利用した手作りのいろいろ造形物を配置した一風変わった雰囲気の民宿で風呂も名物の手作りの石風呂だと聞いている。
宿の名前からもご主人の気性を容易に想像できる。

PM1:30
国道56号へ出て少し行き遍路道へ入る。
遍路道と国道が平行に並んでいる。
国道沿いのドライブインの看板が見えてきたので脇道から国道へ出る。
ドライブイン鶴亀で昼休憩。
広いテーブル席に着き新聞紙を借りて靴を脱ぎ裸足になる。
カキフライ定食とアイスコーヒー。¥950−

PM2:10
40分休んで出発。

PM2:37
新宿毛大橋を渡る。

宿毛歴史館を見てこようと思っていたが暑さのせいでバテていたし早く宿で休みたかったので止めた。

宿の手前のお饅頭屋さんの看板。
なんじゃこれ〜。。。思わず笑ってしまった。


PM2:45
岡本旅館到着。
品の良い女将さんがご苦労さまと出迎えてくれた。
ここにお名前と住所をと宿泊者カードを渡された。
「夕食は何時にしますか?」
6時半頃にお願いします。
「それじゃ6時半にこちらにいらしてください。食事はここです。お風呂とトイレは今案内しますね。お風呂は3時過ぎになったら入れます。」
女将さんの後に着いて2階へ上がると左側に部屋が並んでいる。
階段を上がって2つ目の部屋に案内された。
廊下を伝って反対側に回ると男子トイレと女子トイレ、その隣に洗面所。
お風呂は階段を下りた先。
私の部屋の一部屋隣のドアの前に揃えたスリッパがあった。
山○さんの部屋かなー?

部屋の中にザックが置かれていた。
金剛杖を床の間に置いて靴下を脱ぐ。足が火照っていた。
Tシャッツは汗ビッショリ。
洗濯物を纏め浴衣に着替える。
明日着るTシャッツや白衣、輪袈裟をハンガーに掛け荷物の整理。
テーブルの上を片付け今日のメモ。
本家とあーちゃんpapaに宿に着いたと連絡を入れる。
カメラと携帯の電池の充電をして押入れから布団を出し、テーブルを脇にどけ布団を部屋の真ん中に敷き横になる。
テレビを見てると睡魔に襲われてきた。
お風呂ですよ、と部屋のドアをノックされるまで眠っていた。
3時半、洗濯物を持ってお風呂。
脱衣所の洗濯機を借りて洗濯物を入れる。乾燥機が隣に置いてあった。
髪を洗って湯船に入り手足を伸ばす。
部屋に戻りテレビを見ながら1時間くらい又布団の上で横になっていた。
6時半になったので下の食堂へ行く。
玄関ホールの右奥が食堂。
6人くらい座れるカウンターになっていて、浴衣を着たおじさんが一人座っていた。
女将さんが奥の厨房とカウンターの中を行ったり来たりしながら食事を運んでくれた。
夕食は握り寿司だった。
この魚は○○で此処の名物、これは□□です、と女将さんが魚や煮物の説明をしてくれた。
隣のおじさんは女将さんお薦めの地酒を飲んでいた。
女将さんに明日は6時に出ますので朝食抜きで清算してくださいとお願いした。
松尾峠の道を尋ねると、宿から松尾峠の道が詳しく書かれた手書きの地図を持って来てくれた。
手書きの地図に道順がマーカーで記されている。
宿を出て真っ直ぐ→二つ目の信号から右→右に曲がって一つ目の信号のところにローソンがあるからそこで水や食べ物を買わないと1本松まで自販機も店もないからと説明してくれた。
食事を済ませ部屋に戻る。
階段を上がった直ぐの右隣の部屋のドアの前に4,5足のスリッパが脱ぎ散らかっていた。
中から子供たちの甲高い声が聞こえてくる。
家族連れの宿泊客のようだ。
携帯を見ると土佐清水のYさんから着信が入っていた。
食事に言ってるとき何度も電話をくれたようだ。
急いでYさんに電話をする。
「あ〜haruさん、無事ですか?」
ごめんなさい、何度もお電話頂いたんですね。
無事宿毛の宿に着いて今夕食を済ませてきたところです。
連絡もしないで済みませんでした。
「そんなことは良いのよ。私が勝手に心配してたんだから (笑) 延光寺さんへ行ってきましたか?私、宿毛に知り合いもいるので良い宿を紹介しょうかなって思ってたのよ。」
今日10時頃に宿毛の町中の岡本旅館に着いたんです。宿に荷物を置かせてもらって軽々と延光寺に行ってきました。
「良いお宿なの?」
はい、親切な女将さんで良いお宿です。
「それなら良かった。明日はどうするの?」
明日は早めに宿を出て松尾峠を越えて伊予に入ります。松尾峠から1本松を通って城辺の先かな?40番の観自在寺まで行き近くの宿に泊まろうと思ってます。
「宿毛から1本松、城辺を通るのね。」
あ〜ちょっと待って下さい、今地図を見ます。
地図を出し明日のコースの頁を開いた。
そうです、松尾峠を越えると1本松に出ますね、それから城辺です。
観自在寺へは松尾峠から1本松→右と左に国道56号と遍路道が分かれている。
「あのね、明日はお店が休みだから私、お弁当を作ってharuさんに会いに行こうと思ってるの。城辺にいる知り合いにharuさんのことを話したら是非お会いしたいって言ってるよ。それから車で送るから明日は家に泊まってharuさんの行きたいところまで後で送るってことにしない?」
ありがとうございます。
今回は宇和島まで行くつもりなんです。Yさんにはいつか必ず会いに行きます。
「そうなの。。。宇和島まで行かれるのね。宇和島まで車で送っても良いのに。。。haruさんの予定も考えずにごめんなさいね。明日、1本松か城辺でお昼を一緒に食べましょうね。」
あ。。でも何時頃1本松に着けるかわからないし。。。
「大丈夫よ、私たち早めに出て1本松で待ってるから。」
電話、荷物の中に入れてるので連絡は休憩の時しか出来ないんですよ。。。
「いいわよ、私が勝手に押しかけて行くのだからharuさんは気にしないでね。」
電話を切って地図を見直した。
土佐清水から321号→大月→宿毛から国道56号へ出て1本松→城辺なのだろうかー?
土佐清水から56号へ出る別の道もあるのかもしれないが、どのくらいの時間が掛かるか見当もつかない。
どの道を走ってもも56号に出れば1本松を通るが、Yさんとどこで会うのか場所も時間も決めてない。
ふぅー。。。なんとかなるか…
甲高い子供の声と騒ぐ音が壁伝いに夜遅くまで聞こえていた。
岡本旅館さん。
1泊夕食付き ¥6,500−
27km 43,517歩
10月20日
39番 延光寺
38番金剛福寺から約74km。
足摺岬38番金剛福寺から3日目に土佐最後の寺、延光寺にたどり着いた。
仁王門。

仁王門。

仁王門を潜ると正面に大師堂、右に本堂がある。
境内と本堂。

まずは本堂にお参り。

本堂。

次に大師堂にお参り。

大師堂。

宿坊。
延光寺の宿坊は団体さんのみ。

納経所。

境内と本堂。

鯉が沢山泳いでいる池に石の赤亀。

境内。

梵鐘を背負う赤亀。
山号の「赤亀山」は梵鐘を背負って寺に現れたという伝説から。
延喜11年(911)の銘のある四国最古のもので国の重要文化財に指定されている。


参拝納経を済ませ大師堂脇のベンチに腰を降ろし。
隣のベンチに小柄な若い男のお遍路さんが地図を見ていた。
足元に大きなの荷物が置いてある。
ベンチの所は木陰になっていて涼しい風が通る。
汗がスーッと引いていく。
本堂で参拝をしてる時、山○さんがベンチで休んでいたがいつの間にか姿が見えなくなっていた。
あーちゃんpapaと友達に延光寺に着いたとメールを送る。
メールを打ち終えるのを待っていたように隣のベンチのお遍路さんが地図を持って側に来た。
「こんにちは。あのぉ、ちょっといいですか?」
こんにちは。
「え〜と、これから40番へ行くんですがこの道でいいんでしょうか?」
広げた地図を見た。
延光寺から約30kmとなっている。
これから40番ですか?!
いくら若い男の足でもこれから30kmは無理でしょう。。。
「今日中に40番までは無理ですか。。。あ〜ボク、野宿しながら歩いてるんです。良い場所があったらテントを張ります。ここから道が分かれてるでしょう。この松尾峠ってところきついんでしょうか?国道を行った方が良いのか迷ってるんです。」
国道の方が道は良いよね。
置いてる荷物をみれば国道を行った方が良いのかもしれない。。。
野宿するにも峠を越えないと危ないでしょう。1本松まで行けば野宿出来そうなところがあるかもしれないよね。ここまで17kmとちょっとだし、このくらいだったら大丈夫そうな気もするけど。。。
「先、納経所の人に聞いたら国道を行った方が良いって言われたんです。峠はきついからって。やっぱり国道を行った方がいいですよね?」
そう言われても答えようがない。。。
道がわからないなら答えられるが、どの道を歩くかは自分で決めめること。
こうしなさい、こっちへ行きなさいとは言えないよ。。。
困った顔をしてると、
「僕、やっぱり国道を行きます。ありがとうございました。あれぇ。。。おねえさん、荷物はどうしたんですか?」
私は今日宿毛に着いて宿に荷物を置いてきたの。こっちのここを歩いてきたの。
「あ〜!西コースを歩いたんですか。僕も行きたかったなぁ。良い所でしたか?」
よかったよ。今日のようなお天気だったらもっと良かったけどね(笑)
高校生ですか?
「高校1年だけど、6月から学校は行ってないだ。僕、チビで頭も悪いしのろまだからみんなに学校へ来るなって言われてるんです。」
そんなぁ。。。そんなことを言う子の方が頭が悪いのよ。地図を見ながら一人で歩いてるなんて他の子には出来ないことじゃない。
「本当に僕、頭が悪いバカなんですよ。試験なんていつも酷い点数だし。。。親が遍路に行ったら体も丈夫になるし少しは頭も良くなるって言うので頑張ってるんです。」
高校生のお遍路さんとお昼を一緒に食べようと思った。
ね、お昼は未だでしょう?これから一緒に食事に行かない?
「僕、此処に来る前コンビニでお湯を貰ってカップラーメン食べたんです。おねぇさんはお昼ご飯は未だ食べてないんですか?ちゃんと食べないとダメですよ。」
そうだね。ご飯はちゃんと食べないといけないよね。
「じゃ、僕行きます。ご飯を食べておねぇさんも頑張ってください!」
ありがとう。
気をつけて、あなたも頑張ってね。
「はい!」
前途ある若者、この先辛いことや悲しいこといろんなことがあるだろうけど君には若さがある!素晴らしい未来が待っている!人の言葉などに負けず、がんばれぇ〜!
体の半分もあるような大きな荷物を背負った高校生お遍路さんを見送った。
39番 延光寺
38番金剛福寺から約74km。
足摺岬38番金剛福寺から3日目に土佐最後の寺、延光寺にたどり着いた。
仁王門。

仁王門。

仁王門を潜ると正面に大師堂、右に本堂がある。
境内と本堂。

まずは本堂にお参り。

本堂。

次に大師堂にお参り。

大師堂。

宿坊。
延光寺の宿坊は団体さんのみ。

納経所。

境内と本堂。

鯉が沢山泳いでいる池に石の赤亀。

境内。

梵鐘を背負う赤亀。
山号の「赤亀山」は梵鐘を背負って寺に現れたという伝説から。
延喜11年(911)の銘のある四国最古のもので国の重要文化財に指定されている。


参拝納経を済ませ大師堂脇のベンチに腰を降ろし。
隣のベンチに小柄な若い男のお遍路さんが地図を見ていた。
足元に大きなの荷物が置いてある。
ベンチの所は木陰になっていて涼しい風が通る。
汗がスーッと引いていく。
本堂で参拝をしてる時、山○さんがベンチで休んでいたがいつの間にか姿が見えなくなっていた。
あーちゃんpapaと友達に延光寺に着いたとメールを送る。
メールを打ち終えるのを待っていたように隣のベンチのお遍路さんが地図を持って側に来た。
「こんにちは。あのぉ、ちょっといいですか?」
こんにちは。
「え〜と、これから40番へ行くんですがこの道でいいんでしょうか?」
広げた地図を見た。
延光寺から約30kmとなっている。
これから40番ですか?!
いくら若い男の足でもこれから30kmは無理でしょう。。。
「今日中に40番までは無理ですか。。。あ〜ボク、野宿しながら歩いてるんです。良い場所があったらテントを張ります。ここから道が分かれてるでしょう。この松尾峠ってところきついんでしょうか?国道を行った方が良いのか迷ってるんです。」
国道の方が道は良いよね。
置いてる荷物をみれば国道を行った方が良いのかもしれない。。。
野宿するにも峠を越えないと危ないでしょう。1本松まで行けば野宿出来そうなところがあるかもしれないよね。ここまで17kmとちょっとだし、このくらいだったら大丈夫そうな気もするけど。。。
「先、納経所の人に聞いたら国道を行った方が良いって言われたんです。峠はきついからって。やっぱり国道を行った方がいいですよね?」
そう言われても答えようがない。。。
道がわからないなら答えられるが、どの道を歩くかは自分で決めめること。
こうしなさい、こっちへ行きなさいとは言えないよ。。。
困った顔をしてると、
「僕、やっぱり国道を行きます。ありがとうございました。あれぇ。。。おねえさん、荷物はどうしたんですか?」
私は今日宿毛に着いて宿に荷物を置いてきたの。こっちのここを歩いてきたの。
「あ〜!西コースを歩いたんですか。僕も行きたかったなぁ。良い所でしたか?」
よかったよ。今日のようなお天気だったらもっと良かったけどね(笑)
高校生ですか?
「高校1年だけど、6月から学校は行ってないだ。僕、チビで頭も悪いしのろまだからみんなに学校へ来るなって言われてるんです。」
そんなぁ。。。そんなことを言う子の方が頭が悪いのよ。地図を見ながら一人で歩いてるなんて他の子には出来ないことじゃない。
「本当に僕、頭が悪いバカなんですよ。試験なんていつも酷い点数だし。。。親が遍路に行ったら体も丈夫になるし少しは頭も良くなるって言うので頑張ってるんです。」
高校生のお遍路さんとお昼を一緒に食べようと思った。
ね、お昼は未だでしょう?これから一緒に食事に行かない?
「僕、此処に来る前コンビニでお湯を貰ってカップラーメン食べたんです。おねぇさんはお昼ご飯は未だ食べてないんですか?ちゃんと食べないとダメですよ。」
そうだね。ご飯はちゃんと食べないといけないよね。
「じゃ、僕行きます。ご飯を食べておねぇさんも頑張ってください!」
ありがとう。
気をつけて、あなたも頑張ってね。
「はい!」
前途ある若者、この先辛いことや悲しいこといろんなことがあるだろうけど君には若さがある!素晴らしい未来が待っている!人の言葉などに負けず、がんばれぇ〜!
体の半分もあるような大きな荷物を背負った高校生お遍路さんを見送った。
10月20日
岡本旅館から延光寺
7km 1時間30分
岡本旅館に着くと品の良い女将さんが出迎えてくれた。
「ご苦労さま。ここに荷物を置いて延光寺へ行ってらっしゃい。後で2階のお部屋へ荷物を運んでおきます。身の回りのものを持ちましたか?忘れ物がないようにね。」
ありがとうございます。
帰りにお昼を食べてゆっくりしてきます。
「それが良いわ。大分前に着いて延光寺に向かわれた方もお昼を済ませてくるっておっしゃってたましたよ。それじゃ気をつけて行ってらっしゃい。」
山○さん、もう延光寺に着いてる頃かも。。。
延光寺まで行って帰るだけ。
片道約7キロ。往復14キロ、約3時間。
あまり早く帰っても何もすることがない、延光寺で時間を潰しお昼を食べてゆっくりしてこよう。
AM10:05
宿から少し行くと左手に宿毛歴史館があった。
帰りに此処に寄ってもいいね。。

歴史館から右に曲がりしばらく町中を歩くと延光寺への標識。
左へ曲がり広い道へ。

AM10:10
右手に国道56号が見ながら新宿毛大橋を渡る。
進路方向から荷物を背負ったお遍路さんが何人も歩いてくる。
三原から延光寺を打ち宿毛へ抜けて次の札所、40番観自在寺へ向かうお遍路さんたち。
三原から山越えをしてきたお遍路さんたちは延光寺近くの、へんくつ屋か嶋屋に1泊。
次の日、延光寺を打ち宿毛市内、国道56号を通るか松尾峠を越えて1本松の大盛屋か札掛宿に宿を取るコースや三原の清水川荘で1泊→39番延光寺→宿毛→国道56号or松尾峠→1本松1泊、等。
大きなザックを背負い汗を流しながら歩いてるお遍路さんたちと、こんにちは〜ご苦労さまと挨拶を交わす。
つくづく荷物がないのは楽だと実感。

大きなレストランの手前からショートカットの遍路道があったのに見落として国道を歩いていた(;一_一)
1時間以上歩くと国道から左へ入る遍路道があった。
今度は見落とさず左へ曲がる。
AM11:15
延光寺まで1km標識

AM11:30
やがて延光寺の仁王門が見えてきた。

岡本旅館から延光寺
7km 1時間30分
岡本旅館に着くと品の良い女将さんが出迎えてくれた。
「ご苦労さま。ここに荷物を置いて延光寺へ行ってらっしゃい。後で2階のお部屋へ荷物を運んでおきます。身の回りのものを持ちましたか?忘れ物がないようにね。」
ありがとうございます。
帰りにお昼を食べてゆっくりしてきます。
「それが良いわ。大分前に着いて延光寺に向かわれた方もお昼を済ませてくるっておっしゃってたましたよ。それじゃ気をつけて行ってらっしゃい。」
山○さん、もう延光寺に着いてる頃かも。。。
延光寺まで行って帰るだけ。
片道約7キロ。往復14キロ、約3時間。
あまり早く帰っても何もすることがない、延光寺で時間を潰しお昼を食べてゆっくりしてこよう。
AM10:05
宿から少し行くと左手に宿毛歴史館があった。
帰りに此処に寄ってもいいね。。

歴史館から右に曲がりしばらく町中を歩くと延光寺への標識。
左へ曲がり広い道へ。

AM10:10
右手に国道56号が見ながら新宿毛大橋を渡る。
進路方向から荷物を背負ったお遍路さんが何人も歩いてくる。
三原から延光寺を打ち宿毛へ抜けて次の札所、40番観自在寺へ向かうお遍路さんたち。
三原から山越えをしてきたお遍路さんたちは延光寺近くの、へんくつ屋か嶋屋に1泊。
次の日、延光寺を打ち宿毛市内、国道56号を通るか松尾峠を越えて1本松の大盛屋か札掛宿に宿を取るコースや三原の清水川荘で1泊→39番延光寺→宿毛→国道56号or松尾峠→1本松1泊、等。
大きなザックを背負い汗を流しながら歩いてるお遍路さんたちと、こんにちは〜ご苦労さまと挨拶を交わす。
つくづく荷物がないのは楽だと実感。

大きなレストランの手前からショートカットの遍路道があったのに見落として国道を歩いていた(;一_一)
1時間以上歩くと国道から左へ入る遍路道があった。
今度は見落とさず左へ曲がる。
AM11:15
延光寺まで1km標識

AM11:30
やがて延光寺の仁王門が見えてきた。

10月20日
道の駅すくもから岡本旅館
3.5km 1時間30分
AM8:31
道の駅すくも
すくもサニーサイドパーク。

ヘンロ小屋宿毛第十号。
宿毛道の駅茶屋。

「宿毛湾を彩るダルマ夕陽」
日本の夕陽百選に選ばれたダルマ夕陽のポスター。

道の駅のお店はまだ開店前。
お店の脇やゴミ箱の辺りに野良猫が沢山遊んでいた。
自販機で冷たい水を買い、屋根付きの休憩所のベンチに腰を降ろした。
水を飲みながら集まってきたノラニャンと遊んでいたらおはよう、と声が聞こえた。
振り向くと足の早いおじさんお遍路さん。
おはようございます。
「早いね。何時に宿を出たの?宿はどこだった?」
安岡旅館さんです。朝6時に出発でした。
「安岡旅館さんだったんだ。ボクはなかただったよ。朝食を食べて7時に出発。君は早くに出てきたんだね。」
私は宿から1時間くらいの山崎パンで朝食休憩でした。
あのぉ、昨日月山神社に寄られました?
「うん、行ったけど誰もいなかったから寄らなかった。」
私、寄ったんですが宮司さんがおられなくて御朱印頂いてこなかったんです。
「何にもなかったね。宮司さんもいないのだから御朱印はしょうがないよ。」
地図を広げ、この道を歩きました?
月山神社からの遍路道を指でなぞった。
「そう、この遍路道を歩いたよ。酷い道だった。君は?」
ここから遍路道に入ったけど下草は刈ってないし木の枝に蜘蛛の巣が掛かっていて少し行って引き返しこの道を通ってきたんです。
「それは正解だったよ。下草もあったし道は悪かったし景色なんて全々良くないんだ。」
展望台は寄ったんですか?
「展望台なんていう物じゃなかったよ。引き返すのもシャクだから進んで行ったよ。」
姫ノ井郵便局に寄ったでしょう?
「そうそう、郵便局に寄ってお茶をご馳走になったよ。」
山からどこら辺に出ました?
「小学校の脇に出たよ。」
あ〜やっぱり小学校の脇に出る道があったんですね。どこで間違えたのかずっと手前で国道に出たんですよ。あの山の頂上のようなところに広場がありましたよね?私、電線が見えたからその電線を目印にして降りてきたんです。
「それは良い方法だね。あの広場みたいな所から降りていく道があっただろう?あの道を降りてきたら小学校の脇に出たんだよ。」
郵便局で休ませて貰ったら40分前くらいにお遍路さんが休んで行ったって言ってました。
私が着いたのは3時10分頃だったから随分早かったんですね。
「ボクは2時半頃だったね。早く宿に着いて昨日はゆっくりだったよ。郵便局でお茶を出してくれただろう?あれは太龍寺と同じお茶だそうだよ。」
そうなんですか。
お茶とお餅も頂きましたよ。祭りだって言ってました。
「え〜っ、お餅も出してくれたの?ボクはお茶だけだったよ。女の人だけサービスなのかな。あ、ボクは千葉のこういうものです。」
住所名前の書かれたお札を頂いた。
私も遍路カバンの中からお札を出して山○さんに渡した。
「富山の人には会ったけど新潟の人は始めて会ったよ。」
新潟から移動に1日掛かるんですよ。
山○さん、随分足が早いですね。
「そうなんだよ、それでみんなに嫌われているんだ。西コースを歩くのは最初から予定だったしこっちは1日分距離が多いから足摺岬で別れた人たちと延光寺で一緒になるだろうね。みんなボクと歩くを嫌がっていたよ。君はなんでこっちのコースを取ったの?」
叶崎と月山神社に行きたくて。
「晴れていたらよかったね。」
あ〜あの日も雨が酷かったですよね。山○さん、ずぶ濡れになったでしょう?
「そうそう竜串からのところね。一山越えたら雨は止んだしそのまま歩いてたら乾いちゃったよ 笑)
それにしても本当に足が早いですね。
「トンネルのところでしばらく君のことを待っていたんだよ。」
私は揺る足だし、休憩ばかりしてますから 笑。
「本当は1時間に1回休憩を取るのが良いそうだけど何故か足も体も絶好調なんだよね。今夜の宿は?」
岡本旅館です。
「ボクも岡本旅館だよ。荷物は置いていって良いそうだ。」
荷物がないと楽ですよね。山○さんは通しですか?
「そう、通し。○○さんは区切りなの?」
はい、昨年から春と秋に歩かせてもらっています。ちょうど体と足が出来た頃に帰らなくちゃいけないんですが何回も四国に来れるし普通の主婦は何日も家を空けるのは中々大変なんです。
「そうだね。普通の足で60日と言われているよね。女の人が何日も家を空けるのは大変なことだね。○○さんの家族は理解があって幸せだね。」
そうなんですよ。我が家の主人は理解があるんです 笑。
山○さんの奥様だって理解があるじゃないですか。こうやってお遍路さんに出してくれるんだから。
「ボクは家内と一緒なんだ。」
山○さん、遍路カバンの中から奥さんの写真を出して見せてくれた。
「ボクの妻は一昨年、向こうへ逝っちゃったんだ。昨年1年何も出来ず腑抜けのようになっていたよ。男は妻がいなくなるとまるでダメになるんだね。しっかりしてる人もいるのだろうけどボクはダメだった。1年泣いて暮らし今で言う引きこもりになって外へ出ることも出来なかった。後追い自殺でもしそうな顔をしていたんだろうね友人が見かねてお遍路に出ることを薦めてくれたんだ。それで思い切ってね。此処に来て本当に良かったと思っている。最初は何でこんなことをしているんだろうと思っていたけどだん々心が落ち着いてくるのが自分でもわかるんだ。いろんな人に励ましてもらったよ。友達も沢山出来たし○○さんにも会えた。家内もきっと喜んでいるだろうね。」
思い出を吹っ切るように、さて、そろそろ出発しょうか、と山○さんが言った。
交代でトイレに行き足の早い山○さんに着いていけないのはわかっているので先に出発してもらった。
「それじゃ、先に行くよ。また後で会おうね。」
気をつけて。
「○○さんも気をつけて。ゆっくりおいで。」

45分近く休んで道の駅すくもを出発。
AM9:12

AM9:26

AM9:30
←片島フェリー。右→宇和島。

右に曲がると松田川大橋。
山○さんの姿はとうに見えなくなっていた。

松田川を渡る。

AM9:35
橋を渡り右へ曲がる。

AM9:40

AM9:40
岡本旅館の看板。

AM9:55
岡本旅館到着。

道の駅すくもから岡本旅館
3.5km 1時間30分
AM8:31
道の駅すくも
すくもサニーサイドパーク。

ヘンロ小屋宿毛第十号。
宿毛道の駅茶屋。

「宿毛湾を彩るダルマ夕陽」
日本の夕陽百選に選ばれたダルマ夕陽のポスター。

道の駅のお店はまだ開店前。
お店の脇やゴミ箱の辺りに野良猫が沢山遊んでいた。
自販機で冷たい水を買い、屋根付きの休憩所のベンチに腰を降ろした。
水を飲みながら集まってきたノラニャンと遊んでいたらおはよう、と声が聞こえた。
振り向くと足の早いおじさんお遍路さん。
おはようございます。
「早いね。何時に宿を出たの?宿はどこだった?」
安岡旅館さんです。朝6時に出発でした。
「安岡旅館さんだったんだ。ボクはなかただったよ。朝食を食べて7時に出発。君は早くに出てきたんだね。」
私は宿から1時間くらいの山崎パンで朝食休憩でした。
あのぉ、昨日月山神社に寄られました?
「うん、行ったけど誰もいなかったから寄らなかった。」
私、寄ったんですが宮司さんがおられなくて御朱印頂いてこなかったんです。
「何にもなかったね。宮司さんもいないのだから御朱印はしょうがないよ。」
地図を広げ、この道を歩きました?
月山神社からの遍路道を指でなぞった。
「そう、この遍路道を歩いたよ。酷い道だった。君は?」
ここから遍路道に入ったけど下草は刈ってないし木の枝に蜘蛛の巣が掛かっていて少し行って引き返しこの道を通ってきたんです。
「それは正解だったよ。下草もあったし道は悪かったし景色なんて全々良くないんだ。」
展望台は寄ったんですか?
「展望台なんていう物じゃなかったよ。引き返すのもシャクだから進んで行ったよ。」
姫ノ井郵便局に寄ったでしょう?
「そうそう、郵便局に寄ってお茶をご馳走になったよ。」
山からどこら辺に出ました?
「小学校の脇に出たよ。」
あ〜やっぱり小学校の脇に出る道があったんですね。どこで間違えたのかずっと手前で国道に出たんですよ。あの山の頂上のようなところに広場がありましたよね?私、電線が見えたからその電線を目印にして降りてきたんです。
「それは良い方法だね。あの広場みたいな所から降りていく道があっただろう?あの道を降りてきたら小学校の脇に出たんだよ。」
郵便局で休ませて貰ったら40分前くらいにお遍路さんが休んで行ったって言ってました。
私が着いたのは3時10分頃だったから随分早かったんですね。
「ボクは2時半頃だったね。早く宿に着いて昨日はゆっくりだったよ。郵便局でお茶を出してくれただろう?あれは太龍寺と同じお茶だそうだよ。」
そうなんですか。
お茶とお餅も頂きましたよ。祭りだって言ってました。
「え〜っ、お餅も出してくれたの?ボクはお茶だけだったよ。女の人だけサービスなのかな。あ、ボクは千葉のこういうものです。」
住所名前の書かれたお札を頂いた。
私も遍路カバンの中からお札を出して山○さんに渡した。
「富山の人には会ったけど新潟の人は始めて会ったよ。」
新潟から移動に1日掛かるんですよ。
山○さん、随分足が早いですね。
「そうなんだよ、それでみんなに嫌われているんだ。西コースを歩くのは最初から予定だったしこっちは1日分距離が多いから足摺岬で別れた人たちと延光寺で一緒になるだろうね。みんなボクと歩くを嫌がっていたよ。君はなんでこっちのコースを取ったの?」
叶崎と月山神社に行きたくて。
「晴れていたらよかったね。」
あ〜あの日も雨が酷かったですよね。山○さん、ずぶ濡れになったでしょう?
「そうそう竜串からのところね。一山越えたら雨は止んだしそのまま歩いてたら乾いちゃったよ 笑)
それにしても本当に足が早いですね。
「トンネルのところでしばらく君のことを待っていたんだよ。」
私は揺る足だし、休憩ばかりしてますから 笑。
「本当は1時間に1回休憩を取るのが良いそうだけど何故か足も体も絶好調なんだよね。今夜の宿は?」
岡本旅館です。
「ボクも岡本旅館だよ。荷物は置いていって良いそうだ。」
荷物がないと楽ですよね。山○さんは通しですか?
「そう、通し。○○さんは区切りなの?」
はい、昨年から春と秋に歩かせてもらっています。ちょうど体と足が出来た頃に帰らなくちゃいけないんですが何回も四国に来れるし普通の主婦は何日も家を空けるのは中々大変なんです。
「そうだね。普通の足で60日と言われているよね。女の人が何日も家を空けるのは大変なことだね。○○さんの家族は理解があって幸せだね。」
そうなんですよ。我が家の主人は理解があるんです 笑。
山○さんの奥様だって理解があるじゃないですか。こうやってお遍路さんに出してくれるんだから。
「ボクは家内と一緒なんだ。」
山○さん、遍路カバンの中から奥さんの写真を出して見せてくれた。
「ボクの妻は一昨年、向こうへ逝っちゃったんだ。昨年1年何も出来ず腑抜けのようになっていたよ。男は妻がいなくなるとまるでダメになるんだね。しっかりしてる人もいるのだろうけどボクはダメだった。1年泣いて暮らし今で言う引きこもりになって外へ出ることも出来なかった。後追い自殺でもしそうな顔をしていたんだろうね友人が見かねてお遍路に出ることを薦めてくれたんだ。それで思い切ってね。此処に来て本当に良かったと思っている。最初は何でこんなことをしているんだろうと思っていたけどだん々心が落ち着いてくるのが自分でもわかるんだ。いろんな人に励ましてもらったよ。友達も沢山出来たし○○さんにも会えた。家内もきっと喜んでいるだろうね。」
思い出を吹っ切るように、さて、そろそろ出発しょうか、と山○さんが言った。
交代でトイレに行き足の早い山○さんに着いていけないのはわかっているので先に出発してもらった。
「それじゃ、先に行くよ。また後で会おうね。」
気をつけて。
「○○さんも気をつけて。ゆっくりおいで。」

45分近く休んで道の駅すくもを出発。
AM9:12

AM9:26

AM9:30
←片島フェリー。右→宇和島。

右に曲がると松田川大橋。
山○さんの姿はとうに見えなくなっていた。

松田川を渡る。

AM9:35
橋を渡り右へ曲がる。

AM9:40

AM9:40
岡本旅館の看板。

AM9:55
岡本旅館到着。

10月20日
安岡旅館から小築紫ヤマザキストアー
4.5km 1時間
AM6:00
安岡旅館
お世話になりました。
またいつかきっとおばさんに会いに来ます。
おじさんもおばさんもお元気で。
外はまだ薄暗く空気はヒンヤリとしていた。

昨夜はビールをコップに2,3杯飲んで7時頃バタンキュー。
何時頃か戸が開く音を聞いたような気がしたがそのまま眠っていた。
早くに寝てしまったので夜中に目が覚めた。
時計は見なかったけど多分10時頃。
トイレに行きたくなりそっと階段を降りトイレに行った。
テレビを見ててもおかしくない時間だけど階下の部屋から物音一つ聞こえない。
土間を見ると私の靴と下駄が並んでいるがおばさんたちの履物がない。
戸を開ける音を聞いたのは空耳じゃなかったようだ。
いったいおばさんたち、何処へ行ったんだろう。。?
トイレを済ませ2階に上がり窓の外を見たけど明かりも見えず真っ暗闇。
はてなと思ったけど布団の中へ潜りこんだ。
朝、洗面にトイレに行くと土間におばさんとおじいさんの履物が並んでいた。
ゴソゴソ顔を洗っているとおばさんが部屋から顔を出した。
あ〜起してしまって済みません。
5時少し過ぎだったのにおばさんはきちんと身支度をして薄化粧をしていた。
昨夜はお出かけだったんですか?
何時頃お帰りでした?
どちら行って来られたんですか?
興味津々な出来事だったけど何も聞けなかった。

宿から5分歩いて国道321号。

宇和島77km 宿毛13km

AM6:10

M6:32
大月町から宿毛市へ。

AM6:42
宿毛市の標識。

AM6:50
福良川を渡る。

AM7:00
ヤマザキストアーの看板娘さん。
店の前のベンチに休憩。

パンと牛乳を買って朝食。
ご主人に写真を撮らせてくださいとお願いしたら、メガネを外して笑ってくれた。

表のベンチでパンと牛乳を飲んでると地元のおばさんたちがわらわらと集まってきて何処から来たのか、一人で歩いているのかといつもの質問攻めにあった。
「私も阿波一国参りをしたんだよ。延光寺さんで檀家さんを連れて行ってくれるんだ。私たちはバスで行ったよ。やっぱり歩いた方がご利益があるんだろうねぇ。」
お店の中で買い物を済ませたおばさんが100玉2個、私の手に握らせた。
「お接待。延光寺さんへ行ったら私の分もお線香をあげてもらえば嬉しいよ。」
ありがとうございます。おばさんの分もお参りしてお線香をあげてきます。
おばさんたちが引き上げると中学生の男の子たちがやってきた。
菓子パンや飲み物をてんでに買い込み店の前や地べたに座り込んで食べている。
ベンチを独り占めしててごめんね。
ザックを背負って身支度。
お遍路姿をチラチラ見てた男の子におはよう、と声を掛けるとさっと横を向いてしまった。
思春期の男の子たちは恥ずかしがり屋。
7時25分ヤマザキストアー出発。
安岡旅館から小築紫ヤマザキストアー
4.5km 1時間
AM6:00
安岡旅館
お世話になりました。
またいつかきっとおばさんに会いに来ます。
おじさんもおばさんもお元気で。
外はまだ薄暗く空気はヒンヤリとしていた。

昨夜はビールをコップに2,3杯飲んで7時頃バタンキュー。
何時頃か戸が開く音を聞いたような気がしたがそのまま眠っていた。
早くに寝てしまったので夜中に目が覚めた。
時計は見なかったけど多分10時頃。
トイレに行きたくなりそっと階段を降りトイレに行った。
テレビを見ててもおかしくない時間だけど階下の部屋から物音一つ聞こえない。
土間を見ると私の靴と下駄が並んでいるがおばさんたちの履物がない。
戸を開ける音を聞いたのは空耳じゃなかったようだ。
いったいおばさんたち、何処へ行ったんだろう。。?
トイレを済ませ2階に上がり窓の外を見たけど明かりも見えず真っ暗闇。
はてなと思ったけど布団の中へ潜りこんだ。
朝、洗面にトイレに行くと土間におばさんとおじいさんの履物が並んでいた。
ゴソゴソ顔を洗っているとおばさんが部屋から顔を出した。
あ〜起してしまって済みません。
5時少し過ぎだったのにおばさんはきちんと身支度をして薄化粧をしていた。
昨夜はお出かけだったんですか?
何時頃お帰りでした?
どちら行って来られたんですか?
興味津々な出来事だったけど何も聞けなかった。

宿から5分歩いて国道321号。

宇和島77km 宿毛13km

AM6:10

M6:32
大月町から宿毛市へ。

AM6:42
宿毛市の標識。

AM6:50
福良川を渡る。

AM7:00
ヤマザキストアーの看板娘さん。
店の前のベンチに休憩。

パンと牛乳を買って朝食。
ご主人に写真を撮らせてくださいとお願いしたら、メガネを外して笑ってくれた。

表のベンチでパンと牛乳を飲んでると地元のおばさんたちがわらわらと集まってきて何処から来たのか、一人で歩いているのかといつもの質問攻めにあった。
「私も阿波一国参りをしたんだよ。延光寺さんで檀家さんを連れて行ってくれるんだ。私たちはバスで行ったよ。やっぱり歩いた方がご利益があるんだろうねぇ。」
お店の中で買い物を済ませたおばさんが100玉2個、私の手に握らせた。
「お接待。延光寺さんへ行ったら私の分もお線香をあげてもらえば嬉しいよ。」
ありがとうございます。おばさんの分もお参りしてお線香をあげてきます。
おばさんたちが引き上げると中学生の男の子たちがやってきた。
菓子パンや飲み物をてんでに買い込み店の前や地べたに座り込んで食べている。
ベンチを独り占めしててごめんね。
ザックを背負って身支度。
お遍路姿をチラチラ見てた男の子におはよう、と声を掛けるとさっと横を向いてしまった。
思春期の男の子たちは恥ずかしがり屋。
7時25分ヤマザキストアー出発。
10月19日
月山神社から姫ノ井郵便局→(車)→安岡旅館
7.2km 2時間30分→(車)6km
月山神社から舗装された道をしばらく進むと遍路道の立て札が立っていた。
車道から見える遍路道は下草がボーボーと生えて人の通った足跡も見えない。
「前に通ったときも下草は刈っていなかった。地元の人が草を刈ってくれてるかもしれないが道も悪いし国道を行った方が良い。」
竜串のとさやさんのご主人の言ってたことを思い出す。
地図を出して見ると、展望台とトイレのマークがある。
展望台で休憩とトイレだ。
下草の生え茂る遍路道へ入った。
草を掻き分け進んで行ったら顔に蜘蛛の巣が引っ掛かった。。(;一_一)
金剛杖を振り回しながら進んだが…
人の通った跡もないし蜘蛛の巣が掛かっているということは、誰も通っていないのだ。
草ボーボーのところでもしかしてニョロが潜んでいるかもしれない。
うっかり踏んでしまったら。。。恐ろしい場面が頭を過ぎった(涙)
恐い想像をしたら進むことはできなくなった。
急いで車道に引き返した。
PM1:00

車道に戻り揺る坂を上って行くと小さな集落があった。
人の姿は全々見当たらない。
姫ノ井まで4kmの手書きの立て札。
PM1:10

舗装されたクネクネ山道を上って行く。
肩が痛くなり時計を見ると月山神社から1時間歩いていた。
道端にビニール袋を敷きザックを降ろし休憩。
車1台も通ってこない。
少し休んでザックを背負いクネクネ山道を歩き出す。
聞こえてくるのは鳥の声だけ。
休憩から1時間歩くと山の頂上のような平場に出た。
どっちを向いても山ばかり。
道が枝分かれしている。
左へ降りて行く山道と平場を突っ切って山の中へ進む道があった。
クネクネ道を上って来たら方向感覚がおかしくなっていた。
左へ行く道は今、上って来た山道を戻る方向に感じる。
平場を突っ切って山の中に入る。
人が通った足跡があった。
山道を抜けると右に舗装された車道に出た。
右手の山の中に電柱がある。
電線を目で追って車道を降りて行く。
クネクネ道が下り坂になり遠くで金属音が聞こえた。
坂道を下り切ると田圃の畦道の先に道路が見えた。
畦道を通り広い道へ出た。
バイクが走ってきたので手を上げて止まってもらった。
すみません。ここは国道321号ですよね?
姫ノ井郵便局はここら辺ですか?
「ここは国道だけど、郵便局は知らないねぇ。何処から来たの?あの山を越えてきたの?」
はい、今朝竜串から山を越えて来ました。姫ノ井郵便局を探してるんです。
地図を見てもらった。
今ここの辺りですよね?この道を通ってここに出ると姫ノ井郵便局の所に出るはずなんです。。。
「あぁ。。わかったわかった。この小学校はこの先にあるから郵便局は未だ先だね。この道真っ直ぐだよ。」
ありがとうございました。
山を下りた頃から雨がポツポツ降り出していた。
バイクおばさんにお礼を言って歩き出す。
やがて左手の先に小学校が見えた。
山道、小学校の脇に出る道があったんだ。
随分手前の方で山道を降りてきたのだろう。
小学校を左に見て進むとガソリンスタンドと車の整備工場があった。
喉がカラカラに乾いていたしトイレも行きたかった。
工場の脇に自販機があったので冷たい水を買い入り口のドアを開けトイレを貸してくださいと声を掛けた。
事務所の中のトイレをお借りした。
新聞を読んでいたおばさんに姫ノ井郵便局はここから近くですかと聞くと20分くらい先にあると教えてくれた。
雨が本降りになってきたのでザックからポンチョを出し被った。
自販機で買った水を一気に飲んで空いたペットボトルをゴミ箱に入れ郵便局に向かった。
月山神社から2枚しか写真を撮っていなかった。。。(^_^;)
PM3:10
姫ノ井郵便局。
郵便局の表で安岡旅館に電話した。
優しげな声のおばさんがこれから迎えに行くから郵便局で待ってるように言ってくれた。
ポンチョを脱いで郵便局に入り少し休ませてくださいと女の人に声を掛けた。
ニコニコ笑顔の女子局員さんと若い男の局員さんがどーぞどーぞと言ってくれた。
「お餅、食べませんか?祭りなんですよ。」
若い男の局員さんが温かいお茶と柔らかいお餅を出してくれた。
ありがとうございます。頂きます。
「どちらからですか?40分くらい前にお遍路さんが休んで行かれましたよ。」
40分前に休んでいったお遍路さん、きっとあの足の早いおじさんだ。
あ〜新潟から来ました。今朝竜串から月山神社に寄って山越えをしてきました。
「ひぇ。。新潟からですかぁ。随分遠くからご苦労さまです。竜串からどのくらいの距離があるんですか?」
23kmくらいでしょうか。
「23kmもあるんですかぁ。1日どのくらい歩くの?今日はどこまで行くんですか?」
早い人で1日40kmも歩く人もいるしいろいろです。私はせいぜい25kmから30kmが限度です。
今日は安岡旅館さんに泊まるんです。荷物を運んでくれるので先電話しました。ここで待ってるって言ったんです。
「40kmも歩く人がいるんだ。25kmも凄いよね。私なんてとてもそんなに歩けないわ。安岡旅館。。?あぁ弘見の安岡さんね、雨が降ってきたから一緒に乗せてもらったら良いですよ。ここから弘見まで歩いたら2、3時間掛かるんじゃないかな?あ〜よかったらこれ使ってください。」
女の人が奥の部屋の段ボールをゴソゴソ開け、中からポケットテッシュを両手にいっぱい持って渡してくれた。
ポケットテッシュはとても助かる。ありがとうございます。
ザックからショウエイ観光の部長さんから頂いた芋けんぴを出した。
封は切っていないし一人では食べきれない。みんなで食べてもらった方が部長さんも喜んでくれるだろう。
これ、お接待で頂いたんですが皆さんで食べてください。
「あらぁ、お遍路さんにお接待していただいて恐縮です。ありがとうございました。これも持って言ってください。」
袋に粗品と書かれたタオルも頂いた。
「民営化になったでしょう、これもう使えない残り物だけど 笑)」
そっか、郵便局は民営化になったんだね。
局員さんの着ているユニフォームも郵便のマークーも変わっているのに気が着いた。
話をしていて荷物だけ運んでもらうつもりだったがこれから3時間近く歩くと聞くと少しうんざりしてきた…

局長さんと(民営化になったから局長とは呼ばないのかも。。)一緒に記念撮影。
とても親切にして頂いた姫ノ井郵便局の皆さんです。

3時10分過ぎ、表に軽トラが止まっておじいさんがニコニコ笑いながら郵便局に入ってきた。
安岡旅館のご主人だった。
郵便局の人たちにお礼を言って外へ出る。
安岡旅館のご主人、当然私も乗るものと思っていた。
「狭いけど我慢してくださいね。雨で大変だったでしょう。」
荷物だけのつもりだったが。。。私も一緒に乗り込んでいた(^_^;)
おじいさん、凄いスピードでグングン町の中を突っ走る。
軽トラの助手席で足を踏ん張りドアの取っ手にしがみついていた。
歩けば2,3時間と言ってたが20分ほど走ると集落の中に入った。
細い道に入り古い民家の中を通り表に安岡旅館と看板のある庭先に車を入れた。
旅館の看板の隣に「安岡時計」と書かれていた。
曇ったガラス窓の中に古びた柱時計があった。
昔は時計の修理屋さんもをしていたのかもしれない。
薄暗い土間に入ると、板場になっていて奥からおばさんが顔を出した。
おじいさんの奥さん?年の離れたご夫婦のようだった。
「ご苦労さま、お風呂沸いてますよ。食事ももう直ぐ出来るけどお風呂が先だね?」
お世話になります。
あのぉ、洗濯できますか?
雨と汗でTシャッツも白ズボンも湿っている。
「こっちに洗濯機があるから使って。」
おばさんに案内されて土間から外に出ると離れのような物置に新しい全自動洗濯機が置いてあった。
済みません、乾燥機は?
「あぁ、乾燥機は置いてないんだわ。直ぐのところにコインランドリーがあるよ。洗剤はここ。」
洗濯機の側に洗剤の箱があった。
離れの物置の入り口の辺りに流しや下駄箱があり奥へ板場が続いている。
宿として使っていたような造りになっていた。
おばさんと一緒に戻る。
板場から左にトイレ、板場の右の戸を開けてお風呂と洗面所。部屋は2階だった。
2階の階段を上がると2間続きの部屋になっていた。
おばさんが押入れから布団を出してくれた。
白ズボンを洗うと着替えがない。
おばさんにジャージが履くズボンがあったら貸してくださいと頼んだらこれでいい?と黒っぽい体操ズボンを持って来てくれた。
お借りします。
4時、お風呂に入って髪を洗う。
風呂を済ませ下着や着替えを洗濯機に入れ、2階に戻って今日のメモ。
本家、あーちゃんpapaに宿に着いたと連絡をしてると洗濯が終わったよ〜と声を掛けられた。
ビニール袋と小銭を持って洗濯を取りに行く。
洗濯物をビニール袋に詰め、外にいたおじいさんにコインランドリーへ連れて行ってもらった。
宿の下駄を借りてカランカランと音を鳴らしながらおじさんと並んで歩く。
雨は宿に着いたら止んでいた。
民家の狭い道を通り少し行くと左手の角に民宿なかたの建物があった。
なかたさんの方が綺麗な建物だった。
ジャージを貸してもらった。迎えに来てもらい車に乗せてもらった。
古い宿だけど、おじいさんもおばさんも親切で優しい、これだけで充分。
民宿なかたから右の道へ行くと大きなコインランドリーがあった。
おじいさんが、なかたから真っ直ぐの広い道を指差し、この道を真っ直ぐ行くと宿毛だよと教えてくれた。
明日、6時出発予定。
朝早く出ますので朝食はいりません。明日はここから真っ直ぐ行けば良いんですね。
「国道にはコンビニがあるけど朝ご飯食べずに行くのかね?」
はい、いつも朝食は食べないんです。
コンビニがあるから大丈夫です。おばさんに言っておきます。
「いいよ、わしから言っておくから。明日はどこまで行くんだね?」
宿毛の岡本旅館に泊まろうと思ってます。
荷物を預け延光寺に行きます。
「岡本旅館かね、あそこは早く着けば荷物を置かせてくれる親切な宿だよ。」
月山神社に行ってきましたが誰もいませんでした。
「守口さんはいなかったかね?あの神社の宮司さんだよ。大きな屋敷があっただろう。守口さんは立派なお人だよ。わしも昔は集まりがあるとよく手伝いに行ってたんだけど年を取ってしまって中々思うように仕事が出来なくなったよ。」
そうなんですか。。。
私、一人で帰れますからおじさんは先にお帰りになってください。
「そうかね、1本道だから間違うこともないだろう。それじゃわしは先に戻るよ。」
中に入って洗濯物を乾燥機に入れ、外の自販機でお茶を買ってイスに座った。
車が止まり、大きなビニール袋を持った親子が大きな声を上げながらコインランドリーに入ってきた。
ペットボトルを持って宿に戻る。
PM5:30
夕食。
おばさんが食事を乗せたお膳を2階まで運んでくれた。
鳥の唐揚げはパス。
食べ終えてお膳を持って下に降りた。
お風呂場の隣のお勝手にいたおばさんにご馳走さまでしたとお膳を渡した。
済みません、私お肉が食べれないので。。。
折角揚げた唐揚げに手も着けてなく、おばさんはちょっとガッカリした顔をしていた。
ごめんなさい。
おじさんに話しておきましたが明日は6時に出ます。朝食はいりません。
朝早いので清算しておきます。
「ご飯いらないんだってね。おにぎりでも作っておこうかね?」
あ〜大丈夫です。おじさんにコンビニアがあるって教えてもらいました。
お幾らですか?
「それじゃ、4,500円ね。」
え〜。。。いくら古くてそんなに綺麗な宿じゃなくても、それって少し安過ぎる…
迎えにまで来てもらったのに。。。
まだ6時、おばさん、ビールありますか?寝酒に飲みたくなりました。
「ビールあるよ。じゃいま持ってくるね。」
ビールを入れて清算してください。

おばさん、お盆にビールの大瓶とコップ、それから栗を一杯盛ったお皿を乗せて持ってきた。
わぁ、山栗ですね。ごちそうさまです。
「小さいけど山栗は甘いんだよ。昨日山で取ってきたんだ。つまみの代わりしてよね。」
コインランドリーに洗濯物を取りにいきTシャツやタオルをたたみザックに詰める。
明日の準備をして宿毛の岡本旅館に予約の電話した。
早く着いたら荷物を置いていってもいいし嫌いな食べ物があるか聞いてくれたので助かった。
民宿安岡旅館さん。
1泊夕食、ビール(大瓶)山栗付き ¥5,000−
23.4km 42,574歩 車(姫ノ井郵便局から安岡旅館)6km
月山神社から姫ノ井郵便局→(車)→安岡旅館
7.2km 2時間30分→(車)6km
月山神社から舗装された道をしばらく進むと遍路道の立て札が立っていた。
車道から見える遍路道は下草がボーボーと生えて人の通った足跡も見えない。
「前に通ったときも下草は刈っていなかった。地元の人が草を刈ってくれてるかもしれないが道も悪いし国道を行った方が良い。」
竜串のとさやさんのご主人の言ってたことを思い出す。
地図を出して見ると、展望台とトイレのマークがある。
展望台で休憩とトイレだ。
下草の生え茂る遍路道へ入った。
草を掻き分け進んで行ったら顔に蜘蛛の巣が引っ掛かった。。(;一_一)
金剛杖を振り回しながら進んだが…
人の通った跡もないし蜘蛛の巣が掛かっているということは、誰も通っていないのだ。
草ボーボーのところでもしかしてニョロが潜んでいるかもしれない。
うっかり踏んでしまったら。。。恐ろしい場面が頭を過ぎった(涙)
恐い想像をしたら進むことはできなくなった。
急いで車道に引き返した。
PM1:00

車道に戻り揺る坂を上って行くと小さな集落があった。
人の姿は全々見当たらない。
姫ノ井まで4kmの手書きの立て札。
PM1:10

舗装されたクネクネ山道を上って行く。
肩が痛くなり時計を見ると月山神社から1時間歩いていた。
道端にビニール袋を敷きザックを降ろし休憩。
車1台も通ってこない。
少し休んでザックを背負いクネクネ山道を歩き出す。
聞こえてくるのは鳥の声だけ。
休憩から1時間歩くと山の頂上のような平場に出た。
どっちを向いても山ばかり。
道が枝分かれしている。
左へ降りて行く山道と平場を突っ切って山の中へ進む道があった。
クネクネ道を上って来たら方向感覚がおかしくなっていた。
左へ行く道は今、上って来た山道を戻る方向に感じる。
平場を突っ切って山の中に入る。
人が通った足跡があった。
山道を抜けると右に舗装された車道に出た。
右手の山の中に電柱がある。
電線を目で追って車道を降りて行く。
クネクネ道が下り坂になり遠くで金属音が聞こえた。
坂道を下り切ると田圃の畦道の先に道路が見えた。
畦道を通り広い道へ出た。
バイクが走ってきたので手を上げて止まってもらった。
すみません。ここは国道321号ですよね?
姫ノ井郵便局はここら辺ですか?
「ここは国道だけど、郵便局は知らないねぇ。何処から来たの?あの山を越えてきたの?」
はい、今朝竜串から山を越えて来ました。姫ノ井郵便局を探してるんです。
地図を見てもらった。
今ここの辺りですよね?この道を通ってここに出ると姫ノ井郵便局の所に出るはずなんです。。。
「あぁ。。わかったわかった。この小学校はこの先にあるから郵便局は未だ先だね。この道真っ直ぐだよ。」
ありがとうございました。
山を下りた頃から雨がポツポツ降り出していた。
バイクおばさんにお礼を言って歩き出す。
やがて左手の先に小学校が見えた。
山道、小学校の脇に出る道があったんだ。
随分手前の方で山道を降りてきたのだろう。
小学校を左に見て進むとガソリンスタンドと車の整備工場があった。
喉がカラカラに乾いていたしトイレも行きたかった。
工場の脇に自販機があったので冷たい水を買い入り口のドアを開けトイレを貸してくださいと声を掛けた。
事務所の中のトイレをお借りした。
新聞を読んでいたおばさんに姫ノ井郵便局はここから近くですかと聞くと20分くらい先にあると教えてくれた。
雨が本降りになってきたのでザックからポンチョを出し被った。
自販機で買った水を一気に飲んで空いたペットボトルをゴミ箱に入れ郵便局に向かった。
月山神社から2枚しか写真を撮っていなかった。。。(^_^;)
PM3:10
姫ノ井郵便局。
郵便局の表で安岡旅館に電話した。
優しげな声のおばさんがこれから迎えに行くから郵便局で待ってるように言ってくれた。
ポンチョを脱いで郵便局に入り少し休ませてくださいと女の人に声を掛けた。
ニコニコ笑顔の女子局員さんと若い男の局員さんがどーぞどーぞと言ってくれた。
「お餅、食べませんか?祭りなんですよ。」
若い男の局員さんが温かいお茶と柔らかいお餅を出してくれた。
ありがとうございます。頂きます。
「どちらからですか?40分くらい前にお遍路さんが休んで行かれましたよ。」
40分前に休んでいったお遍路さん、きっとあの足の早いおじさんだ。
あ〜新潟から来ました。今朝竜串から月山神社に寄って山越えをしてきました。
「ひぇ。。新潟からですかぁ。随分遠くからご苦労さまです。竜串からどのくらいの距離があるんですか?」
23kmくらいでしょうか。
「23kmもあるんですかぁ。1日どのくらい歩くの?今日はどこまで行くんですか?」
早い人で1日40kmも歩く人もいるしいろいろです。私はせいぜい25kmから30kmが限度です。
今日は安岡旅館さんに泊まるんです。荷物を運んでくれるので先電話しました。ここで待ってるって言ったんです。
「40kmも歩く人がいるんだ。25kmも凄いよね。私なんてとてもそんなに歩けないわ。安岡旅館。。?あぁ弘見の安岡さんね、雨が降ってきたから一緒に乗せてもらったら良いですよ。ここから弘見まで歩いたら2、3時間掛かるんじゃないかな?あ〜よかったらこれ使ってください。」
女の人が奥の部屋の段ボールをゴソゴソ開け、中からポケットテッシュを両手にいっぱい持って渡してくれた。
ポケットテッシュはとても助かる。ありがとうございます。
ザックからショウエイ観光の部長さんから頂いた芋けんぴを出した。
封は切っていないし一人では食べきれない。みんなで食べてもらった方が部長さんも喜んでくれるだろう。
これ、お接待で頂いたんですが皆さんで食べてください。
「あらぁ、お遍路さんにお接待していただいて恐縮です。ありがとうございました。これも持って言ってください。」
袋に粗品と書かれたタオルも頂いた。
「民営化になったでしょう、これもう使えない残り物だけど 笑)」
そっか、郵便局は民営化になったんだね。
局員さんの着ているユニフォームも郵便のマークーも変わっているのに気が着いた。
話をしていて荷物だけ運んでもらうつもりだったがこれから3時間近く歩くと聞くと少しうんざりしてきた…

局長さんと(民営化になったから局長とは呼ばないのかも。。)一緒に記念撮影。
とても親切にして頂いた姫ノ井郵便局の皆さんです。

3時10分過ぎ、表に軽トラが止まっておじいさんがニコニコ笑いながら郵便局に入ってきた。
安岡旅館のご主人だった。
郵便局の人たちにお礼を言って外へ出る。
安岡旅館のご主人、当然私も乗るものと思っていた。
「狭いけど我慢してくださいね。雨で大変だったでしょう。」
荷物だけのつもりだったが。。。私も一緒に乗り込んでいた(^_^;)
おじいさん、凄いスピードでグングン町の中を突っ走る。
軽トラの助手席で足を踏ん張りドアの取っ手にしがみついていた。
歩けば2,3時間と言ってたが20分ほど走ると集落の中に入った。
細い道に入り古い民家の中を通り表に安岡旅館と看板のある庭先に車を入れた。
旅館の看板の隣に「安岡時計」と書かれていた。
曇ったガラス窓の中に古びた柱時計があった。
昔は時計の修理屋さんもをしていたのかもしれない。
薄暗い土間に入ると、板場になっていて奥からおばさんが顔を出した。
おじいさんの奥さん?年の離れたご夫婦のようだった。
「ご苦労さま、お風呂沸いてますよ。食事ももう直ぐ出来るけどお風呂が先だね?」
お世話になります。
あのぉ、洗濯できますか?
雨と汗でTシャッツも白ズボンも湿っている。
「こっちに洗濯機があるから使って。」
おばさんに案内されて土間から外に出ると離れのような物置に新しい全自動洗濯機が置いてあった。
済みません、乾燥機は?
「あぁ、乾燥機は置いてないんだわ。直ぐのところにコインランドリーがあるよ。洗剤はここ。」
洗濯機の側に洗剤の箱があった。
離れの物置の入り口の辺りに流しや下駄箱があり奥へ板場が続いている。
宿として使っていたような造りになっていた。
おばさんと一緒に戻る。
板場から左にトイレ、板場の右の戸を開けてお風呂と洗面所。部屋は2階だった。
2階の階段を上がると2間続きの部屋になっていた。
おばさんが押入れから布団を出してくれた。
白ズボンを洗うと着替えがない。
おばさんにジャージが履くズボンがあったら貸してくださいと頼んだらこれでいい?と黒っぽい体操ズボンを持って来てくれた。
お借りします。
4時、お風呂に入って髪を洗う。
風呂を済ませ下着や着替えを洗濯機に入れ、2階に戻って今日のメモ。
本家、あーちゃんpapaに宿に着いたと連絡をしてると洗濯が終わったよ〜と声を掛けられた。
ビニール袋と小銭を持って洗濯を取りに行く。
洗濯物をビニール袋に詰め、外にいたおじいさんにコインランドリーへ連れて行ってもらった。
宿の下駄を借りてカランカランと音を鳴らしながらおじさんと並んで歩く。
雨は宿に着いたら止んでいた。
民家の狭い道を通り少し行くと左手の角に民宿なかたの建物があった。
なかたさんの方が綺麗な建物だった。
ジャージを貸してもらった。迎えに来てもらい車に乗せてもらった。
古い宿だけど、おじいさんもおばさんも親切で優しい、これだけで充分。
民宿なかたから右の道へ行くと大きなコインランドリーがあった。
おじいさんが、なかたから真っ直ぐの広い道を指差し、この道を真っ直ぐ行くと宿毛だよと教えてくれた。
明日、6時出発予定。
朝早く出ますので朝食はいりません。明日はここから真っ直ぐ行けば良いんですね。
「国道にはコンビニがあるけど朝ご飯食べずに行くのかね?」
はい、いつも朝食は食べないんです。
コンビニがあるから大丈夫です。おばさんに言っておきます。
「いいよ、わしから言っておくから。明日はどこまで行くんだね?」
宿毛の岡本旅館に泊まろうと思ってます。
荷物を預け延光寺に行きます。
「岡本旅館かね、あそこは早く着けば荷物を置かせてくれる親切な宿だよ。」
月山神社に行ってきましたが誰もいませんでした。
「守口さんはいなかったかね?あの神社の宮司さんだよ。大きな屋敷があっただろう。守口さんは立派なお人だよ。わしも昔は集まりがあるとよく手伝いに行ってたんだけど年を取ってしまって中々思うように仕事が出来なくなったよ。」
そうなんですか。。。
私、一人で帰れますからおじさんは先にお帰りになってください。
「そうかね、1本道だから間違うこともないだろう。それじゃわしは先に戻るよ。」
中に入って洗濯物を乾燥機に入れ、外の自販機でお茶を買ってイスに座った。
車が止まり、大きなビニール袋を持った親子が大きな声を上げながらコインランドリーに入ってきた。
ペットボトルを持って宿に戻る。
PM5:30
夕食。
おばさんが食事を乗せたお膳を2階まで運んでくれた。
鳥の唐揚げはパス。
食べ終えてお膳を持って下に降りた。
お風呂場の隣のお勝手にいたおばさんにご馳走さまでしたとお膳を渡した。
済みません、私お肉が食べれないので。。。
折角揚げた唐揚げに手も着けてなく、おばさんはちょっとガッカリした顔をしていた。
ごめんなさい。
おじさんに話しておきましたが明日は6時に出ます。朝食はいりません。
朝早いので清算しておきます。
「ご飯いらないんだってね。おにぎりでも作っておこうかね?」
あ〜大丈夫です。おじさんにコンビニアがあるって教えてもらいました。
お幾らですか?
「それじゃ、4,500円ね。」
え〜。。。いくら古くてそんなに綺麗な宿じゃなくても、それって少し安過ぎる…
迎えにまで来てもらったのに。。。
まだ6時、おばさん、ビールありますか?寝酒に飲みたくなりました。
「ビールあるよ。じゃいま持ってくるね。」
ビールを入れて清算してください。

おばさん、お盆にビールの大瓶とコップ、それから栗を一杯盛ったお皿を乗せて持ってきた。
わぁ、山栗ですね。ごちそうさまです。
「小さいけど山栗は甘いんだよ。昨日山で取ってきたんだ。つまみの代わりしてよね。」
コインランドリーに洗濯物を取りにいきTシャツやタオルをたたみザックに詰める。
明日の準備をして宿毛の岡本旅館に予約の電話した。
早く着いたら荷物を置いていってもいいし嫌いな食べ物があるか聞いてくれたので助かった。
民宿安岡旅館さん。
1泊夕食、ビール(大瓶)山栗付き ¥5,000−
23.4km 42,574歩 車(姫ノ井郵便局から安岡旅館)6km













