アランと一緒に四国遍路。

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秋遍路最終日
10月25日  

7時に目覚ましが鳴った。
緩々とベッドから抜け出し窓の外を見ると山の木々の間から、どんよりとした曇り空が広がっていた。
テレビを入れると朝番組のニュース。
天気予報を探すとNHKで天気予報が出ていた。
香川地方マーク。

洗面所で顔を洗って歯を磨く。
半袖TシャツとGパンに着替えさっと化粧を済ませ8時、1階のレストランへ。
和定食を注文。
食事を済ませロビーにコーヒーを運んでもらい新聞を読みながら時間つぶし。
朝食代¥1,050-、コーヒー¥500-

9時半頃、部屋に戻り荷物を纏める。
テレビを見ながらベッドで横になった。
1時間半くらい眠っていた。
時計を見ると10時40分過ぎていた。

荷物を持って11時、1階のロビーへ。
人の出入りもなく静かなホテル。

11時20分前に頼んでいたタクシーが到着。
フロントの人に見送られ大内高速バス乗場へ。

バス乗場まで5分。タクシー料金、¥1,090-。
待合室に男の人がタバコを吸っていた。
外の自販機で水を買って男の人から少し離れて待合室のベンチに腰を降ろす。

11:40
11:40 大内高速バス乗場
JR大阪駅行きの高速バス、高松エクスプレス 11:47
バスの乗務員さんに名前を言って料金を払う。
¥3,400-。
大内高速バス乗場
高松エクスプレスに乗ってJR大阪駅へ着いたのは14:31。
JR大阪駅からハービス。
そして伊丹空港へ。

伊丹空港で搭乗手続きを済ませ、Oさんと土佐清水のYさんにこれから帰りますと、電話を入れた。
空港で西利の漬物を買って搭乗待合室へ行く。

伊丹発18:10
新潟空港着19:15

私の2008年・秋遍路が終わった。



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とらまる公園・四国村・津田の松原・ドルフィンセンター
10月24日 


9時半、與田寺の参拝納経を終えて三本松ローヤルホテルに向かった。
国道129号線を北上、国道11号線に出て徳島方面へ。
東かがわ署の交差点を右折した高台にヨーロッパ調の洒落た建物が見えた。
與田寺からホテルまで10分ほど。

1階のフロントに行き予約はしてないが宿泊できますか?とを尋ねるとOK。
食事は別、¥7,000-料金前払いをして宿泊者カードに記入。

荷物を預かってくれますか?着替えたいのでトイレを貸してください、とお願いするとこちらで着替えが出来ますとフロント前から右手の階段を下りた部屋へ案内してくれた。
和式の大広間のような部屋で白衣ズボンを脱ぎ、GパンとTシャッツに着替えショルダーバックを出して荷物の入れ替え。
フロントに戻り、それではお願いしますとザック、菅笠、金剛杖を預かってもらった。
お荷物をお預かりいたしました。チエックインは4時からです、行ってらっしゃい。とフロントの女性が声を掛けてくれた。

お待たせしました、予約ナシでも大丈夫でした、荷物も預かってもらいました。
駐車場で待っててくれたOさんに報告。
「よかったね、此処まで来るお遍路さんも観光客もいないし今時のホテルは空いてるのかもね。haruさんの行きたいところはー?」
じゃ、先の大内高速バス乗場までどのくらい掛かるのか時間も確かめておきたいので最初にとらまる公園でもいいですか?

ホテルから5分くらい、とOさんの言ったとおり大内高速バス乗場まで5分で着いた。
高速バス乗場の真向かい、車道の坂道を上がって行ったところに18ヘクタールの広大な敷地にある、とらまる公園は文化・スポーツ・レクリエーション機能を併せ持つ総合施設。
名前は公園が名峰虎丸山を望む丘陵に展開するところからとOさんが教えてくれた。

とらまる公園
10:00
10:00 とらまる公園
公園内には体育館、キャンプ場などの他、全国的に珍しい公立の人形劇場「とらまる座」や体験型人形劇ミュージアム、中世ヨーロッパの街並みを約1/2にしたミニチュア児遊館などがある。
とらまる公園
公園内を1時間くらい見て回り少し休憩して高松市内へ出る。
11号線を西に向かっているのだが、どの辺りを走っているのか全々わからない。
国道の標識を見てると、大きな交差点に「→国分寺」が案内があった。

あ~!Oさん、ほら、国分寺だって。
車だと此処から80番へ行くんですね。
国分寺から白峯寺の遍路道、とってもきつかったんですよ~。。

岡山のKさんと汗を流しながら登った急坂を思い出す。
「あそこはさぬきの遍路転がしと言われてるんだよね。きつい道だったでしょう。」
思い出しても息切れがします(笑)
山道の途中でハスキーがおじさんと寝転んでいたんですよ。
「きっとアランちゃんがそのワンコの姿を借りてharuさんに会いに来たんだろうね。」

車の中から標識を見ながら電気屋さんがあったら止めてもらおうと思っていた。
昨日大窪寺に着いたとき、デジカメの1GBのSDカードが一杯になっていた。
予備にもう1枚持ってきていたので取り替えようとしたら、予備は256MBのSDカード!
家には2GB、1GBが他にもあったのに・・・
よりによって一番小さい、使ってもいない256MBを間違えて持ってきていた(涙)
後わずか数枚しか撮れない…

電気屋さんは見つからなかった。
Oさんに言えば探しに走ってくれるだろうが2日間も付き合ってもらって、これ以上我が儘はできない。
何か買う物があるの?と聞いてくれたがなんでもない、と笑って誤魔化した。
写真なんてなくても、私の中には沢山の思い出がある。
見てきた風景をいつまでも忘れないでいよう。
記憶の中にいつまでも覚えておこう。

11時過ぎ、私が肉が食べれないのを知ってるOさんは落ち着いた和食のお店に連れて行ってくれた。
靴を脱いで店内に入る。
案内された奥の座敷。
中庭が見渡せテーブルの下が掘りコタツのようになっている。
座布団に座り足をテーブルの下に入れる。

Oさんがうどんは食べ飽きたでしょう、と笑いながら豪華な「さぬき御膳」を注文してくれた。
食後のコーヒーを飲み、1時間ほど休憩。

昨日の今頃は女体山を登っていた。
川○さんはどの辺りだろう。
吉○さん、今治さんはどの辺りを歩いてるだろう。
今頃はお昼を食べてるだろうか。

次は何処へ行く?と聞かれ、
四国村って遠いですか?歩いてる途中で「四国村」の看板を見た、とOさんに話した。

国道11号線を西へ車は向かっている。
あ~!見覚えのある景色!
国道沿い右手に屋島ローヤルホテルの建物。

私、21日は此処に泊まったんですよ!
「四国村は屋島の登リ口にあるんだよ。」
わぁ!懐かしい~!この道ですよ。あのホテルから此処を通って屋島寺に向かったんですよね。

夜食を買ったローソン手前の信号を右折。
一昨日の朝、歩いた屋島寺への道。
琴電の踏切を越え屋島寺への登リ口とは反対の右の車道へ上って行く。
坂を上ったところに駐車場。
駐車場向かいに民芸風の建物の土産物店と、うどんのわら屋。
わら屋さんも有名なうどん屋さんだそうです。

四国村
入場料、ギャラリーセット券一般¥1,000-。

四国村のパンフより

【来たことのある、はじめての場所】
日本の原風景
ふるさとに出会える場所。

昔の暮らしが、先人たちの知恵が息づいている―
それが「四国村」です。
四国各地から移築された民家33棟が当時のままの姿で復元され、屋島の南山麓の林やお花畑の中に点在しています。
その一画に自然と調和した小さな美術館があり、美との語らいがあります。
四国村は忘れかけていた
日本のふるさとに出会える場所です。

四国村入り口
13:30
四国村
祖谷のかずら橋
徳島県祖谷地方は、けわしい山に囲まれた渓谷で四国の秘境と呼ばれる。平家の落人村としても知られている。
深い谷間を流れる急流が、村の交通を分断していた。いつのころか村人が、山に自生している白口かずらを編んで、つり橋をつくることに成功した。
これによって困難極めていた対岸との往来が容易になった。
いま残っているのは1本だけで、三年目ごとにかけかえられる。日本三大奇橋の一つで国の重要有形文化財に指定されている。
この橋は祖谷地方の技術保持者を招き、材料も本場のものを使って完成した。
四国村
中学生くらいの修学旅行生の女子数人がキャーキャー言いながら渡ってきたので、”恐かった?”と聞くと「恐かったですー!チョー恐かったです~!」と甲高い声で叫んでいた。
Oさんに、せっかくなんだからharuさんも渡っておいで、と言われたが、ダメ!私は吊り橋は大の苦手!
絶対渡れません!

祖谷の本物のかずら橋とは規模が違うけど再現されたかずら橋が池に渡されている。
四国村
「流れ坂」と呼ばれる坂道を上って行くと左手に祖谷かずら橋。
かずら橋を渡らず右手の流れ坂を上って行くと旧吉野家住宅。
大きく左に曲がる角に旧丸亀藩斤候番所。
その先から小径へ入った右手に小豆島の石蔵・消防屯所、その先に醤油蔵、麹室の中を見て進み、旧福井家の石蔵を見ながらアーチ橋を渡った先、

小豆島農村歌舞伎舞台
農村歌舞伎舞台は四国の村々に広く分布していた。
村人は祭りのときには激しい労働から解放されて歌舞伎に興じ、明日の活力を養った。
定員1,000人の屋外劇場。
四国村
屋外劇場から、旧山下家住、砂糖しめ小屋、旧丸亀藩御用蔵、旧河野家住宅、を見て
四国村ギャラリーに入って展示されてる作品の鑑賞。
ギャラリーでは、
【羽原肅朗×山口信博・形と素型展・「民芸とデザイン」の視点から】
が開催中。

美術館から山道を上って行くと旧大久野島灯台がありその先に旧鍋島灯台退息所の前にトイレ、ベンチがあり休憩場所になっていた。
トイレに行って自販機で水を買って休憩。
ここまでで1時間。
かなりの高さのところまで上っていた。
上ってきたって道にはバラや山茶花の花が咲いていた。
15分くらい休憩し上ってきた道とは別の道を通って下りた。

お土産屋さんと反対側にあるティールーム異人館でコーヒータイム。
神戸の異人館を移築した喫茶店。
室内の家具調度品すべてイギリスから取りよせた約1世紀半ほど前のものでとても素敵な店内。
入り口前に赤い電話ボックスと赤いポストがあった。

15:00
15:00 四国村
四国村を堪能し再び国道11号線へ出て東へ。
このまま三本松のホテルへ向かうと思っていたら、
「まだ時間はいいよね。ホテルへ戻る前にとってもいいところへ案内するよ。私のお気に入りの場所、津田の松原へ寄ってイルカを見てこよう。」とOさんが言った。
え~!イルカですか!!
私はホテルに戻るだけだけど、Oさんの時間は大丈夫なのだろうかと心配になって尋ねると、夕方までに戻ればいいからと言ってくれた。

やがて国道左手に「津田の松原(琴林公園)」の大きな看板が見えてきた。
「津田の松原はね1Km以上続く海岸沿いに約4000本の松が群生し、松原を形成してて白砂の海岸は夏は海水浴場として有名なんだよ。
瀬戸内海国立公園で白砂青松の名勝として日本の渚・百選にも選ばれているのよ。
歴史は鎌倉時代にさかのぼり、石清水八幡宮別当寺常薬寺の住職が防風林或いは燃料用として植樹したのが始めと言われていて16万㎡に4000本あまりの古松は樹齢600年におよび、老松の中には天然記念物にも指定されていた名松が数多くあったんだけど松枯れになって次第に姿を消してきているの。でも、”七福神の松”と言うのが一部残ってるんだよ。
そしてその先に、あるのがドルフィンセンター。haruさんは生き物が好きでしょう。生ドルフィンが見れるよ。」と教えてくれた。
津田の松原、ドルフィンセンター♪忘れないようメモ。

国道11号線から左に曲がり鶴羽幼稚園交差点を海側へ行くと絵の描いた防波堤が続いている。
その先に海が見える。
正面に巻き貝をイメージした建物。
「マリンレスト」と看板のあるレストランの手前で車を止め、そこから歩いて海の近くへ行ってみる。
海のほうからウエットスーツを着た若い女性2,3人が連れ立って歩いて来た。
髪が濡れている。
「こんにちは~。」
こんにちは。
海の中に浮き輪のようなもので仕切られた生簀のようなところにイルカの頭や体、ジャンプしてる姿がが見えた。
本物のイルカがいるんですね!
あそこで飼っているんですか?

「そうなんですよ。あそこで飼育してるんです。アニマルセラピーってご存知ですか?此処ではドルフィンセラピーが行われ障害児や自閉症の児童やいろいろ問題のある子供たちがイルカと触れ合って癒されるところなんですよ。
今はバンドウイルカ4頭とハナゴンドウイルカ2頭がいます。よかったら見ていきませんか?ウエットスーツの貸し出しもありますから海へ入ってイルカと遊んでください。」
海に入るんですか!?私、泳げないし・・・(^_^;)
「大丈夫、泳げなくても水に浮くウエットスーツもあるし、私たちトレーナーが一緒にいますから。」
haruさん、行っておいで!とOさんがけしかける。
イルカたちがいるところまで海の上に橋のようなのが浮かんでる。
あの橋を渡って行くんでしょう?!ダメ!ダメ!あの橋はとてもダメです・・・(^_^;)
此処から見ています。


NPO法人 日本ドルフィンセラピー協会・日本ドルフィンセンター。
(香川県さぬき市)

何年か前、この近くの港にハナゴンドウ鯨が迷い込み大変な人気者になり、遠方からも多くの人が一目見ようと寄せかけたことがあり、ドルフィンセンターが出来たのはそれがきっかけ。
気軽にイルカと触れ合えるところがあればと、地域の方が考えレクリエーション以外にも力を入れている。
ドルフィンセラピーとして障害児や障害者の支援、イルカを取り巻く環境を通じて、環境教育への啓発などの社会的な活動にも熱心。
このセンターではあくまでも、イルカと人との自然な触れ合いを大切にしているので餌を使ってイルカに何かをさせるようなことはしない。
わかりやすく言えば、イルカの遊びに任せるというイメージ。
イルカにしてみれば人間は友達が遊びに来たようなもの。
遊びなので、日によってイルカの好みは異なる。
背中に乗せるような遊びを好む日もあるし、一緒に泳ぎながら触ってもらうことを好む日もある。
「前は背中に乗せてくれたのに」と思うようなこともあるかもしれないが、イルカとコミュニケーションしながらイルカがどんな遊びを望んでいるか考え、そしてそれに合わせる。
これがイルカとの本当の触れ合いなのだ。
と、トレーナーの女性が説明してくれた。

とっても残念だったけど、プカプカ浮いてる橋(?)の上を歩く勇気もないし海に入る勇気もない。
トレーナーの女性たちに笑われてしまったけど此処で良いです、此処から見てますと断わった。
(帰ってからこのときのことはとても後悔した。せっかくイルカと触れ合ったり、遊んだり出来たのに…)

側の砂浜に白黒2頭のワンコ。
トレーナーさんのワンコでお仕事が終わるまで此処で待っているんだと女性の一人が教えてくれた。
この子たちと遊んでもいいですか?
「どうぞ、どうぞ。人が大好きな子たちですから好きなだけ遊んでやってください。」

イルカの代わりに砂浜に下りて人懐っこいワンコたちと遊んできた(^^♪
15:40 津田の松原

5時頃、津田の松原を後に三本松ローヤルホテルへ送ってもらった。
Oさんに1日のお礼を言い此処でお別れ。
「haruさん、明日は気をつけて帰ってね。また四国に来ることがあったら連絡してね。それじゃ元気で。また何時かね!」

Oさん、いろいろお世話になりました。
大事な時間を私のために使ってくださって本当にありがとうございました。
昨日から一緒に過ごした時間、忘れません。
とっても楽しかったです。
また来年、絶対に四国に来ます。
Oさんと出会えて本当に嬉しかった。心から感謝しています。
ありがとうございました!
Oさんもお元気で!!

フロントで荷物と鍵を受け取り5階の部屋へ行った。
風呂に湯を張る。

本家とあーちゃんpapaに今朝1番に與田寺に満願のお礼参り行き、昨日、大窪寺まで香川のOさんが迎えに来てくれて今日1日、與田寺から市内観光に案内してくれたと話した。
それは本当によかった、随分お世話になった香川の友達に、ちゃんとお礼を言ったのかと義母に言われた。

19時、1階のレストランで夕食。
食事を済ませて部屋に戻り、フロントに11時20分にタクシーを頼んでベッドに入った。

夕食代¥2,500-


別格 與田寺
10月24日 



                      四国八十八所奥院 医王山(いおうざん)與田寺

                         真言宗別格本山



昨夜、いつもの習慣で寝る前に目覚ましを6時にセットしたがそんなに早く起きなくてもいいのだと気付き7時にして布団に入った。

目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
窓の外の景色を眺め、洗面道具を持って廊下に出た。
隣の部屋のドアが少し開いてたので中を覗くと浴衣のままのOさんが布団をたたんでいた。
おはようございます~。
「おはようさん。よく眠れた?」
はい、ぐっすり。あれからすぐバタンキューでした(笑)
「私も。食事は8時だよね。車だからゆっくりしょうね。」
朝食は8時ですよね。それじゃ顔洗ってきます。
支度が済んだら迎えに来ます。

洗面トイレを済ませ部屋に戻り布団をたたんで荷物をまとめ身支度。
8時少し前、Oさんが迎えに来てくれたので一緒に部屋を出る。
「忘れ物はない?荷物はフロントに預けよう。」
遍路カバンを肩から斜めに掛けザックとお杖、菅笠をフロントの邪魔にならないところに置いてもらった。
川○さんは頼んでいたおにぎりを持って6時頃に出発したとフロントの人が教えてくれた。

食堂に行くと昨夜の年配のご夫婦が浴衣の上に丹前姿で食事しながらお遍路姿の私をチラチラ見ていた。

「haruさん、今日はこれから1番へ行くの?」
Oさんに尋ねられ、自分の思っていたことを話した。

Oさん、結願の後は必ず1番に戻らなくてはいけないんですか?私ね、1番に戻るのはあまり気が進まないんですよ・・ずっと考えていたことなんですがここに、與田寺がありますよね。

遍路カバンから地図を出し與田寺を指差した。
【三本松港が関西の窓口として栄えた頃、與田寺はお礼参りの寺として多くの遍路が訪れ以来「四国総奥之院」として称されている】
地図に載っている。

私ね、これを読んで此処で、與田寺で満願としたいと思ったんです。
「與田寺は昔から四国総奥之院と呼ばれていたんだよね。私の子供の頃、今でもなんだけど家では初詣に行くんだよ。與田寺は静かなとても良いお寺さんだよ。haruさんは満願のお礼参りに與田寺へ行きたいのね。88番から1番へどうしても戻らなければいけないと決まってはいないし順番に廻って最初のお寺へ戻れば丸い輪が出来るってそれは後になってから言われたことなんだよ。どうしても1番に戻らなければいけないなんて決まりはないし、お遍路を始めるときに最初は1番からじゃなくてもどのお寺からでも良いことでそれに、順番に廻ろうが逆に廻ろうが自分の思う通りに廻れば良いことでしょう。閏年に逆廻りをすればご利益が何倍にもなるとか言われ今年は特に逆回りのお遍路さんが多いけどね。それよりも帰ってからharuさんちの近くのお寺さんや自分とこのお寺さんへ行って結願の報告参拝をしたって良いことで、88番から1番へ戻り、そして高野山へって言うのは決まっていることでもないのよ。正式になんて、一体何処の誰が決めたこと?そんなこと、お大師様は言っておられないし、お遍路さん全部が1番に戻るって決まったことなら、1番さんだけ儲けになるよね(笑)自分の思う通りに、気が済むようにしたら良いの。今日は1日、haruさんに付き合って行きたいところ何処へでも行こう!」

え~!?今日もOさんが付き合ってくれるんですか!?
そんなぁ・・Oさんに申し訳ないですよ…それにお仕事があるじゃないですか。
「仕事は休み!ちゃーんと連絡したから問題なし。本当は家に泊まってもらえば良かったんだけど、家は狭くて・・ごめんね。」
そんなことないです、Oさんに気を使わせて私の方こそ済みません。
大窪寺まで来て頂いただけでもありがたかったのに。。
「それじゃ、これから與田寺へ行ってその後は何処へでもharuさんのお供しますよ(笑)」

朝食を済ませ、駐車場へ。
ザックを後部座席に入れ助手席に座りシートベルトを着けた。
Oさんと車に乗ってると2年前の春、4人で廻った始めてのお遍路が思い出される。

白鳥温泉から国道377号線に出て北へ。
交差点に三宝寺の標識。
星越峠を越え132号線へ出て北上、大内ダムを通過して県道の分岐で右折して129号線に入った。

高松自動車を越えたところに高速バスの案内があった。
地図で確かめると「大内高速バス乗場」が載っている。
高速バス乗場の向かいに「とらまる公園」の案内が出ている。
Oさんに、高速バス案内に寄ってもらう。

大阪行きの高速バスに此処から乗れるようだ。
バス乗場は休憩場のようになってて係りの人はいない。
案内所に大阪行きの時間とチケット予約の電話番号が書かれたポスターが貼ってあった。
書かれてる時間と電話番号を見ながら電話を入れた。

「25日、大内発 高松エクスプレス 11:47→大阪着 14:31」のチケットが予約できた。
名前を聞かれ料金はバスの乗務員に支払うよう教えてくれた。
Oさんに、明日のチケットが取れたと報告。
さて、今夜の宿はどこにしょう・・・
Oさんに地図を見てもらう。

JR三本松駅近くにローヤルホテル三本松が載っている。
結婚式で行ったことがあるとOさんが言った。
「大きくて綺麗なホテルだったよ。」
今夜は此処にしょう、少しくらい高くても構うことはない、最後の夜なんだから。

與田寺の後で三本松ホテルに行くことにして出発。
国道から幾つも道を曲がりやがて住宅地を抜けて行くと大きな仁王門が見えてきた。
周囲が住宅地になっている落ち着いた静かな場所に與田寺があった。
門前に樹齢600年といわれる椋の木が茂っていた。

與田寺到着。
9:00
9;00 與田寺
與田寺。
【厄除けの寺四国八十八ヶ所奥之院與田寺は天平年間、行基菩薩の開創にして、弘法大師、増吽僧正その他著名な僧ゆかりの寺であり、嵯峨天皇の時、勅願所となり国内談義所とされ、古来医王山薬王寿として全国に知られ、後小松天皇より、虚空蔵院の院号を下賜され、以後各時代の変還を経て現在に至っております。
また国指定の重要文化財多数を蔵しており、その主なものは、本尊薬師如来仏涅槃図地蔵曼荼羅図、児子大師像図、山王祭屏風1対、十二天版木、飛鳥の金剛誕生釈迦仏、椋の木1対などです。


            昭和五十九年十二月
                           大内町教育委員会
                           大内町文化財保護協会 】

(大きな声では言えませんがお寺さんにしてはこの看板、何故かあまり上手な字ではないんですよね(笑))
與田寺
仁王門。
仁王門
参詣の人影もなくとても静かな境内。
桜門を潜り本堂に向かう右手に納経所。
納経所で御朱印を頂いてる川○さん!

桜門。
桜門
多宝塔。
多宝塔
本堂。
本堂
大師堂。
大師堂
9:30
9:30
本堂、大師堂でOさんと一緒に最後の般若心経を唱えた。
感動が湧き上がってくる。
歩いて来た風景が蘇る。
出会った人たちの顔が浮かんでくる。
お世話になったお宿の人たち。
一緒に歩いたお遍路さん。

仁王門を出る川○さんに手を振った。
川○さんも振り返り手を振ってくれた。

お元気で!
何時かまた四国の何処かでお会いしましょうね~!

納経所で御朱印を頂くと、「先ほどのお遍路さん、これから1番へ行かれるそうです。」と教えてくれた。
與田寺から1番まで40km近くの距離・・
今日中に着けるだろうかー?
白鳥温泉から與田寺まで約9kmを2時間半くらいで来れた川○さんなのだから、きっと大丈夫。

納経所に置いてあるお守り、色違いを二つと別に鈴の着いたお守りを買った。
鈴の着いたお守りはOさんに。
色違いのお守りはあーちゃんpapaと私。

納経所のお坊さん、お守りを渡してくれる時の立ち振る舞い、納経帖を受け取る時の仕草がとても静かな人だった。
「満願おめでとうございます。」
お坊さんが静かに私に言ってくれた。

ありがとうございました。

思わず涙が溢れてきた。
こんなに感じの良い人に会ったのは始めてだった。

あぁ・・やっぱり此処に来て本当によかった・・・
與田寺に来て本当によかった。

無事、満願できました。
お大師さま ありがとうございました。

感謝の気持ちと涙がこみ上げてきた。




白鳥温泉
10月23日  


教えてもらった地下へ行くと洗濯機と乾燥機が並んでいた。
洗濯物を入れ1階の大浴場へ。
広い温泉風呂は貸し切り。

白鳥温泉に着いたとき、表の駐車場に車が数台しか止まってなく施設の中がとても静かでお客さんの姿を見かけないのがとても不思議だったのだが、それはこの日、施設の休みで泊り客のみ受けつけていたとフロントの人に教えてもらい疑問が解けた。
普段なら宿泊客の他に入浴・食事だけで帰るお客さんで賑わっていたのだろう。

お風呂から出て、地下の洗濯場への階段を下りて行くと、思いがけない人の姿があった・・
あ~!・・川○さん!!
「お疲れさまです。」ニコニコ笑いながら浴衣に着替えた川○さんが立っていた。
どうしたんですか!?ここに泊まられたんですね!何時頃お着きになったんですか?88番から1番へ向かったんだとばかり思っていました!

浴衣に着替えているのだから此処、白鳥温泉に泊まっているのはわかり切ったことなのにその時の私はわけがわからず、アホみたいな質問を繰り返していた(^_^;)

「此処に泊まるって言ってたので僕も予約を入れたんです。夕食を一緒にと思って待っていたんですよ。」
わぁ~!そうだったんですか。。嬉しい~!香川の知り合いが大窪寺で待っててくれて車で送ってもらったんです。部屋が取れたんで急遽その人も泊まることにして今夜は結願祝いをしょうってことになったの。川○さんも一緒にお祝いしましょう!
川○さんとはもう会えないと思っていたんです。此処で再会できたなんて夢みたい!
お風呂はもう済んだんですか?
「4時前に着いたんでお風呂へ入って一休みしてたんですよ。そろそろ着く頃かなって思ってました。」
大窪寺を5時過ぎに出て30分位で此処に着いたんですよ。車だとあっと言う間ですね。

川○さんはこれから洗濯と言ってたので、夕食を7時に約束して部屋へ戻った。

7時少し前、隣の部屋のOさんを呼びに行き一緒に1階の奥の食堂に行くと川○さんが待っていた。
浴衣の上に丹前を着た年配のご夫婦が1組、離れたテーブルで食事中。
川○さんの食事のお膳が別のテーブルに乗っていたので厨房にいた女の人に私たちと一緒のテーブルでとお願いして運んでもらった。

奥のテーブルで向かい合って座り、川○さんにOさんを紹介。
Oさんが、「昨日、志度寺でもう一人男のお遍路さんと一緒におられたでしょう?」と言った。
「はい、昨日志度寺で・・あ~今治さんと一緒のときですね、気が付きませんでした。」

「香川のOです。haruさん、川○さん、お疲れさまでした。結願おめでとう!」
ありがとうございます!

運ばれてきた生ビールで乾杯!

こんな偶然があるんですね・・・
川○さんとは昨日、屋島から下った休憩所でお会いしたんですよ。
この人、足が早いからどん々先に行ってしまったんです。それから今朝、長尾寺でバッタリ会ったんですよね。
「haruさん、長尾寺に随分早く着きましたよね。早く着いたって今治さんや吉○さんが驚いてたじゃないですか。」
だって、テクテクとかぶりそうだったから朝5時半に宿を出て急いだんですよ。
「かぶっちゃいましたね(笑)僕たちは撮影が始まる前に参拝を済ませたからよかったけど。」
何の為にあんなに急いだのかわかりませんよね・・
結局、長尾寺で1時間も足留めされたんだから(-_-;)

「それで川○さんたちに会えたんだからそういうことなのよ。みんなお大師様の計らいだったのよ。」
Oさんに言われ、なるほどと頷いていた。

川○さん、今治さん、吉○さんと再会。
昨日からのことが全部納得できる。
出会いの縁。

一人だったら、あの女体山を登ることができなかったかもしれない。
川○さんと出会えたこと。
吉○さんに会えたこと。
今治さんに会えたこと。
偶然なんかじゃなく今、此処に居るための必然の出会い。

ビールはお腹が一杯になると言ってOさんは日本酒、川○さんはチューハイになっていた。
今治さんの方が川○さんより年下かと思っていたが、川○さんの方が年下だった。
「僕も最初は彼の方が年下かなと思ってたんですが、お札とメルアドを交換したとき聞いたら年上だったんで態度を改めました(笑)今治さんの方が若く見えますよね。」

夜遅くまで3人でいろんな話をした。
お遍路に出たきっかけ、今までのこと、これからの生き方・・・
「今までのことを思い出せばこれからはどんなことでも出来るでしょう。haruさんも川○さんも何でも出来る!あなたたちは成し遂げたんだもの。帰って戻ったら顔が変わったと、みなさん驚かれますよ。haruさんも川○さんもとても良い顔をしている。」
そうですか?
川○さんと私、驚いて顔を見合わせた。
「自分じゃ全々変わったなんて思えないけど、そうなのかな。。」
「そうよ、川○さんを志度寺で見たときも良いお顔だったけど、今はまた一段と良い表情。それは自分では気が付かないのかもしれないけど、一日一日良い顔になっていくんだよね。いろんなことを抱え、悩みながら歩いてるうちに人としての生き方、悩みや迷いが薄れていき自信、生命力、希望なんかが内から溢れてくるのでしょうね。結願近くになるとそう言うお遍路さんが大勢おられるよ。」

(f´▽`)エヘヘそうだったら良いのだけど・・・
私なんて車に乗せてもらったり、電車、バスにも乗ったんだし全々修行が足りませんよ。
「そんなことないよ。車や電車に乗ったってそれは悪いことではないんだよ。歩きだからと頑なにこだわるお遍路さんもおられるけど、お接待として素直に受けるものなの。お大師さまだって、牛に乗せてもらたって。」

とても楽しい夕食だった。
飲んで食べておしゃべりして時間の経つのを忘れていた。
休館のため食堂は9時までと放送があった。
もうそんな時間ー!?
まだ2時間しか過ぎてないじゃない・・
ブーブー文句を言ってみたが仕方のないこと。
いつだって楽しい時間は早く過ぎてしまうのだから。
嫌なことや悲しいときの時間もこれくらい早く過ぎてしまえばどんなにいいだろう・・・

川○さんは明朝早くに出発と言うので結願祝い宴会はお開き。
住所、TEL、メルアド、URLを記載した私の名刺を川○さんに渡した。

(後日、お遍路仲間さんから君のことが載ってるブログがあると連絡を貰った川○さんから、”お久しぶりです”とブログにコメントをいただきました。名刺、どこかへいっちゃいました~だってさ(笑) コンニャロメ~)




白鳥温泉
10月23日  



  
                    白鳥温泉



大窪寺山門前の茶店に行くと座敷の奥の方ででOさんがコーヒーを飲みながら待っていてくれた。
板場に腰を降ろし靴を脱いでいると「お疲れさま」の声。
振り向くと、入り口の近くのところに座って吉○さんと今治さんが向かい合ってお蕎麦を食べていた。
あ~。。お疲れさまでした。

吉○さんと今治さん、ここで別れたらよほどの偶然がない限り、二度と会えることはないだろう。
話したいことがあったはずなのに”お疲れさまでした”としか言葉が出なかった。

二人に挨拶をしてOさんの向かいに座る。
”遅くなってすみません。。納経所で待たされてしまって。。”
「そんなことは気にしなくていいし、haruさんが気が済むまでって言ったでしょう。それより、あの人、女体山で会った吉○さんだよね?そうじゃないかと思ったんだけど人違いしても悪いから声を掛けそびれたんだよね。やっぱり吉○さんだったんだね。連れの人は彼は覚えてないと思うけど志度寺で会ったお遍路さんだよ。」
”そう、吉○さん。一緒の彼は実家が今治なんだって。Oさんが志度寺で会ったお遍路さんってやっぱり今治さんだったんだね。”
それじゃ、私からコーヒーをお接待させてもらう、と言ってOさんはお店の人にあちらの二人にコーヒーを、と頼んでくれた。

しばらくすると、吉○さんと今治さんにコーヒーが運ばれ、あちらの人からというお店の人の声と「ご馳走様です!」二人の声が聞こえた。
どういたしましてとOさん笑顔で応えた。

このお店では、すぐに完売になってしまうのでOさんが朝のうちに二人前、予約してくれたマツタケ蕎麦が運ばれてきた。
結願おめでとう、とOさんが言ってくれた。
ありがとうございます。頂きます!
マツタケのとっても良い香りのお蕎麦をいただいた。

お蕎麦を食べながら、納経所でのことをOさんに話した。
なんかね、全々感動がないんですよ。。
本堂の前には機材を運び込んだテクテクのスタッフさんが大勢いたし、カメラやライト、邪魔でした・・・
私ね、大窪寺に着いたら感動のあまり泣き崩れるかもしれない、な~んて思ってたんですよ。
それが少しも感動しないし涙なんて流れもしませんでした。
本堂で般若心経唱えながら、なんで四元さんの到着時間が事前にわかるんだろう、なんてこと考えてたんですよ。。
少しも達成感はないし、虚脱感に襲われてました。。
「うん、うん、そうなのかもしれないね。やっとの思いで此処まで来たんだもの、そのことでまだ夢中なのよ。感動は後になってから押し寄せてくるんじゃない。」
そうなのかな…前に日和佐まで一緒だった人は今までのことが思い出されて泣きながら女体山登って大窪寺では号泣だったって。
私ってそういう感情が欠落してるのかもしれない。。
「そんなことないって。感極まって泣く人もいるのだろうけど泣かなければいけないなんて決まりはないのだから。みんなそれぞれ、自分の思うままでいいのよ。haruさんはよく頑張った!私、今だから言うけど、途中できっと帰っちゃうじゃないかなって思ったんだよ(笑)」
え~!ひどい!そんなことあるわけないじゃないですかぁ。
そりゃ、バスに乗ったり電車に乗ったりお接待で車に乗せてもらったことはあったけど絶対此処まで来るって決めたんだもの、何があるうと歩きますよ。
「そうだね、haruさんは一度決めたことをやり通す人だったね。2年前に始めて会ったとき、この人、又四国へ来るなってそう思った。」
先の話と違いますよ(笑)

お蕎麦を食べてコーヒーを飲んで足を投げ出しくつろいでいると、荷物を背負った吉○さんと今治さんが、
「コーヒーご馳走さまでした、それじゃお先に。私たちはこれから1番へ向かいますから。それではお二人ともお元気で。」
お世話になりました。
ありがとうございました。
吉○さんも今治さんもお元気で。

栄荘をあんなに暗いうちに出て長尾寺に向かったのは、吉○さん、今治さんに再会するため。
あれほど気が急いていたのは、二人にもう一度会い、女体山を一緒に登るためただった、と今になって気がついた。。
お世話になりました。
吉○さん、今治さんのような善い人に出会えたこと、心から感謝します。
いつかまた、四国のどこかでお会いできますように!

時計を見ると5時近くになっていた。
大変、こんな時間!
ここでタクシーを呼んでもらえますよね?私、此処から白鳥温泉までタクシーで行きます。
「なに言ってんのよ、私が送る。haruさんを送るのに此処で待っていたんだから。」
え~・・・そんな。。。
「haruさんの結願祝い、白鳥温泉でやろうよ。」
うっそ~!ホントですか!?良いんですか?じゃ、Oさんも白鳥温泉に泊まりましょうよ!
「泊まるのはいいのだけど空いてるのかな・・」
聞いてみます、もし、部屋が取れたらOさんも泊まって結願祝いやりましょう!

白鳥温泉に電話を入れ、予約している○○ですがもう一部屋取れますか聞くと、即OK。
先までの虚脱感や納経所でのうんざした出来事がパーッと吹き飛んでいくようだった。
Oさんがマツタケ蕎麦とコーヒーを「結願祝い・その一」と言ってご馳走してくれた。
私のザックを軽々と持ち、こっちだよと駐車場に向かうOさんの後を追った。

5時過ぎ、白鳥温泉へOさんの車で向かった。
国道377号線を川に沿って進み五名トンネルを抜けると道はほんの一瞬徳島県に入り、また香川県に戻った。
東かがわ市の標識を見て中尾峠を越えると大きな白鳥温泉の看板が立っていた。
しばらく国道を進むと白鳥温泉に到着。
大窪寺から約11kmの距離は車であっと言う間。

道路を挟んだ真向かいに黒川温泉。
白鳥温泉は市営の近代的な温泉施設で、入浴・食事だけで帰る客が多いようだとOさんが教えてくれた。
建物の前は広い駐車場。
車を止め、中に入るとすぐにフロント。
フロントの男の人に名前を言うと宿泊者カードを渡された。
並んでカードに記入し、料金を払う。

17:30
白鳥温泉
夕食を7時にしてもらい、お風呂と洗濯場を教えてもらった。
Oさんの部屋は私の隣の部屋。
私は洗濯物があるのでそれじゃ夕食で、と部屋の前で別れた。

浴衣に着替え、本家とあーちゃんpapaに結願を済ませ宿に着いたと連絡を入れる。
洗濯物を袋に詰め、シャンプー、化粧品を入れたビニール袋と小銭を持って洗濯場に行った。

この後・・・
思いがけないサプライズ第2弾が私を待っていた!


                                                                    
                      栄荘 → 88番 大窪寺    

                        19.5km 45,236歩


                    大窪寺 → 白鳥温泉 (約11km 車(20分))
                        
                
                 白鳥温泉 1泊2食付 ¥6,800-
                         洗濯乾燥 ¥300-


88番 大窪寺
10月23日  



                      第八十八番札所 医王山(いおうざん) 大窪寺 




本堂に向かう。
大窪寺
石段を上がると参道に機材を運び込んでいる街道テクテクのスタッフさんたちの姿。
大窪寺
「明日、○○時に卓球の四元奈生美が大窪寺に到着します~」集まってる参拝客に説明しているテクテクのスタッフさんの声を聞き流し、本堂に向かった。
大窪寺
本堂。
本堂
参道沿いにならんでいる、お地蔵さま。
地蔵
大師堂。
大師堂
大師堂。
大師堂
大師堂隣の宝杖塔。
塔の前に奉納された沢山の金剛杖。
宝杖塔
納経所に行くと結願証を書いてもら人でごった返していた。
順番を待ち並んでいると、前の人に後ろから次々自分の名前を書いた紙が渡されていく。
幾ら待ってても私の番がこない。。。
それでもガマンして待っていたが同じツアーの人たちなのだろう、これも、これもと次から次へと名前を書いて渡している。
これじゃ幾ら待ってても私の番は来やしない。
その列を離れ一番端の列に着いた。

随分待ってようやく私の番。
納経帖の上に300-乗せてお願いしますと渡した。
御朱印を押すだけなのに30分待たされた。。。
納経所
どれほど感動し号泣するのかと思っていた…
本堂でも大師堂前に佇んでも感動が湧いてこなかった・・・

始めて1番霊山寺の前に立ったときのこと。
雨の中の焼山寺の山越え。
東洋町バス停。
真っ青の太平洋に驚きの声を上げ、見惚れながら歩いた土佐の路。
土佐清水のYさんに出会ったときのこと。
横峯寺の途中に寄った喫茶店。
土砂降りの中、滑って転んで泥だらけになってたどり着いた仙龍寺。
日本一大きなため池、満濃池のほとりで休んだときの心地よい風。
女体山を登りながら、今まで出会った人たちの顔を思い浮かべ、見てきた風景を頭の中で浮かべていた。

此処に来るまで2年も掛かり、此処に来るために、この場所にたどり着くために歩いていたきたというの。。。
体が空っぽになったような気持で山門を出た。

16:00
16:00




88番 大窪寺
10月23日  



                    女体山山頂 → 88番 大窪寺

                        1.4km 1時間20分



女体山山頂の東屋で5分ほど休憩した後、いよいよ最後の札所となる結願寺・大窪寺へ。

女体山下山路の石の鳥居。
14:16
14:16
階段を登る。

←女体山  0.2km  大窪寺  1.1km→
             大窪寺(奥之院経由)
14:20
14:20
少し階段を登ると後は尾根に沿って急坂を下る。

←女体山 0.4km    奥之院 0.5km→
←前山ダム 6.9km   休憩所 0.4km→
                大窪寺 0.8km→

14:28
14:28
先に急坂を下りていた吉○さんが立ち止まった。
前方から登ってくる人の姿が見える。
その人は遍路姿ではなく、普通の服装。

吉○さんが体を傾け道を譲る。
下を向きながら、大窪寺から登ってきた地元の人だろうか。。それとも観光客なのかな?
山頂まで行くのだろうか。。その後、あの岩場を降りるのだろうか。。
チラッとそんなことを考えていた時、思いがけない人の声が聞こえた。
「haruさん、お疲れさま。」
え~っ!!
まさか!?

吉○さんが振り返り、私の顔を見ながら”知ってる人?”と目で聞いている。

”Oさん!何で!?どうしたんですか!?どうして此処に!?”
「頂上で待っていようと登ってきたの。」
”Oさん、わざわざ登って来てくれたんですか!迎えに来てくれたんですか!?”

Oさんの顔を見た途端、思わず涙がこみ上げてきた。
立ちつくしている吉○さんに気付き、慌ててOさんを紹介した。
”この人は私の友人で讃岐市のOさんです。こちらは吉○さん。
昨日から同行していただいて、今日もご一緒に歩いてもらったんです。あの岩場、吉○さんに引っ張り上げてもらってやっと登れたんです。吉○さんが一緒じゃなかったら一人ではとても登れませんでした。”
「讃岐のOです。haruさんがいろいろお世話になってありがとうございました。haruさん、善い人とご一緒させてもらって本当に良かったね。」
「吉○です。私も良い人と同行できて楽しかったです。それでは私はここで。」
”吉○さん、ありがとうございました。本当にお世話になりました。どうぞお気をつけて。”
「ありがとう。それじゃ。」

Oさんと吉○さんの後姿を見送る。
14:35
14:35
「haruさん、本当によく頑張ったね。こんなに早く降りてくるとは思わなかったよ。もう少し行くと休憩できるところがあるからね。」

Oさんの後に着いて急坂を下りて行くとベンチが置いある見晴台のようなところに出た。
木々のすぐ下は崖、その先に谷あいの道路が見えた。
14:50
14:50
思いがけないサプライズ。
まさか、女体山でOさんに会えるとは夢にも思ってもいなかった。
ザックをベンチに降ろし、ビニール袋を広げOさんと並んで座る。

「大窪寺で待ってても気になって頂上まで行こうと登ってきたの。1時間くらい待つ計算だったのに、こんなに早く会えるとは思っていなかったよ。遍路サロンを出たのが11時頃だったよね、本当にharuさん、よく頑張ったよ。」
Oさんが持って来てくれたペットボトルの水を飲みながら、吉○さんと出会ったときのこと、長尾寺でテクテクの撮影とかぶり1時間も足留めに合ったこと、ここまでの道のりを思い出しながら話した。

Oさんは何度も頷きながら聞いてくれた。
「このすぐ下が大窪寺なんだよ。結願にそろそろ行こう。」
おおーっし!いよいよ結願。最後の一頑張りだぞーっと。

15分休んで腰を上げる。
Oさんがザックを担いでくれると言ってくれたがそんなことはさせられない。
大窪寺で待っていると言ってくれただけで嬉しかったのに。

14:55
14:55
「ほら、haruさんが登ってきた女体山だよ。」
Oさんに言われ振り返ると標高776mの女体山が聳え立っていた。

自分の足であの山を登ってきた・・・信じられない気持だった。
よくもまあ、あんなところに登ったものだ・・・

15:05
15:05
さらに下り始めると、すぐ下の方に大窪寺の屋根が見えてきた。
下るにつれ車のエンジン音やクラクションがはっきり聞こえるようになり人の話声もわずかに聞こえてくる。

突然、林の向こうにお堂と人影が見えた。
気が付いたら大窪寺に着いていた。。。

女体山遍路道から下ってくると大窪寺の階段の横に出て山門を通らずに直接境内に入ることになる。
15:15
15:15
「私が荷物を持って行くからharuさんは感動を味わい、ゆっくり参拝してきたらいいよ。」
山門前の茶店を指差し、あのお店で待っているからとOさんが言ってくれた。

Oさんと一緒に仁王門まで行き、ザックからロウソク線香を入れた巾着を出して手に持ち、納経帖を遍路カバンに詰め、お願いしますとOさんにザックとお杖を渡した。

最後の札所、88番大窪寺仁王門に一礼。
15:20
15:20 大窪寺仁王門





女体山
10月23日  


                    女体山山頂



吉○さんに、これから凄い岩場になるからね、最後の難所だよ。と言われた。
え~っ!これから岩場!?

上ってきた木の階段がなくなったその先に大きなむき出しの岩の塊がゴロゴロしている。。。
吉○さんがよじ登り始めた。
13:46
手と足を使い四つんばになって岩によじ登る。
岩場
次の岩に手が届かなくなる・・
先に登った吉○さんに杖を渡し、引っ張り上げてもらった。。
この岩場、絶対に一人では登れなかった・・・
吉○さんがいてくれたことがとても心強かった。

13:50
13:50
吉○さんに助けられ岩壁を登り上がると今度は崖崩れの跡のような場所。
危な気な木の板が渡されて片側にロープが張られ、「一人づつ渡ってください」の張紙が括り付けられている。

13:55
13:55
石の祠が祀っていた。
石造りの祠
山頂が近づいてきた。
見晴台のようになってるところで吉○さん立ち休憩。
見晴台
岩のところに石碑が建っていた。
石碑
サビの出た鉄の手摺を伝いながらさらに登る。
鉄の手摺
女体山山頂到着。

14:00
女体山山頂 2:00
東屋で休憩。

「晴れていれば真正面に屋島や五剣山の半島と志度湾、西の方には高松の市街とさらにその西には白峰寺や根香寺のある五色台が見えるんだよ。この天気では素晴らしい景色を楽しむことができなくて残念だったね。」
吉○さんが説明してくれた。
休憩所
朝、まだ暗い道をあんなに急いで長尾寺に向かったのは、この女体山越えのため・・・
一人ではあの岩場を登ることができなかっただろう。
吉○さんがいてくれたから。

急いていた気持ちの訳を・・・このときになって気付いた。
そして、
この後、素晴らしいサプライズが待っていたことを、まだ知るはずもなかった。





女体山
10月23日  


                  H500m → H776m



11:50
11:50
山道を登って行く途中に石の階段。

13:05
13:05
一旦林道と合流、「山頂 709m」「大窪寺 2.1km」の分岐に到着。

13:12
13:12
13:15
13:15
木の階段を上り、また下りる。

13:18
13:18
樹林が少し途切れたところから連なる山々が見えた。

13:20
13:20
道がだん々険しくなり上りがきつくなってくる。
13;22
13:35
11:35
一息つきながら、ここまでの山道、けっこうきつかったけど女体山って想像していたほど大したことはないじゃん~、などと思っていた。
それは大きな間違い!ここからが女体山越えの本番だった・・・





女体山へ
10月23日  /



                   前山おへんろ交流サロン → 女体山登リ口

                               4.6km 1時間45分



今治さん、吉○さんの後ろからおへんろ交流サロンを出発。

道路向かいに「道の駅ながお」。
道の駅ながお
揺る坂を下りて行く。

↑へんろ道
11:05
11:05
まばらに農家が点在する集落を過ぎ、谷川に沿って林道を上って行く。
先に歩いていた今治さんの後姿が小さくなっていった。

11:13
11:13
しばらく静かな林道が続く。
カーブするたび今治さんの後ろ姿が小さくなりやがて見えなくなった。

11:18
11:18
神社を通過。

11:20
11:20
吉○さんの後から山道に入る。

11:40
11:40
次第に上りがきつくなってくる。

11:50
11:50
12:12
12:12
登り切ると今度は急な下り坂。

12:25
12:25
滑りやすくなってるので慎重に下る。

12:28
12:28
←太郎兵衛館 昼寝城跡 1.5km 
                  女体山 1.4km 大窪寺 2.6km→

12:35
12:35
山道から車道に出た。

12:37
12:37
車道をしばらく進むと「女体山山頂まで1138m」の石碑のところに到着。
H500m地点。

12:45
12:45
現在地、標高500mから女体山山頂、標高776mを登る。
ザックを降ろし、吉○さんがタバコを吸い終るまで立ち休憩。




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